ST変化すべてが虚血性疾患ではない

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ST変化すべてが虚血性疾患ではない 看護
ST変化すべてが虚血性疾患ではない
看護師ねふな
看護師ねふな

こんにちは♡
看護師ねふなです

  

復職に向けて
知識の整理をしました

今回は
心電図のST変化と
虚血性ではない疾患
について

お伝えします

ST変化すべてが虚血性疾患ではない

心電図をとり、STがあると治療の優先順位を考えるとまずは虚血性心疾患を疑うことが多いと思います。
実際には心電図所見がST変化を伴っても、虚血性ではない疾患も存在します。
虚血性ではないST変化を伴う疾患についてまとめています。

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1.ST変化

ST上昇
貫壁性虚血の他、左室肥大、心室瘤、高K血症などで生じます。
また、健康人の正常所見としてもみられます。
男性に見られるV1~V4誘導のST上昇
正常亜型(早期再分極)
ST低下
対側性変化reciproval change
心筋梗塞急性期において、梗塞部誘導の対側に位置する誘導では鏡像として認めるST低下
対側的位置関係
下壁誘導とaVL誘導
全胸部誘導(V1~V4)と下壁誘導あるいは後壁誘導

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2.急性心筋炎

急性心筋炎
原因不明の心電図変化や心筋逸脱酵素、トロポニンT上昇を認めます。
急性心筋梗塞と混同する検査所見として、心電図異常と心筋逸脱酵素上昇があります。
病歴や検査所見が急性心筋梗塞に合わない場合は心筋炎が疑われます。
症状
特徴的な症状はありません。
低心拍出や不整脈による気分不良・失神
咳嗽・喘鳴といった呼吸器症状
嘔吐・腹痛などの消化器症状
ほとんど症状のない軽症型から、致死性不整脈を合併しながら急激な経過で循環不全に陥る劇症型まであり、その初期対応が極めて重要です。

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3.たこつぼ心筋症

たこつぼ心筋症
冠動脈疾患に類似するST上昇や陰性T波が認められます。
I誘導、II誘導で陰性T波
aVRで陽性T波
広範囲のST上昇(V4~V6誘導で最大のST上昇変化が多い)
急性期を過ぎるとQT延長が顕著
特に高齢女性に多いです。
心エコー所見
左室心尖部の無収縮と基部の過収縮が特徴

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4.Brugada症候群

Brugada症候群
V1~V3誘導における特徴的なST上昇と心室細動(VF)を主徴とします。
ST上昇は上向き凸のcoved型(Type1)と下向き凸のsaddle back型(Type2)があります。
心臓の構造や機能自体は正常で、発作を起こすまでは普通に日常生活を送っていて、突然命に関わる致死的不整脈である心室細動が起こります。
心臓の筋肉の細胞が電気的に興奮している時間が心臓の内膜側と外膜側で異なることで、電気的な不安定性を生み、不整脈につながると考えられています。

5.CM(cardiac memory)

CM(cardiac memory)
心電図波形で、正常QRS心拍と完全左脚ブロック心拍が交互に出現し、完全左脚ブロックでない正常QRS心拍の際にもST-T波の異常が認められる
脱分極異常に伴う再分極異常であるT波形の異常が、脱分極機序が正常化した際にしばらくの間持続する現象でCardiac memoryは良性と考えられています。
左脚ブロックパターンの異常興奮伝導の再分極過程が、本来の刺激伝導系を通る波形に戻った際にも異常に条件付けられたために生じる電気学的リモデリング現象です。
病的T波形の異常とCardiac memoryによるT波形の異常を鑑別すること困難です。
発生条件
1.植え込み型心臓ペースメーカにおけるペースメーカリズムが自己の洞調律に復したとき
2.発作性上室性頻拍が停止して洞調律に復したとき
3.顕性WPW症候群のアブレーション術成功後にnarrow QRSの洞調律に復したとき
4.一過性脚ブロックが洞調律に復した際とき

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虚血性ではない疾患
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心電図から知る虚血病変
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看護師ブログ:ねふなHappyワークライフバランスは現役看護師がネフローゼ症候群発症し職場復帰を目指し奮闘する日々を綴っています。
初めて入院にまで至ったネフローゼ症候群について、入院の経緯、療養生活の不安などをお伝えして、少しでも同じ症状の方の療養生活や看護や仕事の悩みの参考になればと思っています。
看護の知識もちょっとずつまとめてアウトプットしています。
また、異業種を約10年働き再び看護師復帰をした経験もあります。
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