
こんにちは♡
看護師ねふなです
病院勤務復職に
向けて知識整理中
今回は抗菌薬投与
注意点について
お伝えします
5つのポイントで知る抗菌薬投与の注意点

感染症や手術時の予防投与など
多種多様の抗菌薬が使われています
正しく投与しないと効果が
十分得られないだけでなく
耐性菌の出現の
リスクにつながります
安全に効果的に使用
できるためには注意点を
知ることも大切です
そんな抗菌薬投与の
注意についてまとめています

1.抗生剤と抗菌薬

抗生物質
微生物が産生する他の
微生物や細胞に作用し
発育などを抑制する
作用を持つ物
抗生剤
抗生物質の抗菌作用を
利用した薬剤の総称
細菌に対してのみならず
真菌や寄生虫・腫瘍に
対して用いられる
抗菌薬
細菌に対して作用する
抗生物質
細菌を壊すか増殖を
抑えることで人体に
備わっている防御機構が
微生物を排除するのを助ける
原因が細菌以外の感染症や
ウイルス感染症には効果がない
※医療治療上
抗菌薬と抗生剤は同意語
2.抗菌薬の副作用

副作用
下痢
最も多い副作用
病原菌だけではなく
腸内の環境を保っている
細菌も攻撃するため起こります
薬剤耐性菌
薬への耐性を持った細菌
抗菌薬を使い続けると
細菌の薬に対する抵抗力が
高くなり薬が効かなくなります
薬剤耐性は耐性を持って
いない他の細菌に伝わり
耐性を持つようになります
3.抗菌薬重要な用語

静菌作用と殺菌作用
抗菌薬は一定の血中濃度に
達すると静菌作用
菌が増殖することを抑制する
効果が出現し・血中濃度が
上昇すると殺菌作用が
出現します
MIC
(最小発育阻止濃度)
抗菌力を示す指標で
対象菌の発育を抑制する
必要な抗菌薬の最小の濃度
Cmax
(最高血中濃度)
薬物の投与にしたがって
血中薬物が増加し
一番高くなった濃度
抗菌薬の効果が最も
強く出る濃度
AUC
(血中濃度曲線下面積)
時間軸に沿った薬物の
吸収量で体液循環血液
分布量を示す
トラフ値
定常状態における薬物
次回投与直前に
測定された最低血中濃度
ピーク値
薬物の単回/連続投与後
最高血中濃度

4.抗菌薬分類

時間依存型抗菌薬群
ペニシリン系
セフェム系
モノバクタム系
カルバペネム系
マクロライド系
グリコペプチド系
薬剤の血中濃度が
MICを上回っている
時間が多いほど効果が増します
薬物の血中濃度が一定以上を
超えるとその作用は
頭打ちとなります
水準以上の血中濃度を保てば
常に最大の殺菌力を持った
状態で推移できます
効果を最大限発揮したい場合
血中濃度を高くするのでは
なくてMIC以上の血液中
濃度をどれだけの時間で
維持させるかが重要
そのため一日の投与回数を
増やす必要があります
ピーク濃度依存型抗菌薬群
(アミノグリコシド系)
抗菌薬の最高血中濃度が
高いほど殺菌効果が
強くなる特徴があり
Cmax/MICに薬効が相関する
濃度依存型抗菌薬群
(ニューキノロン系抗菌薬など)
抗菌薬の投与量が多いほど
殺菌効果が強くなる特徴があり
AUC/MICに薬効が相関する
細菌とどれだけ接触したかに
よって殺菌効果が変わります
薬物の血中薬物濃度が高いほど
強い殺菌作用を得れます
副作用が出ないよう
調節しながら一回の投与量を
最大にして投与回数を
減らすことが重要です
濃度依存性抗菌薬は
一回での投与量の最大化と
投与回数の最小化によって
耐性菌の発生を抑えることも可能

5.投与スピードと投与間隔

抗菌薬投与速度
多くの抗菌薬は30分から
1時間程度で投与する必要があり
遅い場合
血中濃度が上昇できず、
殺菌作用が出現しにくく
なる可能性があります
耐性菌の出現の
リスクを助長させます
速い場合
急激に血中濃度が上昇し
アレルギー症状や副作用が
出現する可能性があります
腎毒性が強い薬剤の場合は
腎臓の機能低下を起こす
可能性があります
※バンコマイシンレッド
ネック症候群
血中濃度が急激に上昇することで
ヒスタミン遊離作用が出現し
頻脈や血圧低下・血管性浮腫
症状や蕁麻疹が出現することで
頚部周囲に発赤を
認める腫脹が出現する
抗菌薬投与間隔
抗菌薬の投与間隔の決定に
重要なのはMICです
殺菌作用が弱くなった時
菌の発育を阻害している
時間が長いほど抗菌薬を
投与する意味があります
MICを下回るタイミングで
次の抗菌薬を投与し
MICを可能な限り長く
続くように投与することが
効果的な抗菌薬の使用方法
時間依存性抗菌薬の場合は
血中濃度のピーク値と
トラフ値が重要です
トラフ値が一定のレベル以下
殺菌どころか静菌効果も
得られない可能性があります
耐性菌のリスクも高くなります。
そのためトラフ値が一定
レベル以上を保てるように
定められた間隔で抗菌薬を
投与する必要があります
どの様な抗菌薬でも
投与方法・投与速度
投与時間を守ることが重要です
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前回記事

病院復職に向けて
知識整理をしました
抗菌薬投与の注意点
をお伝えしました
前回の記事も
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最後までご覧いただき
ありがとうございます
看護師ブログ
ねふなHappyワークライフ
バランスは現役看護師が
ネフローゼ症候群発症
職場復帰を目指して
奮闘する日々を綴っています
入院した経緯や療養生活で
感じた不安など実体験を
同じ症状の方や看護や
仕事に悩む方の参考に
なればと思っています
約10年間異業種で働いた後
看護師に復帰した経験もあり
看護師以外の方にも仕事や
日常生活をHappyにする
情報を提供できればと思います
