PCPS:3ポイントで知る

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3つのポイントで知るPCPS

経皮的心肺補助装置:PCPS

看護師ねふな
看護師ねふな

こんにちは♡
看護師ねふなです

復職に向けて
知識の整理中

今回は補助循環
PCPSについて
お伝えします

ポイント1:経皮的心肺補助装置

経皮的心肺補助装置
(percutaneous cardiopulmonary support:PCPS)

機械的補助循環の1つであり
遠心ポンプと膜型人工肺を

用いた閉鎖回路の
人工心肺装置により

大腿動静脈経由で
心肺補助を行う方法です

自己の呼吸循環動態が
破綻しているような状況において

右心房へ挿入された
静脈カニューレ(脱血管)から

遠心ポンプの力で脱血した
静脈血を膜型人工肺で酸素化し

動脈カニューレ(送血管)から
大腿動脈へ送血するというシステム

流量補助は正常の心拍出量の
50~70%程度とされています

PCPS装着によって全身臓器へ
血液灌流は改善されますが

機械から逆行性に血液を流す
(心臓に向かって血を流す)ため

心臓にとっては左心室の後
負荷上昇がかかることになり

肺水腫を引き起こすことも考えられます

大動脈内バルーンパンピング
(IABP)やIMPELLAという

補助循環ポンプカテーテルを併用
心臓の負担を軽減させる場合もあります

装着期間
あくまでも数日から数週に
わたる一時的な補助循環法であり

その離脱には自己の
呼吸循環動態の改善が必須です。

改善がない場合には
補助人工心臓などへの移行が必要です

看護師ブログPCPS
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ポイント2:PCPS適応・禁忌

適応
心筋梗塞や心筋炎で
IABP施行下でも心係数が
1.5L/min/m2以下の重症ポンプ失調例

難治性で繰り返す心室細動や心室頻拍患者
開心術後のLOS(低心拍出症候群)

急性肺血栓塞栓症によるショック
偶発性低体温による循環不全
重症胸部外傷

ARDS
急性冠症候群の
冠動脈形成術までのサポートやブリッジ

禁忌
非可逆的脳障害
大動脈解離詳しくはこちら

4つのポイントで知る大動脈解離の基本と分類
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重度の大動脈弁閉鎖不全症
止血困難な進行性出血

悪性疾患の末期状態
閉塞性動脈硬化

ポイント3:PCPS合併症


播種性血管内凝固症候群(DIC)詳しくはこちらら

看護プチ情報看護知識:播種性血管内凝固症候群
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PCPS合併症
血栓塞栓症
体外循環回路は生体には異物であり
ヘパリンなど抗凝固薬の効果が

不十分な場合
回路内で血栓が生じることがある

空気塞栓
回路の側孔や回路が損傷している場合
回路内に空気が混入する場合があります。

出血、血腫
カテーテルは経皮的に
血管を穿刺して留置します

回路内での血液凝固予防のため
抗凝固薬を投与します

カテーテル挿入部位からの
出血や皮下血腫をきたすことがあります

外傷や消化管出血の際にも
止血が困難となります

下肢の動脈虚血
動脈に挿入する送血管は太く
下肢の血流が阻害されることがあります

送血管挿入による下肢の虚血は
下肢の壊死のほか抜去後に

血行再建後症候群を生じることがあります。

下肢の血流を保つため
順行性に動脈カテーテルを追加挿入し
下肢の虚血を予防する必要があります

※血行再建後症候群
壊死した組織から遊離する毒性物質が
送血管抜去により全身に撒布されて

代謝異常をきたす病態で
ときに致命傷となります

感染症
挿入部やカテーテルによる
感染症を引き起こすことがあります

その他合併症
回路内での機械的刺激に
よる溶血性貧血、血小板減少

経皮的に太いカテーテルを挿入するため
血管の損傷や解離、血管外への穿孔

関連記事はこちら

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循環器系心不全
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前回の記事はこちら

看護師ねふな
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復職に向けて
知識の整理をしました

今回は補助循環
PCPSについて
お伝えしました

前回の記事も
ごらんくださいね♡

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現役看護師がネフローゼ症候群発症
職場復帰を目指し奮闘する日々を綴っています

異業種約10年働き再び
看護師復帰をした経験があります

自分の経験や初めて入院にまで
至ったネフローゼ症候群について

入院の経緯・療養生活の不安などを
お伝えし少しでも同じ症状の方の

療養生活や看護や仕事の悩みの参考になればと思います

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