看護プチ情報看護知識:心電図検査

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看護プチ情報看護知識:心電図検査

看護師復帰ブログではプロフィールでもお伝えしているように約10年看護師として
勤務後一旦異業種で働き再び看護師復帰をした経験があります。
ネフローゼ症候群に罹患し、休職、療養生活中、職場復帰を目指しています。
初めて入院にまで至った病気、ネフローゼ症候群について、入院の経緯をお伝えし
少しでも同じ症状の方の療養生活の参考になればと思います。
その時々の不安や悩み、また参考になったことをお伝えしていきます。
看護の知識もちょっとずつまとめてアウトプットしていきます。
12誘導心電図、モニターについて記載しています。

心臓の電気的活動と心電図

心臓は、生体のポンプとして収縮・拡張を続けていますが、これは『心臓の機械的活動』といわれるものです。この『心臓の機械的活動』を引き起こす源になる活動があります。それは『心臓の電気的活動』とよばれるもので、心電図とはこの電気的活動を記録したものです。
心臓の電気的活動には放電(興奮状態)と充電(回復状態)というものがあり、これらの現象を機械的に波形に表したのが心電図であるともいえます。
放電(興奮状態)=脱分極 充電(回復状態)=再分極と言います。

心電図検査

心電図(electrocardiogram:ECG)
心臓の電気信号を身体の表面からみたものです。
心臓は筋肉でできた臓器で、その筋肉にわずかな電気刺激により興奮し拍動します。
このような心臓を動かす電気の流れを測定するのが心電図検査です。
心電図検査は、主に2種類の異常がないかを調べることができます。
①脈の乱れがないか(不整脈)
②心臓の筋肉に異常がないか(心筋梗塞、狭心症、心筋症など)

心電図波形

P波:心房の興奮(脱分極)過程
QRS群:心室中隔と左右心室筋の興奮(脱分極)過程
T波:心室内の電気的回復(再分極)過程
基線:T波の後は、心室の活動はみられず、心臓は静止状態にあり波のない直線

心房の興奮(脱分極)がおきると心臓は機械的活動として収縮を始めます。心電図上ではP波が出た後心房は収縮し始め、QRS群の終末点では心室が収縮し始めます。

心電図波形

12誘導心電図

12誘導心電図検査の誘導法には四肢誘導と胸部誘導があり、それぞれ4つの電極と6つの電極を使って記録します。四肢肢誘導に用いる電極は4つ(アース含む)ですが、得られる波形は6つあり、胸部誘導と合わせて12の波形があります。
電極を付ける組み合わせには、標準肢誘導(双極肢誘導)、単極肢誘導、胸部誘導があります。
これらを標準12誘導と呼びます。

四肢誘導

各上下肢に4つの電極を付け、心臓からでている電気の流れを右手、左手、右足、左足の間で電位の差をみるものです。四肢誘導は双極肢誘導と単極肢誘導に分けられます。
双極誘導
Ⅰ誘導:左手と右手の電位差 左室の側壁を見る誘導
Ⅱ誘導:左足と右手の電位差 心臓を心尖部から見る誘導 四肢誘導で、波形が最も明瞭
Ⅲ誘導:左足と左手の電位差 右室側面と左室下壁を見る誘導

四肢誘導双極誘導

単極誘導
aVR誘導:右肩から心臓を見る誘導 逆転した波形が見られる誘導
aVL誘導:左肩から心臓を見る誘導 
aVF誘導:心臓をほぼ真下から見る誘導

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胸部誘導

胸部誘導は心臓の電気的変化を水平面に投影し記録したものです。
①V1誘導:主に右室側から心臓を見る誘導
②V2誘導:右室と左室前壁側から心臓を見る誘導
③V3誘導:心室中隔と左室前壁から心臓を見る誘導 移行帯が見られる
④V4誘導:心室中隔と左室前壁方向を見る誘導
⑤V5誘導:左室前壁と側壁を見る誘導
⑥V6誘導:左室側壁を見る誘導

胸部誘導

胸部誘導装着

12誘導心電図装着部位図
12誘導心電図電極装着位置

追加胸部誘導

通常の電極装着位置以外にも、追加誘導(補助誘導)として高位肋間誘導背側胸部誘導右側胸部誘導があります。
高位肋間誘導について、V1—V6のどの誘導を高位肋間に移動させて記録するかは、現状施設によって異なっています。また、右胸心の場合の記録方法についても、施設間で対応が異なっています。
日本不整脈心電図学会の12誘導心電図検査手技に則った装着部位、表記を参考にさせて頂きました。

追加誘導電極装着位置

モニター心電図

患者さんの心電図異常を24時間リアルタイムに観察するものです。
モニター心電図では、一般的に標準肢誘導(双極肢誘導)が用いられます。
電気信号は左の腰付近に向かっていきます。
心電図モニターでは、近づいてくる電気信号を正面にとらえているのでQRSの波形は
上向きになっていて、最も心臓の収縮の流れを見やすい位置になっています。

モニター心電図誘導装着位置

第Ⅱ誘導
標準の誘導で、最も一般に用いられています。
Ⅱ誘導はP波もQRS波も比較的よく見える誘導です。
NASA誘導
筋電図の混入が最も少ない誘導法です。
この誘導もP波の鑑別がしやすい特徴があり波形はV2や第Ⅲ誘導波形に近似します。
虚血に伴うSTやT波の変化を捉えたい場合にはこの誘導が適しています。
MCL5誘導
心筋虚血に伴うSTやT波の変化を捉えたい場合には、この誘導が適しています。
MCL1誘導
胸部誘導のV1波形に近似しています。
V1波形はP波が観察しやすく脚ブロックや心室期外収縮の起源の判定ができます。
R波より下向き波形のS波が大となり、心電図の波形は下向きが深い形になります。

モニター心電図誘導装着位置

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