輸液療法の目的別・製剤別分類

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輸液療法の目的別・製剤別分類 看護
輸液療法の目的別・製剤別分類
看護師ねふな
看護師ねふな

こんにちは♡
看護師ねふなです

  

復職に向けて
知識の整理をしました

 
今回は
輸液療法の
目的別・製剤別
分類について

お伝えします

輸液療法の目的別・製剤別分類

体内の内部環境を維持するために欠かせない輸液療法はその目的によって分類されます。
輸液療法の目的別、製剤別の分類についてまとめています。

1.維持輸液

維持輸液
不感蒸泄や尿などから毎日失われる水分と電解質を補給する輸液
マイナス水分
尿量:1ml/kg/時
便水分:2ml/kg/日
不感蒸泄:15ml/kg/日
プラス水分
代謝水:5ml/kg/日
※4-2-1ルール:簡易な維持輸液量の計算式
全体重の
10kgまで4ml/kg/時
10~20kg2ml/kg/時
20kg以上1ml/kg/時
例:体重60kgの場合
10kg×4ml+(20kg-10kg)×2ml+(60kg-20kg)×1ml=100ml/時

2.補正輸液

補正輸液
出血、下痢、ドレーンの排液などによる異常値を補正する
容量補正が目的のため、緊急性があり早急に喪失している容量を推定し補充する必要があります。
体液喪失による血圧低下や末梢循環不全ショックなどが認められる場合は、急速に大量の輸液負荷を行い病態の改善を図ります。

3.補充輸液

補充輸液
摂取不足・発汗・血管拡張・脱水などによる水分・電解質の損失を補う
症状(口喝、口腔粘膜・舌の乾燥、末梢静脈の虚脱、頻脈、乏尿、低血圧)、検査データー(Ht、Na、BUN、尿浸透圧の上昇、CVP低下)から脱水を推測します。
脱水はNa値により以下に分類されます。
高張性脱水(Na上昇):細胞内液から外液に水分が移行、症状は軽い
等張性脱水(Na不変):細胞外液からNa・水分ともに損失する細胞内液は維持
低張性脱水(Na低下):水分が細胞内液に移行し血圧低下・頻脈が発生する
健常時のHtから以下の式で脱水量の推定が可能
脱水量(L)=体重×0.6×(1-健常時のHt/現在のHt)

4.輸液製剤の分類

1.細胞外液製剤
ブドウ糖を含まず、脱水や出血など細胞外液が急速に減少する病態に使用します。
Naを多く含み、循環血液量を増やす効果が比較的高いと言えます。
生理的食塩水の大量投与ではNaやClの過剰投与が問題になる場合があります。
その場合Na・Clを減じた乳酸化リンゲル、酢酸加リンゲル、重炭酸リンゲルを用います。
添加された乳酸や酢酸には、血液のpHをアルカリに維持する効果があります。
2.維持輸液製剤
細胞内に移行しやすい電解質組成とブドウ糖を含む製剤
3号液と呼ばれる維持輸液剤と1号液と呼ばれる開始液があります。
1号液はKを含まない為、腎障害や脱水でKが高い症例でも安全に使用が可能です。
維持輸液製剤にも乳酸や酢酸が添加されている製剤もあります。
3.膠質輸液剤(血管内輸液剤)
輸液中に比較的大きな分子の溶液が均一に分散している製剤
強力な浸透圧を有し循環血液量の維持が可能です。
血液製剤
アルブミン製剤(5%等張液、20~25%高張液)
人工膠質液
ヘスパンダー、サリンヘス
血液は膠質浸透圧の80%がアルブミンで得られており、アルブミン製剤の容量効果の大きさが理解できます。
膠質輸液製剤は輸液剤の第一選択ではなく、緊急時の補正輸液として使用します。

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復職に向けて
知識の整理をしました

 
今回は
輸液療法の
目的別・製剤別
分類について

お伝えしました

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看護師ブログ:ねふなHappyワークライフバランスは現役看護師がネフローゼ症候群発症し職場復帰を目指して奮闘する日々を綴っています。
ネフローゼ症候群で入院した経緯や療養生活で感じた不安などを分かりやすく説明して、同じ症状の方や看護や仕事に悩む方の参考になるようにしています。
看護の知識も少しずつまとめて紹介しています。
また、約10年間異業種で働いた後に看護師に復帰した経験もあります。
看護師以外の方にも仕事や日常生活をHappyにする情報を提供できればと思っています。

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