
こんにちは♡
看護師ねふなです
復職に向けて
知識整理をしました
今回は重篤な病態
心原性ショックを
5つのポイントで
お伝えします
急性心筋梗塞による心原性ショック

心臓に何らかの異常が生じ
全身に血液を十分送る
ことができなくなる
心原性ショック
心原性ショックは急激に
悪化していくため
早急な対応が必要です
そんな心原性ショックに
ついて5つポイントで
まとめて記載しています
ポイント1:心原性ショック

心原性ショック
定義
1.治療抵抗性の不整脈が
存在しないのに
血圧90mmHg以下
2.意識の混濁
3.末梢血管の虚脱
(collapse)
4.その他の機械的
合併症など
上記の4つを
満たしているもの
心臓のポンプ機能の
低下により全身諸組織に
おける循環不全が生じ
低酸素・アシドーシス
毛細血管透過性
亢進をきたす重篤な
病態を指します
心臓ポンプの機能不全は
左室収縮不全と拡張不全の
両方が関与します
循環不全
安静時における組織代謝
需要を満たす血流が
供給されない状態

ポイント2:心原性ショック機序

機序
心臓ポンプ機能の低下により
灌流圧が低下し低酸素血症に
なると全身および心筋組織の
循環不全・低酸素化が生じ
アシドーシス・フリーラジカル
の発生・サイトカインの増加
白血球凝集・血管内皮障害
微小循環障害などが生じます
さらに心筋収縮性の低下
心筋浮腫を引き起こし
病態を悪化させます
心原性ショックは
放置されれば進行し
悪循環に陥ります
ポイント3:心原性ショックの原因

1回拍出量が減る状態
心筋の収縮力低下が原因
心筋梗塞・心筋症・心筋炎
心臓から大動脈に向かう
血液量が減ることが原因
僧帽弁逆流の悪化
心臓破裂・心室中隔穿孔
大動脈弁狭窄症など
2.心拍数が減る状態
不整脈
(心室細動、心室頻拍など)
病的な徐脈・迷走神経反射など
ポイント4:心原性ショックの診断

一般的な診断基準
以下の要件を満たすもの
1.心収縮の著しい低下
2.灌流圧の低下による
主要臓器の不全
3.脱水など他の原因に
よるショックの除外
National Heart and Lung lnstituteによる診断基準
1.収縮期血圧90mmHg以下
前値よ30mmHg以上の低下
2.血流量減少の所見
(以下3つの項目を全て満たす)
a)尿量が20mL/hr以下
b)意識障害がある
c)末梢血管収縮の所見
(皮膚冷感かつ湿潤)が
30分以上持続する
※疼痛・薬物・出血による
血圧低下を除く
また代謝性アシドーシス
などの臓器灌流不全が
不整脈
迷走神経緊張状態などを
直接原因としない

ポイント5:心原性ショックの治療

心原性ショックの治療
酸素を投与
収縮期血圧が
<70mmHgならドパミン
もしくはドブタミン
無効ならノルアドレナリン投与
心拍数の低下に対し心拍数を
上昇させる薬剤を用いたり
一時的に外から電気的な
刺激を与えて心拍数を上昇
させる心臓ペーシングをおこなう
IABPやPCPSをもちいる
原疾患に対する治療を行う
おまけ:急性心筋梗塞と心原性ショック

急性心筋梗塞による
心原性ショック
原因は広範囲の左室収縮力
低下で極めて死亡率が
高い病態のことをいいます
ST上昇型の急性心筋梗塞後
心原性ショック患者の
約10~15%では
循環血液量が不足している
といわれています
また30%では胸部X線上
肺うっ血所見は認めない
ともいわれています
自尿が少ないからと
利尿剤を投与してしまうと
体内水分量を減少させ
病態を悪化させてしまいます
血圧が保たれていても
腎組織の低灌流状態による
尿量低下を考える必要があり
常に観血血圧で血行動態を
把握しながらカテコラミン
利尿薬の投与そして輸液量
調整を行うことが
非常に重要となります

関連記事はこちら

「病気がみえる(vol.2) 循環器」はこちら↓↓
前回記事はこちら

復職に向けて
知識整理をしました
今回は重篤な病態
心原性ショックを
5つのポイントで
お伝えしました
前回の記事も
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初めて入院にまで至った
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看護知識もちょっとずつ
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