看護プチ情報看護知識:不整脈薬物治療

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看護プチ情報看護知識~不整脈薬物治療~

看護師復帰ブログではプロフィールでもお伝えしているように約10年看護師として
勤務後一旦異業種で働き再び看護師復帰をした経験があります。
ネフローゼ症候群に罹患し、休職、療養生活中、職場復帰を目指しています。
初めて入院にまで至った病気、ネフローゼ症候群について、入院の経緯をお伝えし
少しでも同じ症状の方の療養生活の参考になればと思います。
その時々の不安や悩み、また参考になったことをお伝えしていきます。
看護の知識もちょっとずつまとめてアウトプットしていきます。
看護知識:不整脈の薬物療法について記載しています。

不整脈の治療

頻脈性不整脈
刺激伝導系が心臓に余計な電気信号をおくることが原因です。
治療法としては薬物療法やアブレーション治療があります。
徐脈性不整脈
刺激伝導系の働きが落ち脈が遅くなり、最悪の場合生命が危険にさらされます。
刺激伝導系の働きを補助するために心臓ペースメーカー治療を行います。

薬物療法

薬物療法
①不整脈を停止させる②不整脈の発生を予防する③不整脈の頻度を減らす
④不整脈の症状を軽減するなど目的により分類されます。

抗不整脈薬
心筋細胞の異常興奮を低下させるものです。
そのため、ほとんどが頻脈性不整脈の治療に用いられます。
ベータ遮断薬
アドレナリンを遮断することにより心拍数を低下させます。
カルシウム拮抗薬
一部の薬剤は脈拍数を低下させる目的で用いられます
抗凝固薬
不整脈が原因になる脳梗塞の原因となる血栓の発生を予防します。
従来から用いられているワルファリンと新しい抗凝固薬の2つに分類されます。
ワルファリン
血液の凝固に必要なビタミンKを減らし血栓形成を抑制します。
新しい薬剤
血栓形成を活性化させる凝固因子(トロンビンまたはXa因子)を直接阻害します。
ダビガトラン(プラザキサ)
リバーロキサバン (イグザレルト) 
アピキサバン (エリキュース)
エドキサバン (リクシアナ)
その他
アデノシン3リン酸、ジゴキシンなど

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抗不整脈Vaughan Williamsの分類①

Vaughan Williamsの分類:電気生理学的特性によってⅠ~Ⅳ群に分類
Ⅰ群(Na⁺チャネル遮断薬)
心筋細胞へのNa⁺の流入を阻止することで、電気刺激の伝達速度を遅くします。
活動電位持続時間をどのように変化させるかで3つに細分化されています。
①Ⅰa群
活動電位持続時間を延長させる
上室性・心室性不整脈の両方に有効
リスモダン、シベノールは抗コリン作用が強く、眼圧上昇・排尿困難・便秘が生じやすい
硫酸キニジン、アミサリン、リスモダン、シベノール等
②Ⅰb群
活動電位持続時間を短縮させる
心室性不整脈にだけ有効
心臓の収縮力をあまり押さえないため、心不全患者に使用しやすい
リドカインには、静注用・局麻用など様々な剤型がある
キシロカイン、メキシチール、アスペノンなど
③Ⅰc群
活動電位持続時間は不変
上室性・心室性不整脈の両方に有効
腎排泄型薬剤であるサンリズムは腎機能障害、肝代謝型薬剤であるタンボコールは肝機能障害患者への投与に注意が必要
プロノン、タンボコール、サンリズム
Na⁺チャネル抑制作用はⅠc群>Ⅰa群>Ⅰb群の順に強いです。
Ⅰa群とⅠc群の薬剤は上室性・心室性不整脈の両方に効果があります。
Ⅰb群の薬剤は心室性不整脈のみ有効です。

抗不整脈Vaughan Williamsの分類②

④Ⅱ群(β遮断薬)
交感神経の働きを抑え、脈拍をゆっくりさせることで、上室性・心室性不整脈療法に有効
心筋細胞のβ受容体に結合して、交換神経の刺激を遮断して心拍数を減少させる
テノーミン、プロレソール、インデラルなど
⑤Ⅲ群(K⁺チャンネル遮断薬)
K⁺チャンネル遮断作用により、心臓が興奮から醒める時に流出するカリウムの流出を抑え、心臓の興奮が長く続き、脈拍が安定する
上室性不整脈に有効
ソタコール、アンカロン、シンビット
⑥Ⅳ群(Ca²⁺チャンネル遮断薬=Ca拮抗薬)
Ca²⁺の流入を遮断して、洞結節や房室結節の興奮を抑制
上室性不整脈に有効
ベプリコール、ワソラン、ヘルベッサー

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抗不整脈剤使用注意点

抗不整脈剤は、過量投与により、催不整脈作用(新たな不整脈の発生、既存の不整脈の悪化)を生じさせます。
過量投与は投与薬剤の排泄、代謝経路となっている臓器の機能低下が原因となっていることもあるため、薬剤の排泄経路を把握しておくことが重要です。
抗不整脈剤の特徴的な副作用症を把握しておくことも重要です。

抗不整脈剤種類特量
マイナビ看護師

その他治療①アブレーション治療

頻脈性不整脈
薬物療法は薬によって余計な信号を抑えることができますが、不整脈そのものは
根本治療していません。
アブレーション治療
余計な信号の原因となる部分を焼灼しますので、根本的な治療となります。
カテーテルという細長い管を足の付け根や首から挿入し、血管を伝って心臓の中まで通します。
カテーテルの先端に心電図を計測するための電極がついていて、それを心臓の内側の壁に
接触させ心電図を計測します。
この計測によって、カテーテルが接触している部分が不整脈の原因となっているかを
探ることができます(マッピングといいます)。
原因の部位を特定できたら、カテーテルの先端から高周波電流を流して焼き切ります。
治療中は少し胸が熱くなるような感覚がありますが、高温になる前に電流が
停止するようになっており、正常な部位を焼くようなことはありません。

その他治療②ペースメーカ

人工的に電気刺激を行ない心臓のポンプ機能が停止することを予防するための機械です。
「作動回路と電池を兼ねた本体」と「リード」から構成されています。
リードは心室を刺激する為には右心室に、心房を刺激する為には右心房に留置します。
患者の電気信号を監視し必要に応じ刺激を発生させる機能をもっています。
どのようなペースメーカを使用するか、リードを何本必要とするかは不整脈によって異なります。

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