
こんにちは♡
ねふなです
病院勤務復職に向け
知識整理をしました
スパイナル
ドレナージを
お伝えします

スパイナルドレナージ

ステントグラフト合併症の
うち脊髄虚血予防に重要な
スパイナルドレナージに
ついて記載してます

1.脊髄灌流圧の維持

脊髄灌流圧(SCPP)の維持
(≥ 60 mm Hg)
spinal cord perfusion pressure
1.血圧を維持する
2.スパイナルドレナージにより
脳脊髄液圧(CSFP) を下げる
(≤ 12cmH2O)
※脊髄灌流圧=平均動脈圧-脳脊髄液圧
3.低心拍出量を避ける
4.貧血の改善
5.酸素飽和度の維持
6.低二酸化炭素血症を避ける
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2.スパイナルドレーナージ挿入

胸腹部大動脈手術脊髄
虚血予防・治療
1.スパイナルドレナージの適応判断
リスク因子・禁忌項目から適応を判断
2.ハイリスク手術であるか否か検討する
※スパイナルドレナージの禁忌
全身性または局所の感染
脳圧亢進・ショック
対麻痺の既往
患者の不同意
抗凝固療法・抗血小板療法の
休薬が守られていない
血小板 5 万/ml 以下
PT-INR1.4 以上・APTT 異常値
3.挿入手順
挿入タイミング
①当日手術室で麻酔導入前に行う
②原則として硬膜外カテーテルは
留置しない
③接続部に三方活栓を使用し
ガーゼでくるむ
4.術中スパイナルドレナージ管理法
設定圧
右房の高さをゼロ点として
12cmH2O で開始する
高さの変更
排液量 30cc/2時間を越える
注意点
挿入困難症例への対応
麻酔医と外科医の協議により
スパイナルドレナージなしで
そのまま進めるか検討
穿刺時の血性髄液への対応
硬膜外血腫の危険が大きいと
判断された場合、手術を
24時間延期も考慮
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3.術後管理

術後管理
貧血の改善
酸素飽和度の維持
低二酸化炭素血症を避ける
オピオイド拮抗薬(ナロキソン)
オピオイド静脈内投与の忌避や
ナロキソン静脈内投与は
ルーチーンには行わない
1.リスクが非常に高い症例
スパイナルドレナージの留置がない
症例に対する予防投与
対麻痺発症後の治療的な投与は
考慮に値する
2.投与スピード
40μg/時間
※5 A(0.2mg/1cc/1A)を
生食45ccに溶解し2cc/h
ステロイド
ルーチーン投与はなし
対麻痺発症時に考慮してもよい
その他の予防的手段
運動誘発電位、体性感覚誘発電位は
症例に応じて検討する
早期に覚醒させ、麻痺の有無の確認
術後鎮痛


4.スパイナルドレナージ管理法

スパイナルドレナージ管理法
※術中スパイナルドレナージ管理法参照
スパイナルドレナージの抜去
予防的CSFDは原則として
術後72時間留置後に抜去
ドレナージ継続の判断
遅発性対麻痺発症の riskを考慮
抜去時の検査
血小板5万/ml 以上
PT-INR1.3 以下
aPTT 正常を確認する
※ヘパリン使用中は投与を中止し
2~4時間後抜去
ヘパリンの再開は抜去後1時間後
必要に応じて血小板製剤
新鮮凍結血漿を投与後に抜去する
休薬した抗凝固薬、抗血小板薬は
カテーテル抜去12時間経過後開始可能
ただし、アスピリンは中止不要
観察
局所からの髄液のモレ、発赤など
安静度
抜去前後で制限はない
大量の髄液のモレ、頭痛が生じた場合は
ベッド上安静とし、ドクターを呼ぶ
5.遅発性対麻痺を認めた場合

遅発性対麻痺を認めた場合
スパイナルドレナージドレナージが
入っていない患者で
麻酔覚醒後・遅発性対麻痺を認めた場合
1.直ちに挿入禁忌がないことを確認し
凝固異常を補正後に留置する
脊髄虚血徴候の最適治療
①MAP>90mmHg
②SCPP(=MAP‐CSFP)>80mmHg
③C.I.>3.0L/min/m2
④Hb>10g/dl
⑤SpO2>98%
⑥PaCO2>35mmHg
⑦CSFD右房から6 cmに設定
30ml>2hr排液にて設定を変える
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看護師ブログ:ねふなHappy
ワークライフバランスは
現役看護師が
ネフローゼ症候群発症し
職場復帰を目指して
奮闘する日々を綴っています
入院した経緯や療養生活で
感じた不安など実体験を
同じ症状の方や看護や
仕事に悩む方の参考に
なればと思っています
約10年間異業種で働いた後
看護師に復帰した経験もあります
看護師以外の方にも仕事や
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