経皮的心肺補助装置:PCPS管理
現役看護師がネフローゼ症候群発症し、職場復帰を目指し奮闘する日々を綴っています。
その一つとして、今まで培ってきた看護の知識を整理しアウトプットしています。
補助循環PCPSの管理について記載しています。
こんにちは♡
看護師ねふなです
復職に向けて
知識の整理をしました
今回は補助循環
PCPSについて
お伝えします
経皮的心肺補助装置
経皮的心肺補助装置(percutaneous cardiopulmonary support:PCPS)
遠心ポンプと膜型人工肺を用いた閉鎖回路の人工心肺装置により、大腿動静脈経由で心肺補助を行う方法
仕事選び転職サイトはこちら↓↓
気になる職場の生の情報満載 看護師転職サイト『ナースJJ』補助循環チーム医療必読「補助循環マニュアル」は↓↓
PCPSミキシングゾーン
ミキシングゾーン
大腿動脈から送血した場合、血液は逆行性となり、心臓へ戻るような流れになります。
患者の肺で酸素化をした血液を送り出す流れとPCPSで酸素化された血液が交わる、つまりミキシングされる部分のことです。
ミキシングゾーンは、患者の心臓から駆出される量やPCPSの流量によって変化します。
右手側はPCPSの影響を受けにくく、患者の心臓の動きが反映されます。
そのため、動脈ラインは右橈骨動脈に挿入し、SpO2モニターも右手に装着します。
PCPSを装着している間は、患者自身の肺で酸素化を十分に行う必要がないため、人工呼吸器の設定値は下げることが多いです。
自己肺の機能が低下していると、患者自身の心臓から送り出される血液は十分に酸素化されていないことがあります。
その場合、自己の心拍出と大腿動脈から逆行性に送られる血液とが混ざる位置によって、酸素化が不十分な血液が脳へ灌流されます。
経皮的酸素飽和度を右手で測定し、脳へ流れ込む血液が適切に酸素化されているかを評価します。
PCPS管理
PCPS管理
補助流量
2.0~3.0L/分以上
平均動脈圧
60mmHg以上(尿量が確保できる)
混合静脈血酸素飽和度(mixed venous oxygen saturation:SvO2)
60~70%以上
活性化凝固時間(acceleratedcoagulationtime:ACT)
200~250秒に管理(ヘパリンの持続注入によりコントロール)
カテーテルの屈曲・抜去予防
カテーテルの屈曲や抜去は、生命にかかわる重大なトラブルとなるため、カテーテル管理は重要なケアです。
PCPS装着患者の体位変換や更衣時は、カテーテルの屈曲や位置の変化が生じやすく、医師や臨床工学技士などの他職種と協同し、安全に実施する必要があります。
PCPS管理観察
観察
全身状態、合併症の発症部位、機器など
回路の血液色
脱血回路の血液色と比較し送血回路の血液は鮮血色を呈します。
血液の酸素化は血液色の確認によってある程度評価できます。
二酸化炭素の除去効果は血液色に反映しないため注意が必要です。
脱血側は静脈血、送血側は酸素化された血液が流れる為比較すると血液色は異なります。
脱血側、送血側の血液色が同じ場合はガス交換が行われていない可能性があります。
異常音の確認
異常音がある場合は膜部分の血栓形成を疑います
脱血側の血栓は回路の目詰まりに、送血側の血栓は患者の塞栓症につながります。
脱血回路
「つぶれ」や「ふるえ」は循環血液量不足のサインです。
末梢循環
血行障害による虚血の有無 両足背をマーキングし動脈触知と足趾の色調 温度の左右差
※絶対安静の場合でも十分な人員を配置し、患者を持ち上げ背部を観察するなど全身の観察に努めます
PCPS合併症の予防・早期発見
合併症の予防・早期発見
出血
抗凝固薬の投与やPCPS回路の挿入による凝固異常により、PCPS挿入部だけでなく中心静脈カテーテル挿入部や口腔内などさまざまな部位に生じます。
出血部位を確認し、止血を図り、循環動態変動の有無を確認し、早期に対処する必要があります。
下肢の循環障害
大腿動脈へのカテーテル挿入により下肢の虚血は生じる可能性があります。
下肢の皮膚色や冷感の有無、足背動脈や内踝動脈を触診またはドプラーで確認します。
靴下や電気毛布などで保温に努めます。(電気毛布の使用では低音やけどに注意します)。
固定部のスキントラブル
PCPS装着患者は、全身の浮腫を生じていることが多く、カテーテルの圧迫やテープ固定によるスキントラブルを生じやすくなっています。
テープ固定部を観察し、直接皮膚に触れて圧迫されることがないよう固定方法や皮膚保護材の調整を行い、スキントラブルを予防します。
もっと詳しく知りたい方には
「補助循環の管理がもっとできるようになる本」は↓↓
仕事選び転職サイトはこちら↓↓
マイナビ看護師関連記事はこちら
「伸展ステージ別に理解する心不全看護」↓↓
前回の記事はこちら
復職に向けて
知識の整理をしました
今回は補助循環
PCPSについて
お伝えしました
前回の記事も
ごらんくださいね♡
経皮的心肺補助装置:PCPS回路
仕事選び転職サイトはこちら↓↓
現役看護師がネフローゼ症候群発症、職場復帰を目指し奮闘する日々を綴っています。
又、異業種約10年働き再び看護師復帰をした経験もあります。
自分の経験や、初めて入院にまで至ったネフローゼ症候群について、入院の経緯、療養生活の不安などをお伝えし少しでも同じ症状の方の療養生活や看護や仕事の悩みの参考になればと思います。
看護の知識もちょっとずつまとめてアウトプットしています。