看護目標は看護師の目標じゃないよ
患者様の目標だよ
医者の目標になってないなどと言われ
看護学生の頃から悩まされている看護過程
看護過程のなかでも目標立案は重要です
評価をしやすい目標立案ができるようポイントを押さえてみました
一般的な目標立案でのSMARTの法則を使って
迷わず簡単看護目標立案に生かしてくださいね♪
看護過程
看護過程
看護師が患者へ看護を行うときに使用する、問題解決法のこと
看護師は看護過程を展開し患者に対しどのように看護を行うかを決定・実践します
アセスメント・看護診断・計画・介入・評価の要素から成り立っています
看護過程の目的
看護師が患者の置かれている状況を把握し、適切なケアを判断して実施すること
看護過程という問題解決法を用いることで、患者に合わせた看護を提供できます
看護計画
明確化した看護診断
問題の対策となる目標設定と計画立案を行うプロセス
目標
問題そのものの解決・軽減を目指す「長期目標」と
長期目標を段階的に達成するための「短期目標」に分けて設定
計画立案
観察計画(O-P)・援助計画(C-P)・教育計画(E-P)に分けて立案
観察計画
検査データやバイタルサインなど観察により得るべき情報を記述する
援助計画
患者に対して直接行う診療縁者や生活援助などの看護ケアを記述する
教育計画
患者・家族に対して行う指導・教育の内容を記述する
詳しく知りたい方には病態関連図から看護過程の展開が詳しくて
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目標立案ポイント1:長期目標と短期目標
目標を看護診断の表記に対応させ設定する場合と
期日に合わせ設定する場合があります。
①看護診断の表記に対応させる場合
長期目標
看護診断、問題そのものの解決・軽減を目指すもの
短期目標
長期目標を達成させるために関連因子に焦点を当て解決をめざすもの
②期日に合わせて設定する場合
長期目標のゴール時期を退院時とするならそれまでの
時期で到達できる目標を短期目標として設定
目標立案ポイント2:主語は患者
転倒転落リスクの看護診断の目標に
「転倒させない」のように
看護師が主語の目標にしてしまいがち
看護過程の主役は患者です
目標の主語を必ず患者にして考えます
目標立案の時に「誰が?どうなる?」⇒「患者が○○になる」と考えるとスムーズです
目標立案ポイント3:具体的Specific
目標設定が抽象的だと目標達成のために
どんな行動を起こせばいいかわかりづらくなります
具体的であれば実現するための方法や計画を考えやすくなります
誰が見ても明確に理解できる具体性を持った目標設定が必要になります
Who(誰が)・What(何を)・When(いつ)・Where(どこで)
Why(なぜ)の5Wを盛り込むとスムーズです
目標立案ポイント4:測定可能Measurable
「できるだけ」などの曖昧な表現も目標記述として使いがちです
「できるだけ」はどうなったら達成となるのか評価が出なくなってしまい
時間・回数・量などの単位で
具体的に表現すると目標達成が明確になります
具体的に計量化できる指標が目標設定されていると
目標実現のために実行できたか実際に効果はあったか
と評価することができます
例:「できるだけ痩せるために運動する」
⇒「3か月後に3kg痩せるために一日30分ジョギングをする」
※定量目標と定性目標
数値で表すことができる目標=定量目標
数値化が難しい抽象的な目標=定性目標
目標立案ポイント5:達成可能Achievable
問題解決に向けて高い目標を設定しがちです
しかしあまりにも非現実的な目標だとかえってうまくいきません
目標が達成できないことでモチベーションの低下というケースも見られます
高い目標でありながらも、実現可能な目標を設定することが重要
目標立案ポイント6:関連性があり妥当であるRelevant
何のために目標を達成するのか
目標を達成したらどんなことがあるのかを
考えて設定することが大切です
患者のために何をするかが明確であり
それらが看護の趣旨に沿っているかを考えることが重要
目標立案ポイント7:期日が明確Time-bound
目標の期限が明確であれば達成のため計画設定
進捗管理・達成度の評価が行いやすくなります
効果的な目標設定に欠かせないのが期限です
設定した目標が具体的で可視化でき定量化され
目標の先にあるものとの関連性が明確であっても
期限が決まっていないとモチベーションを維持することは難しく
期日が決まることで長期目標屋短期目標の設定もスムーズになります
SMARTの法則
目標ルール3~7はSMARTの法則
SMARTの法則
目標達成の可能性を高めるために効果的な目標設定方法のことです
Specific:具体的であること
Measurable:測定可能であること
Achievable:達成可能であること
Realistic:関連性があり妥当であること
Time-bound:期日が明確であること
上記の5つから構成されています
これは看護における目標だけでなくすべての職種において参考となる原則
5つの原則をすべて当てはめなければいけないと
いうわけではありませんので目標設定の1つの参考としてください
詳しく知りたい方には病態関連図から看護過程の展開が詳しくて
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