
こんにちは♡
看護師ねふなです
復職に向けて
知識の整理をしました
今回は
モニター心電図
について
お伝えします
モニター心電図
循環器関連病棟では日常使いでお世話になってるモニター心電図
「アラームに鈍感になってる」と言われることもしばしば
モニターアラームが鳴ったら患者へGO
そんな気持ちで心電図の基本とモニター心電図をまとめました
1.心臓の電気的活動と心電図

心臓の機械的活動
生体のポンプとして収縮・拡張を続けている心臓の活動
心臓の電気的活動
心臓の機械的活動を引き起こす源になる活動
放電(興奮状態)=脱分極
充電(回復状態)=再分極
心電図
電気的活動を機械的に波形として記録したもの
2.心電図検査
心電図(electrocardiogram:ECG)
心臓の電気信号を身体の表面からみたもの
心臓は筋肉でできた臓器で筋肉へのわずかな電気刺激により興奮し拍動する
このような心臓を動かす電気の流れを測定するのが心電図検査
心電図検査の主な目的
1.脈の乱れがないか(不整脈)
2.心臓の筋肉に異常がないか
(心筋梗塞、狭心症、心筋症など)

3.心電図波形
P波
心房の興奮(脱分極)過程
QRS群
心室中隔と左右心室筋の興奮(脱分極)過程
T波
心室内の電気的回復(再分極)過程
基線
T波の後は心室の活動はみられず
心臓は静止状態にあり波のない直線
心房の興奮(脱分極)がおきると心臓は
機械的活動として収縮を始める
心電図上ではP波が出た後心房は収縮し始めQRS群の終末点では心室が収縮し始める

4.モニター心電図
モニター心電図
患者の心電図異常を24時間リアルタイムに観察するもの
病棟などで装着されている心電図
一般的に標準肢誘導(双極肢誘導)が用いられる
電気信号は左の腰付近に向かっていく
近づいてくる電気信号を正面にとらえているのでQRSの波形は上向きになる
最も心臓の収縮の流れを見やすい位置になっている
目的
1.心拍数の監視
2.不整脈の監視
3.波形の変化を長時間連続的に監視する
不整脈などの電気活動の異常の早期発見対応につなげる
心電図が苦手な人に解剖生理から、「くすっ(笑)」としてしまう表現もおすすめです↓↓
5.装着
モニター装着
右鎖骨下に陰電極(赤)
左鎖骨下にアース(黄)
左側胸部に陽電極(緑)
この位置では緑から赤・つまり下から上を見ていることになるので
12誘導のなかでもⅡ誘導に近い波形になる
理想的な装着位置
ノイズが混入しない
P‐QRS‐Tがはっきりした波形がでている
装着ポイント
1.電極シールが乾いていない
2.貼る部分の汚れと角質を落とす
3.装着場所は筋肉の上を避ける
Ⅱ誘導はP波もQRS波もよく見える誘導
見えにくい場合はモニター機器のほうでⅠ誘導やⅢ誘導に切り替えることも可能

6.Ⅱ誘導が多いのはなぜ
モニター心電図Ⅱ誘導が多いのはなぜ
モニター心電図の基本的装着はⅡ誘導
Ⅱ誘導は右上から左下への興奮の伝導を
心電図波形で上向きに描出する
P波はⅡ誘導で大きく上向きに描かれる
洞結節は心房の右上にあり信号は右上から発信され
心房の興奮は右上から左下に向かう
P波は心房興奮の集合体
QRS波もⅡ誘導で大きく上向きの波として現れる
心室興奮でもヒス束から出た信号は左室筋が多いのも関係し
全体としては右上から左下に伝導する
QRS波は心室収縮の波
Ⅱ誘導は不整脈監視に適切な誘導
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7.3点誘導法
3点誘導
基本装着
左の腰に付けている電極がプラス側
右肩の電極がマイナス側
この関係から四肢誘導の第II誘導に相当する誘導
位置を変えることで必要な誘導に変更することができる
第Ⅱ誘導
標準の誘導で最も一般に用いられる
P波もQRS波も比較的よく見える誘導
NASA誘導
赤を胸骨上縁
緑を胸骨下縁に装着する
筋電図の混入が最も少ない誘導法
P波の鑑別がしやすい
波形はV2や第Ⅲ誘導波形に近似する
虚血に伴うSTやT波の変化を捉えたい場合に適している
MCL5誘導
緑をV5の位置に装着する
虚血に伴うSTやT波の変化を捉えたい場合に適している
MCL1誘導
緑をV1の位置に装着する
胸部誘導のV1波形に近似する
R波より下向き波形のS波が大となり
心電図の波形は下向きが深い形になる
※V1波形
P波が観察しやすい
脚ブロックや心室期外収縮の起源の判定ができる

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8.5点誘導法
5点誘導法
赤・黄・緑に黒・白を加え5点で誘導
黒:(アース)右下胸部に装着
ゼロ点とする
赤:右上胸部装着aVR
黄:左上胸部装着aVL
緑:下胸部装着aVF
白:V1~V6の必要な位置に装着
黒との間で胸部誘導が描出される
赤・黄・緑の電位差はⅠ、Ⅱ、Ⅲ誘導
白は目的に応じてV1~V6の位置へ装着
不整脈の観察が目的の場合はV1
心筋虚血の判定が目的の場合はV5・V6

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9.波形がおかしいと感じたら

波形がおかしいなと感じた場合
1.電極シールの貼付場所をチェック
皮下脂肪が多く電気信号を読み取れない
胸郭の動きが大きく雑音が混入する
シールが剥がれかかっている
など原因が考えられる
対策
シールを貼る位置を少し変えてみる
シールの粘着性を確認する
2.リードが揺れていないかチェック
モニター心電図はリード線が服の中から外へ出ており体の動きによって揺れやすくなる
リードが揺れることで雑音が入る場合がある
対策
リードが揺れないようにテープで固定する
モニター心電図の本体をポケットに入れる
異常を発見した場合
12誘導心電図と比較するとモニター心電図は情報が少ないため診断的価値が低くなる
普段の生活の中で心臓の異常を発見するために装着されるものであり早期発見と早期診断につなげることが重要
異常波形を発見したら12誘導心電図での精査が必要
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復職に向けて
知識の整理をしました
今回は
モニター心電図
について
お伝えしました
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ねふなHappyワークライフ
バランスは現役看護師が
ネフローゼ症候群発症
職場復帰を目指して
奮闘する日々を綴っています
入院した経緯や療養生活で
感じた不安など実体験を
同じ症状の方や看護や
仕事に悩む方の参考に
なればと思っています
約10年間異業種で働いた後
看護師に復帰した経験もあります
看護師以外の方にも仕事や
日常生活をHappyにする
情報を提供できればと思っています


