
こんにちは♡
看護師ねふなです
復職に向けて
知識整理しました
今回は
造影剤腎症を
3つポイントで
お伝えします
3つのポイントで知る造影剤腎症

造影剤は心臓カテーテル検査
治療時を含め造影検査には
欠かせないものです
ただやはり作用もあれば
副作用もあります
今回は副作用の造影剤腎症に
ついて3つのポイントで記載しています
ポイント1:造影剤腎症

造影剤腎症
(contrast induced nephropathy:CIN)
造影剤投与後72時間以内に
血清クレアチニン(SCr)が
前値より0.5mg/dl以上または
25%以上増加した場合と
定義されています
一般的に造影剤腎症による
腎機能低下は可逆的で
SCr値は3~5日後に
ピークに達し
7-~14日後平常値に戻ります
発生機序
CIN発症のメカニズムに
明らかなエビデンスは出ていません
しかし2 つの機序が想定されています
1.造影剤投与直後に起こる
血管攣縮に伴う腎虚血
血圧が正常範囲の軽度血圧低下でも
急性腎障害
(acute kidney injury:AKI)が起こりうる
2.造影剤による尿細管の障害
造影剤による直接毒性
粘稠度・活性酸素などが
影響していると考えられる

ポイント2:造影剤腎症診断とリスク因子

診断
造影剤投与後72時間以内の
血清クレアチニン値にて診断します
SCr値
1.前値より0.5 mg/dL 以上
2.前値より25%以上増加
上記1または2にて診断されます
リスク因子
1.高齢
2.検査前からの慢性腎臓病の
存在eGFR<60以下
3.糖尿病
4.貧血
5.造影剤の種類
高浸透圧造影剤
(1870~2130 mOsm/kg)>
低浸透圧造影剤(521~915 mOsm/kg)
等浸透圧造影剤(290mOsm/kg)
6.造影剤投与量
CINの最大のリスク因子の一つであり
投与量は必要最小限とする
Cigarroa投与量定義
最大造影剤投与量=5ml×体重(kg)÷SCr
※分子の上限は 300ml

ポイント3:造影剤腎症予防

造影剤腎症の予防
造影剤使用量を少なくする
輸液
予防効果は低張性輸液である
0.45%食塩水より等張性輸液である
0.9% 食塩水(生理食塩水)の方が
優れるためCINのリスクが高い患者へ
生理食塩水などの等張性輸液製剤を
造影検査の前後に経静脈的投与を
することが推奨されています
検査の前後12時間ずつ1ml/kg/hrで
実施することがありますが
輸液時間に関する明確なエビデンスはありません
輸液による予防効果のメカニズム
尿細管での造影剤濃度を
低下させることにより尿細管
障害を抑制すること
血管内血漿量を増加させることにより
レニン・アンジオテンシン系
バソプレシンなどが抑制される
血管拡張作用があるNOや
プロスタグランジン産生が抑制されない
緊急時予防
事前に生理食塩液の補液が
できない場合は重炭酸ナトリウム液が
投与される場合があります
関連記事はこちら

前回の記事はこちら

復職に向けて
知識整理をしました
今回は
造影剤腎症を
3つのポイントで
お伝えしました
前回の記事も
ごらんくださいね♡

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