心不全診断BNPカットオフ値

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看護プチ情報心不全診断BNPカットオフ値

職場復帰に向けて最近の動向も知っておかないとあっという間に取り残されてしまう不安
心不全診断と言えばBNP、2023年度ガイドラインの改訂で変更になった心不全診断BNPカットオフ値について整理、まとめています

心不全診断

心不全の診断
①自覚症状、既往歴(冠動脈疾患,高血圧,糖尿病,化学療法歴など)、家族歴(遺伝性疾患の有無など)
②身体所見、心電図、胸部X線


何らかの自覚症状や健康診断等で心電図や胸部X線の異常を認め
受診しているため、この段階で心不全を否定できることは少ないです

③BNP、NT-pro BNPの測定
④心エコー

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BNP NT-pro BNP

BNP
心臓の負荷が増えたりすると心臓を守るために心筋から分泌されるホルモン

BNP作用
血管拡張、利用作用⇒心臓は楽に血液を全身に送り出せる
尿の排出促進⇒水分、塩分排泄促進⇒浮腫、息切れの改善

注意点
肥満や腎機能によって値が影響を受ける
⇒高いからといって必ずしも心不全と診断することはできない

NT-pro BNP
BNPというホルモンの副産物

特徴
BNPに比べると、心不全の際、上昇する比率が大きい

注意点
NT-proBNPは腎機能の低下とともに上昇しますので、腎機能が悪い患者は注意が必要
BNP、NT-pro BNPは、心不全の診断に欠かせないマーカー

施設によっては、BNPのかわりに、NT-pro BNPを測ることもあります
患者の状態に合わせてどちらか一方のみを測定します

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BNP/NT-proBNPを用いたカットオフ値①

基準値
BNP≦18.4 pg/mL
NT-proBNP≦55 pg/mL
基準値より低い場合は、潜在的な心不全の可能性は極めて低いと判断

18.4<BNP<35 pg/mL
55<NT-proBNP<125 pg/mL


心不全の可能性は低い
心不全の危険因子を有している症例でも、直ちに治療が必要となる可能性は低い

BNP/NT-proBNPだけでは心不全の程度を過小評価してしまう場合もあり
心不全症状を十分に考慮し判断する必要

BNPNT-proBNPカットオフ値
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BNP/NT-proBNPを用いたカットオフ値②

35≦BNP<100 pg/mL
125≦NT-proBNP<300 pg/mL


前心不全-心不全の可能性がある
心不全の発症予防や治療が必要となる可能性がある

構造的障害(左室肥大、心内腔拡大、心臓弁膜症など)が存在する
機能障害(左室または右室の収縮機能低下や拡張機能障害など)が存在する

労作時息切れ、全身倦怠感、浮腫などの症状を認めない前心不全状態
心不全の危険因子を有する症例では、胸部X線、心電図、心エコー検査を実施

対応が難しい場合は循環器専門医に紹介が必要
心不全を疑う症状や所見がなくても、慎重な経過観察が必要

BNPNT-proBNPカットオフ値
BNPNT-proBNPカットオフ値

BNP/NT-proBNPを用いたカットオフ値③

100≦BNP<200 pg/mL
300≦NT-proBNP<900 pg/mL


心不全の可能性が高い
心不全の原因検索のため、心エコー検査を含む心機能評価の早期実施が必要

最新の心不全診療ガイドラインに準じた標準治療を開始しが必要
対応が難しい場合は循環器専門医への紹介が必要

BNP≧200 pg/mL
NT-proBNP≧900 pg/mL


高リスク心不全の可能性が高い
心不全悪化による緊急入院や死亡などのイベントが生じる高リスク心不全の可能性が高い

原因検索を行い、速やかに最新の心不全診療ガイドラインに準じた標準治療を開始が必要
対応が難しい場合は循環器専門医に紹介が必要

BNPNT-proBNPカットオフ値
BNPNT-proBNPカットオフ値

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看護師復帰ブログでは現役看護師がネフローゼ症候群に罹患し
職場復帰を目指して奮闘する日々を綴っています

約10年看護師として勤務後一旦異業種で働き再び看護師復帰をした経験があります。
ネフローゼ症候群に罹患し、休職、療養生活中、職場復帰を目指します

初めて入院にまで至った病気、ネフローゼ症候群について、入院の経緯をお伝えし
少しでも同じ症状の方の療養生活の参考になればと思います

その時々の不安や悩み・また参考になったこと
看護の知識もちょっとずつまとめてアウトプットしています

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