こんにちは♡
看護師ねふなです
復職に向けて
知識の整理をしました
今回は
左心不全
右心不全
について
お伝えします
右心不全と左心不全
心不全は病名ではなく病態です。
また、心臓の機能低下が左心系か右心系かによっても機序や症状が変わります。
左心不全と、右心不全についてまとめています。
1.心臓の役割と構造
役割
心臓は収縮と拡張を繰り返し全身の血液を循環させるポンプ
構造
右心房、左心房、右心室、左心室の4つの部屋
心房と心室の間、心室と動脈の間に弁が存在する
右心房と右心室間:三尖弁 右心室と肺動脈間:肺動脈弁
左心房と左心室間:僧帽弁 左心室と肺静脈間:肺静脈弁
弁はポンプの動きに応じて開閉し、血液の逆流を防いでいます。
循環について詳しくはこちら
2.心不全定義
心不全定義
なんらかの心臓機能障害(心臓に器質的あるいは機能的異常)が生じて
心ポンプ機能の代償機転が破綻した結果・呼吸困難・倦怠感や
浮腫が出現し、それに伴い運動耐容能が低下する臨床症候群
心外膜や心筋・心内膜疾患・弁膜症・冠動脈疾患・大動脈疾患
不整脈・内分泌異常など・さまざまな要因により引き起こされるものである
(日本心不全学会急性・慢性心不全診療ガイドライン2017年改訂版)
3.右心不全
機序
右心系機能障害による心拍出量低下
⇒右室拡張末期圧上昇
拡張期流入血液量の低下
右房圧の上昇
⇒静脈圧の上昇
上記機序により全身の血液は心臓に戻ることができず静脈にうっ滞します
症状
CVPの上昇が生じ頸静脈の怒張
毛細血管圧も上昇し毛細血管から血液中の水が濾出し全身の浮腫
原因
虚血性心疾患:右室梗塞(心筋梗塞)
圧負荷:肺高血圧症・肺動脈狭窄症・慢性閉塞性肺疾患・肺梗塞
容量負荷:三尖弁閉鎖不全症・心房中隔欠損症
心室拡張不全:心タンポナーデ・心肥大
不整脈:極度の徐脈 極度の頻脈
※右心不全の最大原因は左心不全であり、右心不全のみが単独で生じる事は少ないです。
4.左心不全
機序
①左心系機能障害収縮機能不全による心拍出量低下
⇒左室拡張末期圧上昇
左房圧の上昇
⇒肺静脈圧の上昇
上記機序により肺鬱血を引き起こすとともに右心拍出量が低下し右心不全を併発します
②左心系機能障害拡張機能不全
⇒左室拡張末期圧上昇
⇒拡張期流入血液量の低下
左房圧の上昇
⇒肺静脈圧の上昇
症状
末梢は循環不全に陥り、臓器の機能低下
左心室から拍出されない血液は肺静脈に鬱滞
肺静脈圧の上昇により肺毛細血管圧が上昇すると
肺間質に血液中の水が濾出し肺間質性浮腫が生じる
肺胞-毛細血管壁が破綻し肺胞から気道へ間質液や
血管内の血漿成分は溢れ肺水腫を起こす
原因
虚血性心疾患:心筋梗塞・狭心症
圧負荷:大動脈狭窄症・高血圧
容量負荷:僧帽弁閉鎖不全症・大動脈弁閉鎖不全症
心室拡張不全:心肥大
不整脈:極度の徐脈・極度の頻脈
その他:大動脈解離
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