
こんにちは♡
看護師ねふなです
復職に向けて
知識を整理中
今回は
拘束型心筋症を
お伝えします
5つのポイントで知る拘束型心筋症

拘束型心筋症について
5つのポイントで記載しています
「伸展ステージ別に理解する心不全看護」はこちら↓↓
ポイント1:拘束型心筋症定義と分類
拘束型心筋症
(Restrictive cardiomyopathy:RCM)
左室拡張障害を主体とする
以下の4項目を特徴とする
1.硬い左室
2.左室拡大や肥大の欠如
3.正常または正常に近い左室収縮能
4.原因不明(筋原線維や細胞骨格蛋白の遺伝子異常を認めることもある)
心筋症定義についてはこちら

分類
非閉塞性:
異常物質による心筋の浸潤
閉塞性:
心内膜および心内膜下の線維化
※いずれも・びまん性と非びまん性
障害が片方の心室のみ・または
片方の心室の一部を不均等に侵す場合があり
ポイント2:拘束型心筋症病態生理

心内膜肥厚または心筋浸潤
(心筋細胞壊死・乳頭筋浸潤
代償性心筋肥大・および線維化を伴う)が
左室または両方の心室に起こります
その結果・僧坊弁または三尖弁が
機能不全を起こし逆流を来すことがあり
機能性房室弁逆流は心筋浸潤が
原因の場合と心内膜肥厚が
原因の場合があります
結節および刺激伝導系組織が
侵された場合・洞房結節と
房室結節が機能不全に陥りときに
様々な洞房ブロックと房室ブロックが生じます
血行動態上の主な所見は
コンプライアンスの低下した硬い心室
拡張期充満障害・および充満圧上昇を
伴う拡張機能障害であり
肺静脈性肺高血圧症につながります
浸潤や線維化が生じた心室で
代償性肥大が不十分になると
収縮機能が悪化します
壁在血栓が形成され
その結果・全身性塞栓症に
つながることもあります
ポイント3:拘束型心筋症診断

拘束型心筋症の診断
1.心拡大の欠如
2.心肥大の欠如
3.正常に近い心機能
4.硬い左室
5.ほかの類似疾患との鑑別
除外診断・鑑別診断するべき疾病
肥大型心筋症・拡張型心筋症
高血圧性心疾患・収縮性心膜炎
収縮性心膜炎 ・虚血性心疾患
高血圧性心疾患
二次性心筋症
心アミロイドーシス
心サルコイドーシス
心ヘモクロマトーシス
グリコーゲン蓄積症
放射線心筋障害
家族性神経筋疾患
心内膜心筋線維症
心電図
心房細動・上室性期外収縮
低電位差・心房・心室肥大
ST− T異常・脚ブロック
心エコー
心拡大の欠如
左室拡張末期径≦55mm
左室拡張末期径係数<18mm
心肥大の欠如
心室中隔壁厚≦12mm
左室後壁厚≦12mm
左房拡大
左房径>50mm
左房容積>140ml
拡張機能障害・心腔内血栓
心臓MRI
左室拡大・肥大の欠如
心膜肥厚・癒着の欠如
心臓カテーテル検査
正常に近い左室駆出分画
左室駆出分画≧50%
ポイント4:拘束型心筋症症状

自覚症状
心室充満に対する抵抗により
心拍出量が固定される結果
種々の症状が現れます
労作時呼吸困難・動悸
易疲労感・胸痛・起座呼吸
発作性夜間呼吸困難・末梢浮腫
心房性不整脈・心室性不整脈・房室ブロック
他覚所見
頚静脈怒張・浮腫・肝腫大
腹水・前胸部の心音減弱・肺の断続性ラ音
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ポイント5:拘束型心筋症治療
拘束型心筋症に
特異的な治療はない
対症療法として心不全・不整脈
および血栓・塞栓症の治療が重要
根治療法
心移植
保存的療法
心不全治療
左室駆出率が保持された
心不全(HFpEF)患者の
治療法に準じて行われます
利尿薬
β遮断薬
カルシウム拮抗薬
不整脈治療
心房細動に伴う頻脈
ジギタリス製剤
カルシウム拮抗薬、β遮断薬
心臓カテーテルによる房室結節焼灼術と
ペースメーカー植え込み術との併用

血栓症予防
ワルファリン:ビタミンK拮抗薬
プラザキサ:直接トロンビン阻害薬
リクシアナ:FXa阻害薬
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看護師ブログは現役看護師が
ネフローゼ症候群発症し
職場復帰を目指し
奮闘する日々を綴っています
初めて入院にまで至った
ネフローゼ症候群について
入院の経緯と療養生活の不安などを
お伝えして少しでも同じ症状の方の
療養生活や看護や仕事の
悩みの参考になればと思っています
看護の知識もちょっとずつ
まとめてアウトプットしています
また異業種を約10年働き
再び看護師復帰をした経験もあります
看護師以外の方へも仕事の悩みや
日々をHappyに過ごす参考に
少しでもなればと思っています

