看護師ブログ知識:脳循環に影響する因子

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看護プチ情報看護知識:脳循環に影響する因子

看護師ブログではプロフィールでもお伝えしている看護師として
勤務後一旦異業種で働き再び看護師復帰をした経験があります

今回ネフローゼ症候群に罹患し職場復帰を目指しています

その時々の不安や悩み、また参考になったことをお伝えしていき
看護の知識もちょっとずつまとめてアウトプットしていきます

初めて入院にまで至った病気ネフローゼ症候群について入院の経緯をお伝えし
少しでも同じ症状の方がの療養生活の参考になればと思います

今回は体重増加とネフローゼ症候群再発についてお伝えしていきます

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脳虚血

頭部CT
頭部CT

脳は多量の酸素を必要とします
脳は心拍出量の15~20%・全酸素供給量の20%を受けています

通常脳血流量(cerebral blood flow:CBF)は50ml/100g/分で
平均動脈圧50~150mmHgの範囲であればCBFは自動調整能に
よって一定レベルに維持されています

臨床的に脳虚血と言われる状態はCBFが
18-20m1/100g/分以下となった状態です

CBFが10ml/100g/分以下でATP枯渇・細胞の脱分極が起こり
この状態が続くと脳の不可逆的な変性が起きます

CBFは脳灌流圧(cerebral perfusion pressure:CPP)
動脈血酸素分圧(PaO2)動脈血酸素含量(CaO2)
動脈血二酸化炭素分圧(PaCO2)、血液の粘稠度の影響を受けます

高血圧患者の場合・CBFの自動調整範囲が高血圧側にシフトする為
健常者では正常と考えられる血圧でも脳虚血を起こすことがあります

通常脳血流量(cerebral blood flow:CBF)に影響を及ぼす因子①

①CCPとCBF
CPPは平均動脈血圧と平均頭蓋内圧(intracranial pressure:ICP)の差で表します
ICPの平均は5~15mmHg

CPPが50mmHg以下になると酸素供給不足によって脳は虚血状態に陥ります

②PaO2・PaCo2とCBF
貧血の場合ならびにPaO2ga50Torrを下回った場合CBFは著明に増大します

PaCO2が20~80Torrの場合・1TorrのPaCO2変化に対し
CBFは1~2ml/100g/分の割合で増加します

そのため頭蓋内のコンプライアンスが低ければ
ごくわずかな高二酸化炭素症でもICPは著明に増加します

CBFと酸素の関係は動脈血酸素含量(CaO2)から考えると理解しやすいです

CaO2は通常16-20ml/dl動脈血で酸素運搬量(DO2)は8-10mlO2/100ml
動脈血でヘモグロビン濃 度と酸素飽和度との積に比例

CaO2とCBFとは線形関係にあるため高度の貧血を来すとCBFは劇的に増大

ヘモグロビン解離曲線の形状から考えてPaO2が約50mmHgを
下回るまでCaO2はほとんど変化しませんがCBFは著明に増大

臨床的にはPaO2が30-35mmHg以下で脳虚血になると考えられます

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通常脳血流量(cerebral blood flow:CBF)に影響を及ぼす因子②

③体温とCBF
脳温度を適正に保つことは脳外科手術における脳保護として重要であり
近年軽度低体温療法が注目されています

低体温になるとCBFは1℃につき約6%低下します

④CMRo2とCBF
脳酸素代謝率(cerebral metabolic rate of oxgen:CMRo2)は
通常3.5ml/100g脳組織です

脳代謝はグルコースと酸素に依存しておりCMRo2に影響を与える因子としては
麻酔薬・体温・痙攣発作があげられます

看護師ブログ:脳神経イメージ
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水頭症

脳脊髄液は脈絡叢で血液から産生されます
脳脊髄液の循環障害で最も問題になるのが水頭症です

脳浮腫①

脳浮腫は頭部外傷・脳出血・脳腫瘍など様々な疾患に付随して発症します

進行すると脳ヘルニアを引き起こし死につながる可能性があるため
脳浮腫のコントロールは重要です

脳浮腫の分類(Klatzo分類)
細胞毒性浮腫
損傷部位:脳細胞

血管透過性変化:亢進
形態学的変化:細胞外腔拡大・アストロサイト膨張

原因疾患:低酸素、代謝異常・水中毒・脳処決初期
血管原性浮腫

損傷部位:脳血管
血管透過性変化:なし

形態学的変化:脳細胞膨張
原因疾患:凍結損傷・外傷・炎症・脳虚血後期

頭部CT画像
頭部CT画像

脳浮腫②

脳浮腫の発生あるいは進行にアクアポリン(Aquaporin:AQP) の関与が考えられます

アクアポリン
細胞膜に存在する細孔(pore)を持ったタンパク質でMIP(major intrinsic proteins)
ファミリーに属する膜内在タンパク質の一種

細胞への水の取り込みに関係し水分子のみを選択的に通過させることができます

①AQP4の働き
脳室周囲・くも膜下腔(軟膜)・視床下部・脈絡膜叢などに存在することから
脳脊髄液量調節屋ホルモン分泌に関与している可能性が考えられます

脳内においてAQP4は様々な機能をつかさどるアストロサイト(星錠膠細胞)に特に多く
発現していることから血管と脳の水の移動に関与していることが予測されています

②AQP1の働き
AQP1は脈絡膜叢においてAQP4とともに発現しており
それぞれが髄液の産生あるいは吸収に関与していると推測されます

痙攣の管理

痙攣
脳内の異常な電気放電や電流の異常が骨格筋に至る運動神経経路を興奮させ
筋肉の急激な不随意運動を起こすものです

痙攣の原因
①器質的脳疾患:脳腫瘍・脳血管障害・脳感染症・頭部外傷

②機能的脳疾患:水・電解質異常・循環不全・腎不全・肝不全・低血糖・パーキンソン病
ジストニア・痛み・顔面けいれん・三叉神経痛

③全身疾患:低血糖・熱性けいれん・破傷風・低酸素血症・中毒・髄膜炎
痙攣発作時には・そのタイプや持続時間・意識障害の有無を確認し
全身性か局所性かを見極める必要があります

全身性の場合は、気道を確保し直ちに医師へ報告し
原因検索を行う必要があります

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