IABP看護を6ポイントで知る

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6つのポイントで知るIABP看護 看護
6つのポイントで知るIABP看護
看護師ねふな
看護師ねふな

こんにちは♡
看護師ねふなです

復職に向けて
知識の整理をしました

今回はIABP看護
をお伝えします

6つのポイントで知るIABP看護

心臓イメージ図
心臓イメージ図


補助循環の1種であり
冠動脈血流に効果がある

IABP管理中の観察
看護について記載しています

ポイント1:IABPの構成

心拍動悸抑制装置
バルーンへのガスの送気と
脱気を繰り返しバルーンの
収縮と拡張を制御します

ガスは粘性が低く応答性が良い
へリウムガスが用いられます

入力方法はバルーンカテ―テル
先端の動脈圧装置用の心電図から

取り組むものと動脈圧ライン
心電図から取り組むものがあります。

バルーン付きカテーテル
容量(28~40ml)
長さ(170~245mm)は

患者の体格や血管の状態に
合わせて選択されます

バルーンの留置位置
上端が左鎖骨下動脈直下
(2cm程下)

下端が腹腔動脈直上の
胸部下行大動脈の範囲内

浅い留置位置
腹腔動脈や上腸間膜動脈
腎動脈閉塞による臓器虚血をまねきます

深い留置位置
バルーンの不十分な拡張
(アンラップ)や
血管損傷の原因になります

IABP留置
IABP留置
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ポイント2:冠血流と心周期

心電図イメージ:看護師ブログ
心電図イメージ:看護師ブログ

収縮期
大動脈弁を解放して左室を
収縮させ全身に血液を送ります

この時左冠動脈は左室の心筋の
収縮により血管抵抗が増大するため血流が減少

右冠動脈も右室の心筋に圧迫されますが
左室と比較し筋肉量が少ないため血流が維持されます

拡張期
左室の血液が拍出されたあと
大動脈弁が閉鎖し拍出されて

血液が心臓へ戻ってきますが
大動脈弁が閉鎖しているため

戻ってきた血液は大動脈弁直上にある
バルサルバ洞から左右の冠動脈に流入します

ポイント3:機器の観察

駆動のタイミング
正しいタイミングで拡張と
収縮が行われないと

心臓の負担となるため常に
評価する必要があります

動脈圧波形や心電図波形に
合わせてタイミングを決定しますが

評価は動脈圧波形で
効果が現れているかを観察します

適切なタイミングでない場合
タイミングを決定するモードの変更
トリガー方法や閾値の変更

動脈圧波形が効果的な波形に
なるよう手動でタイミングを微調整

※心電図トリガーでは設定した
タイミングより早期にR波が

出現するとR波に合わせて
強制的に収縮させるため収縮期への影響はない

血圧トリガーでは収縮期の血圧上昇
タイミングを予測してバルーンを
収縮させるためタイミングがずれると

対応できずに収縮期に入ってから
収縮させるリスクが高い

IABP
IABP

ポイント4:機器のアラーム原因と対応

危険警報(駆動停止)
ヘリウムもれ警報
ヘリウムガス漏れによる塞栓症の
リスクが高く特に注意が必要なアラーム

バルーンの穿孔
→駆動ホース・延長ホースの
血液混在を確認する
 
血液が無ければコネクターのゆるみを
確認しシリンジんて陰圧吸引し血液の逆流を確認する
 
いずれかで血液を確認した場合は
リークの可能性があるため駆動を再開させずに抜去する

駆動チューブコネクター接続部のゆるみ
→接続部のゆるみを確認し再接続する

カテ―テル、駆動チューブ折れ
→カテーテル、駆動チューブの屈曲を解除する

駆動チューブ内の水滴
→結露が原因であり、水滴が多い場合は誤作動予防に抜く

バルールアラップ不十分
→シリンジでバルーン拡張操作を行う

装置内部の漏れ
→装置を交換する

バルーン内圧過大
駆動チューブ、カテ―テールの折れ
→カテーテル、駆動チューブの屈曲を解除する

バルールアラップ不十分
→シリンジでバルーン拡張操作を行う

注意警報(駆動継続)
ヘリウムボンベ圧低下
2.9Mpaで警報発生(満タン時14.7Mpa)

→ボンベを交換する
カテ―テルキンク
駆動チューブ、カテ―テールの折れ

→カテーテル、駆動チューブの屈曲を解除する


ポイント5:合併症と観察

看護師ブログ:医療従事者イメージ
看護師ブログ:医療従事者イメージ

下肢虚血
挿入前に足背動脈のマーキングを行う
下肢皮膚温、皮膚色、足背動脈触知、痛み、しびれ等の自覚症状
カリウム値、乳酸値の上昇、ミオグロビン尿の有無

出血
出血部位、出血量
挿入部位の血腫、硬結の有無
循環血液徴候(心拍数増加、血圧低下、SPO2低下、乳酸値上昇)
血液データー(ヘモグロビン値、ヘマトクリット値、ACT、血小板など)

血栓塞栓症・臓器虚血
カテ―テルの位置のずれにより腹腔動脈や腎動脈の血流が低下する
アシドーシスの増悪、四肢末梢循環不全徴候
血液データー

大動脈穿孔・大動脈解離
急激な血圧変動、挿入時、管理中の胸背部。腹部痛、四肢血圧の差
知覚障害、意識レベルの低下

腓骨神経麻痺
足趾の背屈障害の有無、下腿外側から足背にかけての感覚障害の有無

感染
挿入部位の感染徴候、炎症所見

バルーンの破損
カテ―テル内血液逆流の有無
拡張期圧低下の有無
ヘリウムガスリークアラームの有無
バルーン駆動内圧低下の有無

ポイント6:管理と看護

バイタルサインイメージ・看護師ブログ
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刺入部の固定
観察ができるよう透明な
フィルムドレッシング材を用いて固定する

浸出液などでガーゼ保護が
必要な時は浸出液の性状を観察して
感染徴候がないか確認する

固定がはがれないように
切り込みを入れたテープで補強する

心電図電極
心電図の場合・電極がはがれると
バックアップとして血圧トリガーへ
切り替わるが一時的に駆動停止します

テープで補強しはがれないようにし
貼り換えをする場合は動脈圧が

保たれていることを確認し
動脈トリガーに変更して行います

下肢のポジショニング
挿入側の下肢屈曲はカテーテル
位置のズレや損傷の原因になります

患者の協力を得るため必要以上の
屈曲は避けるように説明します

意識障害・せん妄等で安静が
保てない場合は下肢抑制も検討します

腓骨神経麻痺予防のため
外旋・内旋を避け良肢位を保ちます

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看護師ねふな
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知識の整理をしました

今回は
IABP看護について
お伝えしました

前回の記事も
ごらんくださいね♡

5つのポイントで知る大動脈バルーンパンピング

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看護師がネフローゼ症候群発症
職場復帰を目指し奮闘する日々を綴っています

異業種約10年働き再び看護師復帰をした経験もあり
自分の経験や初めて入院にまで至った

ネフローゼ症候群について入院の経緯
療養生活の不安などをお伝えし少しでも

同じ症状の方の療養生活・看護や
仕事の悩みの参考になればと思います

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