
こんにちは♡
ねふなです
脳卒中急性期ケア
について
お伝えします

脳卒中急性期ケア
生命維持と後遺症の最小化を目的として
重要な脳卒中の急性期ケアについて
まとめています。
1.脳卒中の血圧管理
脳卒中急性期
脳血流自動調節が障害されており
脳血流は血圧依存性となる
→過度の降圧は病巣周囲の脳血流低下を
引き起こし病巣を増大させる危険性
⇒病態に合わせた血圧管理が重要
脳出血
収縮期血圧180mmHg
または平均血圧130mmHgの持続で
前値の80%を目安に降圧
外科治療を施行する場合は、より積極的
な降圧が推奨
クモ膜下出血
収縮期血圧140~160mmHg以下
脳梗塞
収縮期血圧220mmHg以上
拡張期血圧120mmHg以上に
ならない限り降圧しない
降圧期はニフェジピン舌下での急激な
下降は禁忌
ジルチアゼムやニカルジピンの静注薬で
緩徐に10~15%降圧
rt-PA治療時
治療中から治療後24時間は180/105mmHg未満へ降圧
2.脳卒中の初期対応
脳卒中初期対応
発症から診断・治療に至るまでに短時間
であればあるほど予後が大きく変わる
時間との勝負
標準化された対応をすることで
適切な初期診断と治療により
専門医へとつなげていくことが需要
来院から10分以内に行うべき項目
1.気道・呼吸・循環の確保
バイタルサインの評価
2.酸素投与
3.静脈経路の確保と血液検査
4.神経学的検査
意識レベル、麻痺、瞳孔所見など
5.血糖値の測定と是正
6.12誘導心電図
7.CT準備、脳外への依頼
来院から25分以内に行うべき項目
1.詳しい既往歴の聴取
2.発症時間の確定
3.必要な身体診察
4.神経学的検査
ECS、GCS、NIHSSを確定
※ECS(Emergency ComaScale)
GCSとJCSの長所を取り入れたスコア
5.CTの撮影
来院後45分以内にCTの読影を終える

3.意識障害時の対応

意識障害時の対応
脳神経外科における急性期意識障害は
何らかの頭蓋内疾患による
頭蓋内圧亢進が原因であることが多い
⇒頭蓋内圧を高くする要因を除去する
看護のポイント
頭部挙上
脳からの静脈還流を促し、頭蓋内圧を
下げる事につながる
ただし、脳室ドレナージを行って脳圧を
コントロールしている患者の場合は
不用意に頭部の位置を変えることは危険
呼吸管理
気道閉塞は換気障害を招きPaCO2を上昇→脳の毛細血管が拡張され頭蓋内圧が
亢進することに注意が必要

4.痙攣発作時の対応
痙攣発作時の対応
痙攣による影響
脳代謝は正常の約3倍となる
呼吸停止から脳組織が著しい低酸素状態
→脳が不可逆的なダメージを受ける
脳ヘルニアを起こすこともある
手術直後の患者が痙攣をおこした場合
頭蓋内出血等の重大な問題が生じている
⇒原因検索のためCT検査が必須となる
同時に直ちに痙攣発作を停止させる
痙攣の種類
強直性発作
体を硬直させたようになる
間代性発作
体をがくがくと痙攣させる
強直間体性発作
筋肉が硬直その後収縮と弛緩を繰り返す
薬物療法
ジアゼパム
バルビツール酸系薬
5.脳ドレーン管理
脳ドレーン管理
目的
頭蓋内圧の調整
脳に貯留した血液や髄液の排出
ドレーンの観察
ドレーンの屈曲の有無
クランプの解放・三方活栓の解放を確認
ドレナージ圧管理
基準点0点(前額部あるいは外耳道)からの
高さが設定値となる
0点が変更になる場合
必ずクレンメを閉じドレナージ圧を
再設定後にクレンメを解放する
チューブ内髄液の拍動を確認
脳室ドレナージ(開放式ドレーンを使用)は排液に心臓の拍動に伴う心拍性の
変動が認められる
ドレーンの中の液面を見ると、心拍の
リズムに同調した液面の上下運動が
わかり、これが排液の拍動
拍動が認められない弱くなっている場合
→ドレーンが閉塞している可能性
髄液の量と性状の観察
増加:低髄圧症
減少:頭蓋内圧亢進
量の増減を認めたら
→ドレーンのルートの屈曲の有無の確認
クレンメ解放の確認
⇒排液量が100ml/時以上になったら
医師へ報告
髄液の拍動をみとめたら
患者状態の確認
意識レベル、神経学的所見、バイタル
⇒バイタルサインが安定していれば
CT、MRI検査
通常髄液の性状変化
血性⇒淡血性⇒キサントクロミ
⇒無色透明へ変化する
性状変化
血性:クモ膜下出血
血性排液を認めたら
患者状態の確認
意識レベル、神経学的所見、バイタル
⇒バイタルサインが安定していれば
CT、MRI検査
無色透明でない排液をみとめたら
髄膜炎、感染の可能性
⇒医師へ報告⇒髄液検査

6.脳浮腫への対応
脳浮腫への対応
脳浮腫原因
頭部外傷・脳出血・脳腫瘍など
観察項目
水分バランス、電解質の変化
血糖、尿量の急激な低下の有無
ICP圧上昇の有無など
ケア
体位の管理(軽度頭部挙上の維持)
適切なPaO2の維持
血圧のコントロールなど
脳浮腫の治療
薬物療法
高張液(グリセオールなど)投与
外科的治療
減圧開頭術
脳虚血予防
血圧管理 低酸素血症予防
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前回の記事はこちら

今回は
脳卒中急性期ケア
について
お伝えしました
前回の記事も
ごらんくださいね♡

最後までご覧いただき
ありがとうございます
ねふなHappyワークライフ
バランスは現役看護師が
ネフローゼ症候群発症
職場復帰を目指して
奮闘する日々を綴っています
入院した経緯や療養生活で
感じた不安など実体験を
同じ症状の方や看護や
仕事に悩む方の参考に
なればと思っています
約10年間異業種で働いた後
看護師に復帰した経験もあります
看護師以外の方にも仕事や
日常生活をHappyにする
情報を提供できればと思っています
