こんにちは♡
看護師ねふなです
狭心症と
心筋梗塞の
診断基準
について
お伝えします
狭心症と心筋梗塞の診断基準
日本における死因の第1位悪性新生物(癌)に続き第2位の心疾患。
心疾患の41%が心不全、33%が虚血性心疾患です。
虚血性心疾患の狭心症と心筋梗塞の診断基準についてまとめています。
1.狭心症
狭心症の定義
心筋の虚血により、生じる胸部またはその周辺の領域の不快感
心筋の機能障害を伴うが心筋の壊死はない
粥状硬化による冠動脈の器質的狭窄や冠攣縮のための機能的狭窄による一過性の心筋虚血
心筋各所での酸素の需給バランスが不均衡になるために生じる
狭心症の薬物治療
冠危険因子のコントロール
喫煙、高血圧症、高脂血症、糖尿病、肥満
心仕事量の軽減
亜硝酸薬、β遮断薬
※β遮断薬が冠攣縮性狭心症には使用しない
冠動脈拡張、冠攣縮の予防
亜硝酸薬、Ca拮抗薬
血栓形成の抑制
アスピリン
冠動脈プラークの安定化、退縮
抗脂血症、糖尿病の治療など
狭心症のQOLと生命予後の改善
多枝疾患、左主幹部病変、左心機能低下例
薬物療法で症状を改善するだけでなく、生命予後改善のために、積極的に血行再建術(CABG、PCI)を行う必要がある
多枝疾患のうち、特に糖尿病合併症例では長期予後改善はCABG≧PCI
2.狭心症の診断
1.問診
2.心電図
3.ホルター心電図
4.心エコー
5.運動負荷心電図
6.運動負荷(薬剤負荷) 心筋シンチグラム
7.心電図同期CT ScanMRI
8.冠動脈造影
3.ST上昇型急性心筋梗塞の診断
ST上昇型急性心筋梗塞の診断基準
以下項目を満たすものは診断確定、1項目を満たすものは疑診とする
臨床症状
30分以上持続する強度の前胸部痛を生じ、安静、亜硝酸薬にても解消しない
心電図変化
以下の波形変化が隣接する2誘導以上生じる
T波の先鋭化、STの上昇、異常Q波の出現、T波の陰転化など
逸脱酵素
WBC、CPK( CPK-MB)、GOT、LDHが典型的なピーク形成を生じる
4.心筋マーカー検査
心筋マーカー検査
AST(GTO)10~38IU/L
心筋や肝臓に多く含まれている
⇒これらの臓器に障害が起きると高値になる
CK:男55~240IU/L女45~163IU/L
CK-MB:3~26IU/L
クレアチンキナーゼは筋肉に多く含まれている
⇒筋肉に障害がおきると高値になる
CK-MBアイソザイムは心筋に多く含まれている
⇒心筋障害で上昇する
ミオクロビン<65ng/mL
心筋と骨格筋の細胞内に存在するタンパク
心筋梗塞発症より1~2時間で上昇する⇒早期診断に有用
トロポニンT(-)
主に心筋細胞内の筋原繊維に含まれる
⇒心筋障害の際には血中に流れだし陽性となる
H-FABP(-)
心臓型脂肪酸結合蛋白は心筋細胞質に存在する蛋白
発症後1~2時間で血中濃度が上昇する
LDH119~229IU/L
肝、腎、肺、心筋、骨格筋などに多く含まれる
組織が障害を受けて細胞が壊れると高値になる
5.心電図部位診断
病変血管と心電図変化
血管部位 ST上昇を認める誘導
左前下行枝(LAD) V1~5
左回旋枝(LCX) Ⅰ、aVL、V5~6
右冠動脈(RCA) Ⅱ、Ⅲ、aVF
障害部位と心電図変化と責任病変
障害部位 ST上昇誘導 責任病変
中隔 V1~2 左前下行枝(LAD)
前壁 V3~4 左前下行枝(LAD)
広汎前壁 V1~6、Ⅰ、aVL 左冠動脈(LCA)
前壁中隔 V1~4 左前下行枝(LAD)
前壁後壁 V3~6、Ⅰ、aVL 左前下行枝(LAD)左回旋枝(LCX)左冠動脈主幹部(LMT)
下壁 Ⅱ、Ⅲ、aVF 右冠動脈(RCA)左回旋枝(LCX)
側壁 Ⅰ、aVL、V5~6 左回旋枝(LCX)左冠動脈主幹部(LMT)
後壁 V7~9 後下行枝(PDA)
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前回の記事はこちら
復職に向けて
知識の整理
今回は
狭心症と
心筋梗塞の
診断基準
について
お伝えしました
前回の記事も
ごらんくださいね♡
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入院した経緯や療養生活で感じた不安など実体験を、同じ症状の方や看護や仕事に悩む方の参考になればと思っています
約10年間異業種で働いた後に看護師に復帰した経験もあります
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