
こんにちは♡
看護師ねふなです
自宅療養
ステロイド性糖尿病
について
お伝えします
1.外来受診
外来受診行ってきました
検査結果
血液中の総蛋白はもうすぐ正常値へ
アルブミンは正常値
尿中蛋白質もマイナス
現在のところ再発は認めず
今回の受診でさらにステロイドも20mgへ減量です
ステロイド内服の副作用として血糖値が上昇してきているので
予防的にトラゼンタ5mgが開始になりました
食欲は戻ってきていて摂取量も増えてきているし遺伝的にも糖尿病リスクは
高いので食事や運動も気を付けるないとです

2.現在の症状
外来のたびにステロイド薬は順調に減量できています
それでも、副作用は気になります
ムーンフェイス
確実にむくんでいるのではなく
つまむとほっぺに肉(脂肪)がついてるって感じがします
食事が進んで体重も増加してきています
ある程度の増加は許容範囲とはいえ急激な増加は避けたいところです
中枢性肥満
体重は増えていますが、まんべんなく身についています
手足が極端に細いという事もありません
体組成計では脂肪と筋肉がどちらも
増えているので今のところ良いのです
脂肪だけが増えていかないように気を付けないといけません
食欲に負けて食べると腹満が出てつらいので食べられる量の見極めがまだ難しいです
ステロイドの副作用は投与量もありますが
投与期間が長期化すればするほど出てくるので
減量はできていても副作用は続くのです
3.ステロイド性糖尿病
ステロイド性糖尿病
何らかの疾患の治療にあたりステロイド投与をされた際に発症する糖尿病
ステロイドの投与は内服のみならず
外用薬・吸入薬・注射薬といった多種多様なので
患者本人がステロイド療法の経験がないと思っていても
気づかぬ間に投与を受け見逃されているケースもある
特に皮膚の外用薬や関節内注射は見逃されやすいケース

4.発症頻度と危険因子
発症頻度
発症には投与期間との因果関係が強い
90日投与で66%に発症
300日投与では94.2%に発症
ステロイド投与量に応じた発症頻度の増加もある
危険因子
投与量と投与期間に伴うステロイド量の蓄積
高齢者・糖尿病の家族暦を有する者
肥満者といったⅡ型糖尿病の発症リスクを持つ者

5.ステロイド糖尿病なぜおこる?
ステロイド糖尿病病態
インスリン抵抗性
肝臓からの糖放出の亢進
肝臓はステロイド糖尿病の中心病態となる臓器
1.肝細胞においてホスホエノールピルビン酸カルボキシラーゼ(PEPCK)の遺伝子発現を上昇させ糖新生を促進する
2.インスリンに反応し糖を取り込む臓器(筋肉や脂肪組織)において糖取り込みを抑制する
3.筋肉や脂肪組織の異化を亢進することで肝臓に対して新たな糖新生の基質を送り込み、肝糖放出の促進を増長する
4.インスリンの分泌能を抑制する
5.ステロイドを投与することで食欲が増すことも血糖値が上がるリスクを高める
6.症状と特徴
症状と特徴
2型糖尿病同様初期に症状はない
特徴
早朝空腹時の血糖値が低い
食後の血糖が高い
採血を早朝空腹時で行なっていると
見逃される場合がある
HbA1c・食後の血糖値・尿糖を測定し早期発見する必要がある
7.治療
インスリン療法
通常の2型糖尿病に準じインスリン療法を行なう
基礎インスリンよりも追加インスリンを
中心にインスリン療法を行なう
ステロイド内服は通常、朝に行うので
昼から夕方にかけてのインスリン抵抗性が増し、昼に打つインスリン量が多くなる傾向がある
経口血糖降下薬
ステロイド糖尿病自体にはインスリン以外の
抗糖尿病薬は基本的に保険適応が取れていない
しかし2型糖尿病にステロイドが投与されて悪化したケースは投与可能
2型糖尿病同様に薬剤の特性を使い分けて投与される
ステロイド糖尿病に対するインクレチン関連薬(DPP-4阻害薬・GLP-1受容体作動薬)の有効性が注目されている

8.病態の経過
病態の経過
他の糖尿病同様・良好な血糖コントロールが得られれば問題なない
しかし血糖コントロールが不十分だと他の糖尿病同様に合併症が出現する
早期であればステロイド投与の中止により寛解するケースもある
長期の場合や血糖を放置した例では
ステロイド中止後も糖尿病が残存する場合がある
9.ステロイド離脱症候群
ステロイド離脱症候群
糖尿病がステロイド内服の影響とは言え
自己判断の中止は禁止です!
長期間ステロイドを外部から補給
副腎皮質が委縮しステロイドを作る力が弱くなり、ステロイドの量が少なくなる
この状態でステロイドを急にやめたり
飲み忘れたりする
急激に減少し不足したステロイドを
自らの副腎皮質からの分泌で補うことができない
副腎不全
離脱症状
(低血糖・全身の倦怠感・発熱・低血圧・嘔吐…etc)
などの命にかかわる症状がおこり
さらには病態の再燃・悪化の可能性もある
副作用が気になったり症状が改善しても
自己判断の中止は絶対にやめましょう!
前回の記事はこちら

今回は
自宅療養
ステロイド性糖尿病
について
お伝えしました
前回の記事も
ごらんくださいね♡

ねふなHappyワークライフ
バランスは現役看護師が
ネフローゼ症候群発症
職場復帰を目指して
奮闘する日々を綴っています
入院した経緯や療養生活で
感じた不安など実体験を
同じ症状の方や看護や
仕事に悩む方の参考に
なればと思っています
約10年間異業種で働いた後
看護師に復帰した経験もあります
看護師以外の方にも仕事や
日常生活をHappyにする
情報を提供できればと思っています


