
こんにちは♡
看護師ねふなです
復職に向けて
知識の整理をしました
今回は
不整脈薬物治療
について
お伝えします
1.不整脈の治療
不整脈の治療
頻脈性不整脈
刺激伝導系が心臓に余計な電気信号を送ることが原因
治療
薬物療法
アブレーション治療
徐脈性不整脈
刺激伝導系の働きが落ち脈が遅くなる
最悪の場合生命が危険にさらされる
治療
心臓ペースメーカー

2.薬物療法
薬物療法
1.不整脈を停止させる
2.不整脈の発生を予防する
3.不整脈の頻度を減らす
4.不整脈の症状を軽減する
など目的により分類される
抗不整脈薬
心筋細胞の異常興奮を低下させる
ほとんどが頻脈性不整脈の治療に用いられる
ベータ遮断薬
アドレナリンを遮断することにより心拍数を低下させる
カルシウム拮抗薬
一部の薬剤は脈拍数を低下させる目的で用いられる
抗凝固薬
不整脈が要因として発生する血栓の発生を予防する(血栓性脳梗塞の予防)
従来から用いられているワルファリンと新しい抗凝固薬の2つに分類される
ワルファリン
血液の凝固に必要なビタミンKを減らし血栓形成を抑制する
新しい薬剤
血栓形成を活性化させる凝固因子を直接阻害する
ダビガトラン(プラザキサ)
リバーロキサバン (イグザレルト)
アピキサバン (エリキュース)
エドキサバン (リクシアナ)
その他
アデノシン3リン酸、ジゴキシンなど
もっと詳しく知りたい方には
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3.抗不整脈Ⅰ群
抗不整脈の分類
Vaughan Williamsの分類
電気生理学的特性によりⅠ~Ⅳ群に分類
Ⅰ群薬:ナトリウムチャネル遮断薬
Ⅱ群薬:交感神経β受容体遮断薬
Ⅲ群薬:カリウムチャネル遮断薬
Ⅳ群薬:カルシウムチャネル遮断薬
Ⅰ群(Na⁺チャネル遮断薬)
洞結節や房室結節以外の心筋細胞でナトリウムチャネルに結合する
心筋細胞内へのナトリウムの流入を遮断することで、心筋細胞の電気興奮の発生を抑え、心房と心室で起こる旋回興奮を抑制する
主に、心房細動の抑制目的で使用される
活動電位の持続時間(QT間隔)に対する作用でa~cの3群に細分される
Na⁺チャネル抑制作用の強さ
Ⅰc群>Ⅰa群>Ⅰb群
Ⅰa群
活動電位持続時間(QT間隔)延長
上室性・心室性不整脈の両方に有効
比較的強いカリウムチャネル遮断作用も併せもつ
心電図変化:PR/QRS幅軽度延長
副作用
QT間隔の延長→催不整脈作用
心機能低下のリスク
抗コリン作用による口渇、尿閉、眼圧の上昇
キニジン硫酸塩水和物(キニジン)
プロカインアミド塩酸塩(アミサリン)
ジソピラミド(リスモダン)
シベンゾリンコハク酸塩(シベノール)
ピルメノール塩酸塩水和物(ピメノール)
Ⅰb群
活動電位持続時間短縮
心室性不整脈にだけ有効
カリウムチャネル遮断作用はない
心不全患者に使用しやすい
心電図変化:PR/QRS幅不変
リドカイン塩酸塩(リドカイン)
メキシレチン塩酸塩(メキシチール)
アプリンジン塩酸塩(アスペノン)
Ⅰc群
活動電位持続時間不変
上室性・心室性不整脈の両方に有効
心電図変化:PR/QRS幅中等度延長
副作用
ORS感覚延長→催不整脈作用
ピルシカイニド塩酸塩水和物(サンリズム)
プロパフェノン塩酸塩(プロノン)
フレカイニド酢酸塩(タンボコール)
投与注意
腎機能障害患者
サンリズム腎排泄型薬剤の為注意が必要
肝機能障害患者
タンボコール肝代謝型薬剤の為注意が必要
4.抗不整脈Ⅱ・Ⅲ・Ⅳ群
Ⅱ群(β遮断薬)
心筋細胞のβ受容体に結合し、交換神経の刺激を遮断して心拍数を減少させる
上室性・心室性不整脈療法に有効
器質的心疾患や心不全を有する患者の心室性不整脈の発生を予防する
副作用
徐脈や房室ブロック
心機能の低下や血圧の低下
気管支喘息を誘発
カルベジロール(アーチスト)
プロプラノロール塩酸塩(インデラル)
メトプロロール(ロプレソール)
ビソプロロールフマル酸塩(メインテート)
Ⅲ群(K⁺チャンネル遮断薬)
K⁺チャンネル遮断作用によって活動電位持続時間を延長させる
心筋の興奮後の不応期が高度に延長することで、心房と心室の旋回興奮が抑制され脈拍が安定する
上室性不整脈に有効
副作用
過度のQT延長に伴うトルサー・ド・ポアンツの発現
アミオダロン塩酸塩(アンカロン)
ソタロール塩酸塩(ソタコール)
ニフェカラント塩酸塩(シンビット)
Ⅳ群(Ca²⁺チャンネル遮断薬=Ca拮抗薬)
Ca²⁺の遮断作用によって活動電位持続時間を延長させる
心筋の興奮後の不応期の延長作用に加えて、洞結節での刺激生成の機能低下や房室結節での比較的強い伝導遅延作用を有する
上室性不整脈に有効
副作用
徐脈・房室ブロック
ベラパミル塩酸塩(ワソラン)
ベプリジル塩酸塩水和物(ベプリコール)
ジルチアゼム塩酸塩(ヘルベッサー)
もっと詳しく知りたい方には
「読んで動ける心電図」↓↓
5.抗不整脈剤使用注意点
抗不整脈剤使用注意点
過量投与は催不整脈作用を生じる
薬剤の代謝経路の把握
代謝臓器の機能低下は過剰投与の要因となる
特徴的な副作用症を把握する

6.アブレーション治療
薬物療法
余計な電気信号を抑えることはできても不整脈そのものを根本治療はできない
アブレーション治療
余計な信号の原因となる部分を焼灼する
根本的な治療となる
1.カテーテルという細長い管を足の付け根や首から挿入し血管を伝って心臓の中まで通す
2.カテーテルの先端に心電図を計測するための電極がついていて
それを心臓の内側の壁に接触させ心電図を計測する
この計測によって、カテーテルが接触している部分が不整脈の原因となっているかを探ることができる
4.カテーテルの先端から高周波電流を流して焼き切る

7.ペースメーカ
ペースメーカ
人工的に電気刺激を行ない心臓のポンプ機能が停止することを予防する
「作動回路と電池を兼ねた本体」と「リード」から構成されています
リード
心室を刺激する為には右心室に留置
心房を刺激する為には右心房に留置
患者の電気信号を監視し必要に応じ刺激を発生させる機能をもっている
どのようなペースメーカを使用するかリードを何本必要とするかは不整脈によって異なる
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復職に向けて
知識の整理をしました
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不整脈薬物治療
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ねふなHappyワークライフ
バランスは現役看護師が
ネフローゼ症候群発症
職場復帰を目指して
奮闘する日々を綴っています
入院した経緯や療養生活で
感じた不安など実体験を
同じ症状の方や看護や
仕事に悩む方の参考に
なればと思っています
約10年間異業種で働いた後
看護師に復帰した経験もあります
看護師以外の方にも仕事や
日常生活をHappyにする
情報を提供できればと思っています


