こんにちは♡
看護師ねふなです
復職に向けて
知識の整理をしました
今回は
下肢末梢動脈疾患
について
お伝えします
下肢末梢動脈疾患
復職に向けて、看護の知識を整理しています。
末梢動脈疾患の中でも、大多数を占める下肢末梢動脈疾患についてまとめています。
1.末梢動脈疾患
末梢動脈疾患(peripheral artery disease:PAD)
冠動脈以外の末梢動脈(四肢動脈、頸動脈、腹部内臓動脈、腎動脈)、大動脈の閉塞性疾患
末梢動脈疾患(PAD)は広義では上記のような定義で用いられる
狭義では上下肢動脈疾患の呼称として一般に用いられている
日本循環器ガイドラインでは以下定義及び表記
冠動脈以外の末梢動脈の狭窄・閉塞性疾患をPADと定義
下肢末梢動脈疾患(lower extremity artery disease:LEAD)
以前は閉塞性動脈硬化症(ASO)あるいは下肢慢性動脈閉塞症とよばれていた
上肢閉塞性動脈疾患(upper extremity artery disease:UEAD)
末梢動脈疾患につい詳しくはこちら
2.症状
症状
無症状で経過する例も認められる
皮膚症状(しびれ・冷感、手足末端の蒼白・紫色等の色調変化)
歩行時疼痛
間欠性跛行
歩行により足の筋肉が、だるい、重い、痛いなどの症状が起き歩行困難を起こす
休息によって症状が消失し歩行可能となる
安静時疼痛
皮膚の潰瘍、壊疽
動脈の狭窄・閉塞部より末梢の動脈の拍動低下
3.Fontaine分類
Fontaine分類
下肢虚血の重症度を評価する際に使用されるスケール
Ⅰ度:無症状
下肢動脈の狭窄を認めるが歩行に問題はない
運動や長時間の歩行により、下肢の冷感が出ることもある
症状が出た場合、比較的短時間で消失
Ⅱ度:間欠性跛行
軽度(Ⅱa)と中等度~重度(Ⅱb)の2段階に分けられる
下肢動脈の狭窄により、歩行に必要な酸素を供給できず下肢に痛みや倦怠感が出現
歩行を中断し、休むと症状が改善し、また歩くこと可能になる
病状が進行すると連続して歩行できる距離が短くなり、休憩が必要な状態になる
Ⅲ度:安静時疼痛
下肢動脈の狭窄・閉塞により、安静にしていても下肢の痛みが持続する
下肢を下ろすと血流がやや改善され症状も改善されることもある
Ⅳ度:潰瘍・壊死
下肢の血流が重度に障害されているため傷ができやすい状態
重症下肢虚血(Critical limb ischemia:CLI)
Ⅲ度とⅣ度は、CLIと呼ばれる
カテーテル治療や手術を行わないかぎり、疼痛や潰瘍の治癒など症状改善が見込めない
場合によっては、下肢を切断することもあり、生命予後も不良
4.Rutherford分類
Rutherford分類
臨床所見のほかに、客観的評価が可能
足関節圧(ankle pressure:AP)
趾動脈圧(toe pressure:TP)
肺血管抵抗(pulmonary vascular resistance:PVR)
運動負荷試験による歩行距離などの数値も加味
5.下肢末梢動脈疾患症状検査診断
足関節上腕血圧比(ABI)
ABI=足関節血圧÷上腕血圧
標準値:1.00~1.40
ボーダーライン:0.91~0.99
0.90以下:主幹動脈の狭窄や閉塞
1.40より高値:動脈の高度石灰化の存在が疑われる
皮膚灌流圧(SPP)
虚血の診断とともに、虚血性潰瘍や切断端における治癒の可能性の評価にも有用
SPP:30~40 mmHg未満では創傷治癒の可能性は低いとされる
6.下肢末梢動脈疾患治療
動脈硬化の危険因子の回避
生活習慣の改善(禁煙・下肢の清潔保持、運動習慣等)
生活習慣病(糖尿病・高血圧・高コレステロール血症等)の治療による十分なコントロール
薬物療法
抗血小板剤または、抗凝固薬で心血管イベントを予防する
血管拡張作用のある抗血小板剤で下肢の血流を改善
理想の薬剤
シロスタゾール+クロピドグレル
上記が使用困難な場合はバイアスピリンやドルナーで代替え
血管内治療
バルーンカテーテルによる拡張術
ステント留置術
バイパス術
患肢切断術
最良の治療
薬物療法+再灌流療法+運動療法
カテ―テル治療の対象となるのは総腸骨動脈から足先まで
1.腸骨動脈領域(イリヤック)
2.大腿動脈領域(F-F)
3.膝下動脈領域(BK)
A-K(イリヤック・FF)病変治療の原則
基本的に上流を治療する、上流から治療する
⇒下流の90%狭窄よりも、上流の75%狭窄の治療が大事
腸骨動脈病変にはステンを必ずおく
長い病変や、複雑病変は基本的にはバイパス手術の方が成績が良い
ステント留置禁忌場所がある⇒膝裏 股関節部
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看護師ブログ:ねふなHappyワークライフバランスは現役看護師がネフローゼ症候群発症し職場復帰を目指して奮闘する日々を綴っています
入院した経緯や療養生活で感じた不安など実体験を、同じ症状の方や看護や仕事に悩む方の参考になればと思っています
約10年間異業種で働いた後に看護師に復帰した経験もあります
看護師以外の方にも仕事や日常生活をHappyにする情報を提供できればと思っています