ネフローゼ症候群療養日記~自宅療養⑮~

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ネフローゼ症候群療養日記~自宅療養⑮~ 療養日記
ネフローゼ症候群療養日記~自宅療養⑮~

看護師復帰ブログではプロフィールでもお伝えしているように約10年看護師として
勤務後一旦異業種で働き再び看護師復帰をした経験があります。
今回ネフローゼ症候群に罹患し、職場復帰を目指しています。
その時々の不安や悩み、また参考になったことをお伝えしていきます。
看護の知識もちょっとずつまとめてアウトプットしていきます。
初めて入院にまで至った病気、ネフローゼ症候群について、入院の経緯をお伝えし
少しでも同じ症状の方がの療養生活の参考になればと思います。
今回は療養日記とステロイド糖尿病についてお伝えします。

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外来受診

外来受診行ってきました。
検査結果として、血液中の総蛋白はもうすぐ正常値へ、アルブミンは正常値まで戻りました。尿中蛋白質もマイナスで現在のところ再発は認めず、今回の受診でさらにステロイドも20mgへ減量です。
しかし、血糖値が経過的に上昇してきているので、予防的にトラゼンタ5mgが開始になりました。血糖上昇は、ステロイド副作用だと先生には説明をされました。
徐々に食欲は戻ってきていて、摂取量も増えてきているし、遺伝的にも糖尿病リスクは高いので、食事や運動も気を付けるべきかもです。

ステロイド副作用についてはこちら

現在の症状

外来のたびにステロイド薬は順調に減量できていますが、副作用は気になります。
ムーンフェイスに至っては、確実にむくんでいるのではなく、つまむと、ほっぺに肉(脂肪)がついてるって感じがします。食事が進んで体重も増加してきています。ある程度の増加は許容範囲とはいえ、急激なのは避けたいところです。増えた体重は中枢性肥満というほどもなく、まんべんなく身についています。なので、手足が極端に細いという事もありません。
体組成計では脂肪と筋肉がどちらも増えているので、今のところ良いのですが
ここから、脂肪だけが増えていかないように気を付けないといけません。
食欲に負けて食べると腹満が出てつらいので、食べられる量の見極めがまだ難しいです。
ステロイドの副作用は投与量もありますが、投与期間が長期化すればするほど出てくるので減量はできていても、副作用は続くのです。

ステロイド糖尿病

何らかの疾患の治療にあたり、ステロイド投与をされた際に発症する糖尿病を、ステロイド糖尿病といいます。ステロイドの投与は内服のみならず、外用薬、吸入薬、注射薬といった多種多様なので、患者本人がステロイド療法の経験がないと思っていても、気づかぬ間に投与を受け見逃されているケースもあります。特に皮膚の外用薬や、関節内注射は見逃されやすいケースです。

発症頻度と危険因子

発症頻度
ステロイド投与量に応じた発症頻度の増加もありますが、発症には投与期間との因果関係が強く90日投与で66%に、300 日投与では94.2%に発症しています。
危険因子
投与量と投与期間に伴うステロイド量の蓄積、高齢者、糖尿病の家族暦を有する者、肥満者といったⅡ型糖尿病の発症リスクを持つ者

ステロイド糖尿病なぜおこる?

ステロイド糖尿病の中心病態は、インスリン抵抗性肝臓からの糖放出の亢進です。
特に肝臓はステロイド糖尿病の中心病態となる臓器といえます。
①肝細胞において、ホスホエノールピルビン酸カルボキシラーゼ(PEPCK)の遺伝子発現を上昇させることで糖新生を促進します
筋肉や脂肪組織といったインスリンに反応して糖を取り込む臓器において糖取り込みを抑制します。
筋肉や脂肪組織の異化を亢進することで、肝臓に対して新たな糖新生の基質を送り込み、肝糖放出の促進を増長しています
④インスリンの分泌能を抑制しています。
⑤ステロイドを投与することで食欲が増すことも、血糖値が上がるリスクを高めます。

症状と特徴

2型糖尿病同様初期に症状はありません。また、ステロイド糖尿病は早朝空腹時の血糖値が低い特徴がありますので、いつも採血を早朝空腹時で行なっていると見逃される場合があります。HbA1c、食後の血糖値、尿糖を測定して、早期発見する必要があります。

治療

インスリン療法
通常の2型糖尿病に準じインスリン療法を行ないます。ステロイド糖尿病の特徴として、早朝空腹時の血糖が低く食後の血糖が高いです。よって、基礎インスリンよりも追加インスリンを中心にインスリン療法を行ないます。また、ステロイド内服は通常朝されますので、昼から夕方にかけてのインスリン抵抗性が増し、昼に打つインスリン量が多くなる傾向があります。
経口血糖降下薬
ステロイド糖尿病自体にはインスリン以外の抗糖尿病薬は基本的に保険適応が取れていません。しかし、2型糖尿病にステロイドが投与されて悪化したケースは投与可能で、2型糖尿病同様に薬剤の特性を使い分けて投与されます。最近、ステロイド糖尿病に対するインクレチン関連薬(DPP-4阻害薬、GLP-1受容体作動薬)の有効性が注目されています。

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病態の経過

他の糖尿病同様、良好な血糖コントロールが得られれば問題ありません。しかし、血糖コントロールが不十分ですと、他の糖尿病同様に合併症が出現します。早期であれば、ステロイド投与の中止によりステロイド糖尿病も寛解するケースもありますが、長期の場合や血糖を放置した例では、ステロイド中止後も糖尿病が残存する場合があります。

ステロイド離脱症候群

不眠がステロイド内服の影響とは言え、自己判断の中止は禁止です!
長期間ステロイドを外部から補給していると、副腎皮質が委縮しステロイドを
作る力が弱くなり
体内で作るステロイドの量が少なくなります。
この状態でステロイドを急にやめたり飲み忘れたりすると、体内のステロイドの量が
急激に減少し、不足したステロイドを自らの副腎皮質からの分泌で補うことができず
副腎不全・離脱症状(低血糖、全身の倦怠感、発熱、低血圧、嘔吐…etc)などの
命にかかわる症状がおこり、さらには病態の再燃・悪化の可能性もあります。

副作用が気になったり、症状が改善しても
自己判断での中止は絶対にやめましょう!

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看護師ブログ:ねふなHappyワークライフバランスは現役看護師がネフローゼ症候群発症し職場復帰を目指して奮闘する日々を綴っています。
ネフローゼ症候群で入院した経緯や療養生活で感じた不安などを分かりやすく説明して、同じ症状の方や看護や仕事に悩む方の参考になるようにしています。
看護の知識も少しずつまとめて紹介しています。
また、約10年間異業種で働いた後に看護師に復帰した経験もあります。
看護師以外の方にも仕事や日常生活をHappyにする情報を提供できればと思っています。

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