現役看護師がネフローゼ症候群発症し、職場復帰を目指し奮闘する日々を綴っています。その一つとして、今まで培ってきた看護の知識を整理しアウトプットしています。
徐脈性不整脈へ使用するペースメーカー、基本的には手術前と同じ生活は可能です。
しかし注意点も多く指導が重要となってきます。その指導について記載しています。
ペースメーカー
人工的に電気刺激を行ない心臓のポンプ機能が停止することを予防するための機械です。
「作動回路と電池を兼ねた本体」と「リード」から構成されています。
リードは心室を刺激する為には右心室に、心房を刺激する為には右心房に留置します。
ペースメーカーは患者の刺激電導系の電気信号を監視し必要に応じ刺激を発生させる機能をもっています。
4つのポイントで知る不整脈治療ペースメーカー
ポイント1電磁波・本体・リードへの注意
電磁波への注意
電波利用機器から発せられる電波が、至近距離でペースメーカーに当たる場合、誤動作を起こす可能性があります。
例:パルスの出力が抑制されたりする
本体・リードへの注意
ペースメーカ本体を圧迫したりリードに思わぬ力がかかったりする姿勢や運動に は注意が必要です。
創部(ポケット)の感染のリスクへの注意が必要です。
ポイント2ペースメーカーに影響を与える機器
ペースメーカーは、心臓を流れる電気信号を感知したり、心臓が正常に動くように電気信号を送ったりする医療機器です。
身体に電気を通したり、電磁波からの影響を受けたりすると、ペースメーカーが正常に作動しなくなり、場合によっては失神等を引き起こす原因となるため大変危険です。
普通の家庭用の電化製品はおおむね大丈夫ですが、家庭、職場、また医療施設などで注意をしたほうがいいものや絶対に避けたい機器や道具がいくつかあります。
影響を与える機器
低周波治療器・高周波治療器・体脂肪計・バイブレーター式のマッサージ椅子・不良電気機器・大型モーター・全自動麻雀卓
影響を与える場所
レーダーアンテナ・放送所アンテナ・誘導溶解炉・発電設備
影響を与える行動
車のエンジンルームをのぞき込む
ポイント3ペースメーカーに影響が出ると考えられる機器
影響が出ると考えらえる機器
電磁調理器・IH炊飯器・電気のこぎり・電気ドリル・高出力トランシーバー
金属探知機・草刈り機
電磁調理器:植え込部分が調理中に近づかないようにする
IH炊飯器:保温中は手の届く範囲には近寄らない
スマートホン:ペースメーカー本体から15cm話しての使用を推奨
盗難防止装置:立ちどまららない、寄りかからなければ問題ない
スマートキー:車載アンテナから22cm離れる
非接触ICカードシステム:カードの読み取り部と植え込部は12cm以上離れる
電気自動車充電:他者へ依頼する、近づかない
ポイント4ペースメーカーに影響がでない機器
影響がでない機器
電子レンジ・電気毛布・電気毛布・電気掃除機・電気洗濯機・電気冷蔵庫
電気カミソリ・電気マッサージ・ヘアドライヤー・テレビ・ラジオ・パソコン
補聴器・自動車・バイク・電車
ポイント5ペースメーカーに影響を与える医療機器
影響を与える医療機器
MRI・電気メス・除細動器・ジアテルミー治療・衝撃波破石装置
通電鍼治療・放射線療法・X線CT・歯根治療器・歯髄診断機
影響を与えない医療機器
超音波診断機器・ラジオアイソトープ診断機器・心電計・レントゲン撮影
※ペースメーカー手帳の持参と、ペースメーカー植え込み術を受けたこと伝える
ポイント6日常生活の注意点
脈拍測定
日常的脈拍数の測定を行うことで、ペースメーカーの不調に早期に気づけます。
測定方法
❶毎日同じ時間に脈拍数をチェックする
❷手首の親指側に反対の手の人差し指、中指、薬指の3本を合わせて軽く触れる
❸1分間で触れた脈の回数を数える
※血圧計などに出てくる脈拍数をうのみにせず、触れて測る習慣をつけます。
運動
手術後1~3ヶ月経過し、順調に体調が回復すれば、手術前に行っていた、同年代の方がしているほとんどのスポーツができます。
ただし、植込み位置に近い筋肉を長時間動かす運動や激しく身体がぶつかりあう運動は、ペースメーカー本体にダメージを与えたり、リードが移動したり損傷したりする原因となることがあります。
どの程度の運動であればよいかは医師に確認する必要があります。
皮膚トラブル
ペースメーカーの植込み部分を掻いたり擦ったりすると、皮膚トラブルになることがあります。
特に認知症のある患者は注意が必要です。
お風呂ではなでるように洗浄し、トラブルが起きていないかを毎日確認をします。
ペースメーカーを挿入したところの周辺で極端な皮膚の赤みが出た場合は、内部に感染を起こしている可能性があります。
定期受診予定時期でなくとも医療機関を受診をしてください。
ポイント7定期健診
定期健診
ペースメーカーが体調に最もあった調整になっているかの確認が必要です。
一般的に3~4カ月程度の定期健診がなされています。危機のチェックは外部から可能です。
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又、異業種約10年働き再び看護師復帰をした経験もあります。
自分の経験や、初めて入院にまで至ったネフローゼ症候群について、入院の経緯、療養生活の不安などをお伝えし少しでも同じ症状の方の療養生活や看護や仕事の悩みの参考になればと思います。
看護の知識もちょっとずつまとめてアウトプットしています。