
こんにちは♡
看護師ねふなです
致死的不整脈と
アミオダロン治療
について
お伝えします

致死的不整脈とアミオダロン治療

重症・致死性不整脈治療
予防に使用される
アミオダロンに
ついてまとめています
1.重症・致死性不整脈

VF:心室細動
Ventricular
fibrillation
心室が細かく震える状態で
有効な拍出ができず
数分以内に死に至る可能性が高い
心肺蘇生や除細動が直ちに必要

VT:心室頻拍
Ventricular
tachycardia
心室が非常に速く
拍動する状態
持続性(sustained VT)では
血行動態が不安定になり
VFに移行するリスクもある
症状:動悸・めまい
失神・心停止など

PEA:無脈性電気活動
Pulseless Electrical
Activity
心電図では活動が見られるが
実際には血液が
全身に送られていない状態
心停止の一形態
Asystole(心静止)
心臓の電気活動が
完全に停止した状態
最も予後が悪く
迅速なCPRが不可欠


2.作用機序と副作用

作用機序
複数の抗不整脈作用
クラスⅠ・Ⅱ・Ⅲ・Ⅳを併せ持つ
特にクラスⅢとして作用する
Ⅲ・カリウムチャネル遮断
心筋の再分極を遅らせ
活動電位持続時間と
不応期を延長
⇒不整脈の発生を抑制をする
Ⅰ:ナトリウムチャネル遮断
心筋の興奮電動を遅らせる
Ⅱ:β遮断作用
交感神経の働きを抑制
⇒心拍数の低下
Ⅳ:カルシウムチャネル遮断
主に房室結節への
伝導を遅らせる
副作用
肺機能障害
間質性肺炎・肺線維症
重篤な副作用
甲状腺機能異常
甲状腺機能亢進症
甲状腺機能低下症
肝機能障害
視覚障害・角膜色素沈着
吐き気・嘔吐・食欲不振
発疹・光線過敏症など
3.静脈投与と血中濃度

日本における
アミオダロンの投与法
初期急速投与で
125mg/10分
負荷投与で
49.5mg/時×6時間
維持投与で25.5mg/時と
いう3段階が推奨される
静注後のアミオダロンと
デスエチルアミオダロン
血中濃度とPVC頻度
アミオダロンは血中から
組織(特に脂肪組織)へ移行し
心臓に分布するまでに
時間がかかったと考えらてれる
静注を継続し96時間まで
静注すると徐々に
デスエチルアミオダロンが
血中に検出された
4.アミオダロン投与上の注意

効果が見られるのは
静注から6~12時間後
静注開始直後から
心室頻拍・細動の抑制
効果がある程度得られる
効果が見られるのは
静注から6~12時間後を考えると
余裕があれば維持量で
開始することが検討される
初期急速投与や負荷投与時
特に血圧低下が問題となる事が多い
維持量の経口投与への移行
4日目以降が望ましい
デスエチルアミオダロンの
効果も重なるため
その理由として
48時間の持続静注後から
経口薬(維持量200mg/日)に
移行すると血中アミオダロン
濃度は大きく低下する
デスエチルアミオダロンの
血中濃度も上昇せず
抗不整脈効果の低下が考えられ
96時間まで延長し
経口薬(維持量200mg/日)に
移行した場合は
デスエチルアミオダロンの
濃度は維持され
抗不整脈効果が保たれる
デスエチルアミオダロン
主に肝臓の酵素により
アミオダロンから生成される
同等の薬理作用を有し
かつ心筋に優位に分布する
もう少し早く経口薬に
切り替えたい場合
経口薬を負荷投与の用量
(400mg/日)で始め維持量へ移行
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前回記事はこちら

病院勤務復職に向け
知識整理中です
今回は抗不整脈薬
アミオダロン治療
をお伝えしました
前回記事も
ごらんくださいね♡

最後までご覧いただき
ありがとうございます
ねふなHappyワークライフ
バランスは現役看護師が
ネフローゼ症候群発症し
職場復帰を目指して
奮闘する日々を綴っています
入院した経緯や療養生活で
感じた不安など実体験を
同じ症状の方や看護や
仕事に悩む方の参考に
なればと思っています
約10年間異業種で働いた後
看護師に復帰した経験もあります
看護師以外の方にも仕事や
日常生活をHappyにする情報を
提供できればと思っています
