看護過程目標立案ポイント7

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看護計画目標立案ポイント7ルール 看護
看護計画目標立案ポイント7ルール

「看護目標は看護師の目標じゃないよ、患者様の目標だよ」「医者の目標になってない」などと言われ看護学生の頃から悩まされている看護過程。
看護過程のなかでも目標立案は重要です。
評価をしやすい目標立案ができるようポイントを押さえてみました。
一般的な目標立案でのSMARTの法則を使って迷わず簡単看護目標立案に生かしてみてください。

看護過程

看護過程
看護師が患者へ看護を行うときに使用する、問題解決法のこと。
看護師は看護過程を展開し、患者に対しどのように看護を行うかを決定、実践します。
アセスメント・看護診断・計画・介入・評価の要素から成り立っています。
看護過程の目的
看護師が患者の置かれている状況を把握し、適切なケアを判断して実施すること。
看護過程という問題解決法を用いることで、患者に合わせた看護を提供できます。

マイナビ看護師

看護計画

明確化した看護診断、問題の対策となる目標設定と、計画立案を行うプロセス。
目標
問題そのものの解決・軽減を目指す「長期目標」と、長期目標を段階的に達成するための「短期目標」に分けて設定します。
計画立案
観察計画(O-P)、援助計画(C-P)、教育計画(E-P)に分けて立案します。
観察計画
検査データやバイタルサインなど、観察により得るべき情報を記述する
援助計画
患者に対して直接行う、診療縁者や生活援助などの看護ケアを記述する
教育計画
患者、家族に対して行う指導・教育の内容を記述する

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目標立案ポイント1:長期目標と短期目標

目標を看護診断の表記に対応させ設定する場合と期日に合わせ設定する場合があります。
①看護診断の表記に対応させる場合
長期目標
看護診断、問題そのものの解決・軽減を目指すもの
短期目標
長期目標を達成させるために関連因子に焦点を当て解決をめざすもの
②期日に合わせて設定する場合
長期目標のゴール時期を退院時とするならそれまでの時期で到達できる目標を短期目標として設定します。

目標立案ポイント2:主語は患者

転倒転落リスクの看護診断の目標に「転倒させない」のように、看護師が主語の目標にしてしまいがちです。
看護過程の主役は患者です。目標の主語を必ず患者にして考えます。
目標立案の時に「誰が?どうなる?」⇒「患者が○○になる」と考えるとスムーズです。

目標立案ポイント3:具体的Specific

目標設定が抽象的だと、目標達成のためにどんな行動を起こせばいいかわかりづらくなります。
具体的であれば、実現するための方法や計画を考えやすくなります。
誰が見ても明確に理解できる、具体性を持った目標設定が必要になります。
Who(誰が)、What(何を)、When(いつ)、Where(どこで)、Why(なぜ)の5Wを盛り込むとスムーズです。

目標立案ポイント4:測定可能Measurable

「できるだけ」などの曖昧な表現も目標記述として使いがちです。
「できるだけ」はどうなったら達成となるのか評価が出なくなってしまいます。
時間・回数・量などの単位で、具体的に表現すると、目標達成が明確になります。
具体的に計量化できる指標が目標設定されていると「目標実現のために実行できたか、実際に効果はあったか」と評価することができます。
例:「できるだけ痩せるために運動する」
⇒「3か月後に3kg痩せるために一日30分ジョギングをする」
※定量目標と定性目標
数値で表すことができる目標=定量目標
数値化が難しい抽象的な目標=定性目標

目標立案ポイント5:達成可能Achievable

問題解決に向けて高い目標を設定しがちです。しかしあまりにも非現実的な目標だとかえってうまくいきません。目標が達成できないことでモチベーションの低下というケースも見られます。
高い目標でありながらも、実現可能な目標を設定することが重要です。

目標立案ポイント6:関連性があり妥当であるRelevant

「何のために目標を達成するのか」「目標を達成したらどんなことがあるのか」を考えて設定することが大切です。
患者のために何をするかが明確であり、それらが看護の趣旨に沿っているかを考えることが重要です。

目標立案ポイント7:期日が明確Time-bound

目標の期限が明確であれば達成のため計画設定、進捗管理、達成度の評価が行いやすくなります。
効果的な目標設定に欠かせないのが期限です。
設定した目標が具体的で可視化でき、定量化され、目標の先にあるものとの関連性が明確であっても、期限が決まっていないとモチベーションを維持することは難しくなります。
期日が決まることで、長期目標屋短期目標の設定もスムーズになります。

SMARTの法則

目標ルール3~7はSMARTの法則です。
SMARTの法則
目標達成の可能性を高めるために効果的な目標設定方法のことです。
Specific:具体的であること
Measurable:測定可能であること
Achievable:達成可能であること
Realistic:関連性があり妥当であること
Time-bound:期日が明確であること
上記の5つから構成されています。これは、看護における目標だけでなく、すべての職種において参考となる原則です。
5つの原則をすべて当てはめなければいけないというわけではありませんので、目標設定の1つの参考としてください。


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