
こんにちは♡
看護師ねふなです
復職に向けて
知識整理です
今回はステロイド
免疫抑制について
お伝えします
ステロイドと免疫抑制

ネフローゼ症候群の
治療生活や看護に
関する知識を整理します
ステロイドの内服と
免疫抑制効果について
まとめています


1.ステロイドの免疫抑制作用

ステロイド免疫抑制作用
感染免疫を担当する
白血球の血行動態や
その機能に影響を及ぼし
感染免疫への最も大きな
影響は細胞性免疫低下
特にCD4陽性T細胞の
低下が特徴
低用量~中等用量投与では
末梢血のT細胞減少
特にnaïve CD4陽性
T細胞やTh17陽性T細胞
CD8陽性T細胞に影響
高用量投与では
IL-2産生抑制リンパ節から
リンパ球放出の抑制
アポトーシスの誘導等に
より循環するT細胞が枯渇します
Th1サイトカインの
産生が抑制され
Th2優位の免疫応答に
シフトします
骨髄からの好中球の
誘導が促進され
好中球のアポトーシスが
抑制されます
好中球が血管壁に接着し
血管外の炎症部位への
遊走が抑制され末梢
血液中の好中球が増加
単球やマクロファージ
由来のエイコサノイドや
炎症性サイトカインの
産生を抑制し
マクロファージの貪食能や
オプソニン化された
細菌のクリアランスが低下
単球やマクロファージの
組織への集積も低下します
マクロファージによる
MHC-Class IIへの
抗原提示が低下し
獲得免疫にも影響します
液性免疫への影響は
細胞性免疫ほどでは
ありませんが
B細胞も低下されます
高用量ステロイドや
長期間の使用では
免疫グロブリンIgGの
低下が認められます
2.ステロイドの免疫抑制作用一覧

ステロイドの免疫抑制作用
1.白血球の血中動態への影響
好中球↑
単球↓
リンパ球
(CD4陽性T細胞選択的)↓
好酸球↓好塩基球↓
2.白血球機能への影響
好中球:遊走能
貪食能・殺菌能の低下
単球:遊走能・殺菌能
表面レセプター発現の抑制
好酸球:遊走能
殺菌能の抑制
Tリンパ球:活性化抑制
増殖分化抑制・CD8反応抑制
Bリンパ球:血清免疫
グロブリンの減少
活性化・増殖抑制
NK細胞:特に影響なし
3.可溶性メディエーターへの影響
プロスタグランジン
ヒスタミン
ロイコトリエン産生↓
IL-1・IL-2・IFN-γ
TNF-αの産生↓
補体への影響は少ない
抗原―抗体複合体の
クリアランス低下


3.ステロイド投与量及び期間

ステロイドの投与量及び
投与期間と感染症の関連
投与量は多ければ多いほど
投与期間は長ければ長いほど
リスクは増加します
高用量・短期間投与
ステロイドパルス
メチルプレドニゾロン1 g
1~3日急性期
(投与~16週間)の影響研究
ツベルクリン反応や血清免疫
グロブリンには影響がなく
抗原に対する抗体の反応は正常
マイトジェン刺激によって
誘導されるリンパ球増殖反応抑制
短期間のステロイド使用でも
投与後の経過観察が必要です
低用量・長期投与
プレドニゾロン換算で
1日5mgの少量投与影響研究
3ヶ月・6ヶ月・3年間
継続するとステロイドを
使用しない群と比較し
重症感染症のリスクが
それぞれ30%・46%
100%増加する結果が出ています
5 mg/日で3年間投与した
場合のリスクは30 mg/日で
1カ月間投与した場合と
同程度であることが報告されています
※米国の外来患者
対象:18~64歳
2012~2014年の3年間
ビッグデータ
約150万人の対象患者のうち
21%が短期間
(30日以内)のステロイド
投与歴がありました
ステロイドの投与量
20 mg/日未満・20~40 mg/日
40 mg/日以上に関わらず
投与後30日以内に
敗血症リスクが増大する
ことが報告されています
関連記事はこちら

「エビデンスに基づくネフローゼ症候群診療ガイドライン」はこちら↓↓

前回記事はこちら

復職に向けて
知識整理をしました
今回はステロイドと
免疫抑制について
お伝えしました
前回の記事も
ごらんくださいね♡

ねふなHappyワークライフ
バランスは現役看護師が
ネフローゼ症候群発症し
職場復帰を目指して
奮闘する日々を綴っています
ネフローゼ症候群で
入院した経緯や療養生活で
感じた不安などを分かり
やすく説明して同じ症状の方
看護や仕事に悩む方の
参考になるようにしています
看護知識も少しずつ
まとめて紹介しています
約10年間異業種で働いた後
看護師に復帰した経験もあります
看護師以外の方にも仕事や
日常生活をHappyにする情報
提供できればと思っています
