看護プチ情報栄養投与・静脈栄養ポイント

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看護プチ情報栄養投与・静脈栄養

日々看護の悩みをまとめてます。
「栄養管理って重要」と思ってはいるけれど、実際にどんな風に考えていったらいいか曖昧だったりすることもあります。
患者の栄養状態改善に根拠をもって考えたいと思っています。
今回は看護知識:栄養投与・静脈栄養について記載しています。

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栄養管理のプロセス

①栄養評価
②栄養計画
③実施
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静脈栄養法ポイント1

静脈栄養法
末梢静脈栄養(PPN):腕などの末梢静脈から投与する
中心静脈栄養(TPN):心臓に近い太い血管である中心静脈から投与する
投与方法の選択目安として、食事ができない期間が1週間~10日程度であればPPNが行われ、それ以上の長期間に渡る場合はTPNが選択されるのが一般的です。

静脈栄養法ポイント2

TPN(total parenteral nutrition)
完全腸外栄養(腸以外の栄養)と日本語では直訳され、通常は完全静脈栄養のことです。
完全な栄養を腸管を使用しないで、生命活動に必要な5大栄養素(炭水化物、蛋白、アミノ酸、脂質、ミネラル、ビタミン)すべてを静脈から供給することを指します。
厳密的には末PPNもTPNに含まれますが、投与ルートで分けて表現されることが多いです。

静脈栄養法ポイント3

末梢静脈栄養法
消化管の使用困難・経口摂取が不十分で、短期的に栄養を維持する場合に選択されます。
クリティカル領域の患者の多くは過大侵襲を受けているため末梢静脈栄養法だけでの
栄養補給は困難な場合が多いです。
中心静脈栄養法
一般的に「低栄養で、消化管機能が低下し2週間以上消化管の使用が困難な場合」が対象です。
ただし、過大侵襲時には腸管の使用が困難なうえ、必要エネルギー量が多いため初期から中心静脈栄養法が適応される場合もあります。
中心静脈栄養法は水分制限・水分管理が必要な場合にも使用されます。

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静脈栄養法ポイント4

末梢静脈栄養法
投与経路
前腕部や手背部などの表在静脈が平易で選択されます。
不確実な穿刺は出血や血腫形成の原因となるため、触知選択できる表在静脈に挿入することが重要です。
下肢の表在静脈も使用可能ですが、血栓形成を来しやすいため可能な限り下肢静脈の使用はさけます。
機材の取り扱いと管理
末梢静脈留置専用針を使用し挿入部位が観察できるようフィルムドレッシングで密閉固定します。
挿入日を記入し96時間以内での入れ替えが推奨されます。
栄養投与ルートは静脈の保護の観点や配合変化を予防する為、単独で用いることが推奨されます。
使用される栄養素
低浸透圧のものを選択します。
浸透圧比3以下、もしくは糖濃度7.5~10%が限度です。
脂肪乳剤は0.2g/kg/時以下になるように調節します。
約800~1200kcal以上の栄養量になると末梢静脈路からの投与は不可能です。
禁忌
禁忌症例は特にありません。
不適切症例としては、長期にわたる栄養補給ラインの使用、エネルギー需要量の亢進末梢静脈刺激性の強い薬剤の投与があげられます。

静脈栄養法ポイント5

中心静脈栄養法
投与経路
中心静脈とよばれる上下大静脈が使用されます。
穿刺部位:鎖骨下静脈、内頸静脈、外頸静脈、尺側皮静脈、橈側皮静脈、大腿静脈
機材の取り扱いと管理
医師によりマキシマルバリアプリコーション下で挿入されます。
無菌的に清潔に管理する必要があるための注意
①使用される輸液製剤はクリーンベンチで配合する
②輸液ルートは接続部を最低限とし三方活栓がないものを選択
③フィルムドレッシングで密閉固定する
使用される栄養素
高濃度も使用可能です。
高濃度の糖(20~25%ブドウ糖)
高張液(1500~2000mOsm/kgH₂O)
水分量(40~60ml/kg/日)
※中心静脈ルートからの脂肪乳剤投与は感染や塞栓症の可能性があるため避けます。
合併症
カテーテルに起因する合併症
気胸、血胸、動脈穿刺、塞栓症、血栓症、敗血症
代謝に起因する合併症
高血糖、乳酸アシドーシス、高アンモニア血症、脂肪肝、胆石症
胆汁うっ滞性肝機能障害腸管粘膜委縮、BT(bacterial translocation)の発生
ビタミン欠乏、微量元素欠乏

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