アブレーション周術期と抗凝固療法

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アブレーション周術期と抗凝固療法
看護師ねふな
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看護師ねふなです

  

復職に向けて
知識の整理

アブレーション周術期と

抗凝固療法について

お伝えします

アブレーション周術期と抗凝固療法

心原性脳梗塞の原因でもある心房細動。
血栓予防として抗凝固療法を行っていますが、心房細動の治療としてアブレーション時には
出血のリスクが高くなります。
そんな、アブレーション周術期と抗凝固療法についてまとめています。

マイナビ看護師

1.心原性脳梗塞リスクスコア

心原性脳梗塞リスクスコア
非弁膜症性心房細動における脳梗塞のリスク評価
脳梗塞の発生率を上昇させる因子の合計点から評価する
CHADS2スコア
C心不全Congestive heart failure):1点
H高血圧(Hypertension):1点
A年齢(Age)≧75:1点
D糖尿病(Diabetes mellitus):1点
S2以前の脳梗塞/一過性脳虚血発作(Stroke/TIA):2点
1点以上で、抗凝固療法の開始が推奨
※0点の患者の中に抗凝固療法を必要とする患者が含まれる場合もある
CHA₂DS₂-VAScスコア
CHADS2スコアの欠点を補足する
C心不全:1点
H高血圧収縮期血圧140≧:1点
A年齢≧75歳:2点
D糖尿病:1点
S2以前の脳梗塞/一過性脳虚血発作:2点
V冠動脈疾患:1点
A年齢60歳以上75歳未満:1点
S性別女性:1点
2点以上で、抗凝固療法の開始が推奨
1点以上で、出血リスク等を考慮し抗凝固療法を検討する

2.Afアブレーションの出血と塞栓症リスク

Afアブレーションと周術期抗凝固療法
手技の面から高出血および高塞栓リスクのインターベンションに位置づけられる
出血リスク
左房内に複数のカテーテルを留置するため血栓形成リスクが高くなる
⇒血栓塞栓症予防のために大量のヘパリン投与を必要とする(ACTを300秒以上に維持)
カテーテル手技が複雑で、心臓壁損傷、心タンポナーデのリスクがある
(心タンポナーデ発生頻度約1%)
血管穿刺に伴い穿刺部での出血、血腫形成等が起こりうる
塞栓症リスク
Af自体が血栓塞栓症リスク
左房内カテーテル留置および焼灼または冷凍に伴う心内膜損傷により血栓形成のリスクが生じる
高周波通電ではカテーテル先端に微小凝血塊が形成されるリスクがある
持続性Afでは洞調律復帰後も心房収縮の回復に時間を要する
術後の脳梗塞・TIAの発症頻度は0.4%前後

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3.出血と塞栓症リスクへの対策

出血リスクへの対策
術中のヘパリン管理と慎重なカテーテル操作等でその低減を図る
塞栓症リスク低減への対策
周術期に適切な抗凝固療法を継続実施する必要がある
「不整脈非薬物治療ガイドライン(2018年改訂版)」
塞栓症リスクを低減するため
「持続性AFおよび高リスク例(CHADS2スコア2点以上)では、ワルファリンあるいはDOACを、少なくとも3週間以上使用すべきである」
「術後の抗凝固療法(ワルファリンあるいはDOAC)は、再発の有無にかかわらず少なくとも3ヶ月間継続することが推奨される」

4.抗凝固療法薬

抗凝固療法薬

薬剤名用法用量 減量基準特徴
リクシアナ60mg1回/1日
(減量30mg)
体重≦60kg
ClCr<50ml/min
P糖蛋白阻害作用のある薬剤との併用
脳梗塞予防効果が高い
出血性副作用の可能性が低い
若年者から高齢者まで使いやすい
低強度
リクシアナ
15mg1回/1日出血の危険性が非常に低い
脳梗塞予防効果は劣る
つうっ上の抗凝固薬がし輸できない恒例の出血リスクの高い患者に使用する
エリキュース5mg2回/1日
(減量2.5mg)
年齢≧80歳
体重≦60kg
Cr>1.5mg/dl
脳梗塞予防効果が高い
出血性副作用の可能性は低い
一日2回服用する必要がある
高強度
プラザキサ
150mg2回/1日脳梗塞予防効果は最も高い
高齢者、腎機能停あ患者、消化管潰瘍のある患者では出血性副作用に注意が必要
低強度
プラザキサ
110mg2回/1日脳梗塞予防効果は維持しつつも安全性を高めている
イグザレルト15mg1回/1日
(減量10mg)
ClCr<50ml/min脳梗塞予防効果は高いが出血性副作用には注意が必要
ワーファリン患者による薬効が患者ことにk十なるので、英気的に血液検査を行って使用量を調整する必要がある
出血性副作用が多いため上述の抗凝固療法が服用できない患者に使用する

5.プラザキサ

プラザキサ
RE-CIRCUIT試験2017年3月
アブレーション周術期におけるプラザキサ継続投与の安全性と有効性の検討
ワルファリン継続投与群とプラザキサ継続投与群の比較
出血リスクが有意に減少
血栓リスクは同程度
ABRIDGE-J試験

ワルファリン継続投与に対する短期休薬(1~2回)を伴うプラザキサ投与の有効性が認められた
プリズバインド
プラザキサの特異的中和剤
出血時
塞栓発症時のrt-PA(アルテプラーゼ)投与前の中和剤として使用が可能
用法及び用量
通常、成人
1回5g(1バイアル2.5g/50mLを2バイアル)を点滴静注又は急速静注する
点滴静注の場合は1バイアルにつき5〜10分かけて投与すること

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今回は

アブレーション周術期と

抗凝固療法について

お伝えしました

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看護師ブログ:ねふなHappyワークライフバランスは現役看護師がネフローゼ症候群発症し職場復帰を目指して奮闘する日々を綴っています

入院した経緯や療養生活で感じた不安など実体験を、同じ症状の方や看護や仕事に悩む方の参考になればと思っています

約10年間異業種で働いた後に看護師に復帰した経験もあります
看護師以外の方にも仕事や日常生活をHappyにする情報を提供できればと思っています

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