こんにちは♡
看護師ねふなです
復職に向けて
知識の整理
デンバーシャント
について
お伝えします
デンバーシャント
患者のQOLを向上させるためにも大切なデンバーシャント
頻回に出会う処置ではないので、忘れないようまとめておきます。
1.胸水治療
胸水治療
内科的
利尿剤、薬剤等でコントロール
外科的
穿刺排液
ドレーン留置:継続的穿刺排液
胸膜癒着術(pleurodesis)
胸水が溜まる空間(胸腔)を閉じることで、胸水が溜まらないようにする処置
気胸やがん性胸膜炎によって胸水が反復して生じる場合に考慮する処置の一つ
デンバーシャント
胸腔・腹腔シャント(P-Pシャント)
胸水を腹腔内へ誘導し。腹膜から吸収
2.胸腔・腹腔デンバーシャント
胸腔・腹腔デンバーシャント(P-Pシャント)
胸腔内の胸水を腹腔内へ流出させるポンプ・システム
目的と期待される効果
呼吸苦からの解放
胸水を排液しない⇒栄養状態及び電解質バランスの改善
症状緩和⇒退院⇒ADLの向上
対象
利尿剤、水分塩分制限、反復穿刺排液、胸膜癒着療法等の方法で改善しない治療抵抗性の胸水症
胸水貯留によりQOLが著しく障害されているもの
一般的適応症
突発性、二次性乳ビ胸水症
術後リンパ漏
心疾患による胸水
肝性胸水
癌性胸膜炎による胸水症(QOLを目的としたもの)
禁忌と相対的禁忌
禁忌
感染症を合併した胸水
相対的禁忌
シャント不適応症例(自己管理不能な成人)
腹部手術の既往(吸収が期待できない)
粘稠な胸水
腹水貯留患者
実際の管理
自動誘導されずポンピングによる誘導が必要
1プッシュ約1.5mlの胸水を腹腔内へ誘導する
※胸腔内圧が腹腔内圧を3cmH₂O以上、上回るほどの大量胸水貯留時は自動誘導が期待される
一方弁が開存し自動的に流れる
※人工呼吸器管理中は陽圧換気されるため自動誘導される
3.腹腔・静脈デンバーシャント
腹腔・静脈デンバーシャント
腹腔内の胸水を静脈内へ流出させるポンプ・システム
腹水がたまっている腹腔と鎖骨下静脈を、逆止弁付きチューブでつなぎ、腹水を静脈側に緩徐に流す
目的と期待される効果
呼吸苦。食欲不振からの解放
腹水を排液しない⇒栄養状態及び電解質バランスの改善
症状緩和⇒退院⇒ADLの向上
対象
内科的にコントロール困難な難治性腹水
過剰に貯留した腹水
一般的適応症
癌性腹水
禁忌
腹膜炎
DIC患者(出血傾向のある患者)
急性尿細管壊死
原発性腎不全
ビリルビン値高値
クレアチニン値高値
実際の管理
腹腔ー静脈シャントは吸気時の腹腔内圧の差を利用し自動灌流する
カテ―テル先端の閉塞予防のためポンピングが必要
ポンピング方法
起床時、就寝時に仰臥位でポンプチャンバを10回程度押す
※過剰なポンピングは腹腔内の脂肪組織を吸引し閉塞の原因となる
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復職に向けて
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今回は
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について
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看護師ブログ:ねふなHappyワークライフバランスは現役看護師がネフローゼ症候群発症し職場復帰を目指して奮闘する日々を綴っています
入院した経緯や療養生活で感じた不安など実体験を、同じ症状の方や看護や仕事に悩む方の参考になればと思っています
約10年間異業種で働いた後に看護師に復帰した経験もあります
看護師以外の方にも仕事や日常生活をHappyにする情報を提供できればと思っています