こんにちは♡
看護師ねふなです
人工呼吸器
管理中の
フィジカルアセスメント
について
お伝えします
人工呼吸器管理中のフィジカルアセスメント
急性期のの生命維持に欠かせない人工呼吸管理。
人工呼吸器管理中のフィジカルアセスメントについて記載しています
1.視診
視診
補助呼吸筋使用の有無
自発呼吸を残して呼吸管理を行っている場合
呼吸補助筋の使用は換気ドライブや呼吸筋仕事量の増大を示す
⇒人工呼吸器設定変更や鎮静コントロールにて換気ドライブを下げる検討が必要
外頸静脈怒張の有無
閉塞性障害によるautoPEEP上昇、気胸、急性肺塞栓症、心タンポナーデが考えられる
奇異呼吸の有無
気管チューブ、回路、人口鼻の閉塞が考えられる
吸気時の胸郭の上がり方(左右差の有無)
上がりの悪いほうでは気胸、無気肺、大量胸水が疑われる
「本当に大切なことが1冊でわかる呼吸器」はこちら
2.聴診
聴診
呼吸音
肺胞吸気音は吸気・呼気ともに聴かれるが気管呼吸音は呼気のほうが強い
副雑音の有無
連続性ラ音(喘鳴wheeze 無音silent lung)
喘鳴は主に呼気終末で聴かれる
断続性ラ音(水泡音coarse crackle 捻髪音fine crackle)
水泡音:気道内分泌物による音と考えられる
捻髪音:肺水腫やARDS、過敏性肺炎でも聴取される
3.触診・打診
触診
胸壁の振動の有無
気道内の大きな痰は中枢気道まで上がってくると胸壁にも振動が伝わる
触診を行うことで左右・上下のある程度の場所が特定できる
皮下の握雪感の有無
皮下気腫を呈すると皮下に握雪感を感じる場合があり、気胸の早期発見に有効
※ARDSや肺気腫など肺組織の脆弱性を有する症例に対し陽圧人工呼吸を行うと気胸などの損傷を発症することがある
胸壁の硬さ・可動域制限の有無
COPDの急性増悪屋喘息発作の症例では呼気が吐けずに肺の過膨張をきたす
胸郭が拡張し硬くなり、触診にて硬さと可動域制限を感じることができる
打診
緊張性気胸の診断には気胸側の鼓音を確認するの打診が有効
4.バイタルサイン
1.意識レベル
1日1回鎮静をオフして意識レベルを確認することが推奨されている
2.上室性不整脈の有無
呼吸器障害による、右心負荷では上室性不整脈を合併することが多い
3.頻脈の有無
代償されない高二酸化炭素血症では換気が促進され頻脈が起こる
4.高血圧・低血圧の有無
代償されない高二酸化炭素血症では換気が促進され高血圧が起こる
突然の血圧低下
⇒緊張性気胸や急性肺塞栓症が疑われる
持続的な低血圧
⇒autoPEEP上昇による静脈還流の減少や二次性肺高血圧に伴う心拍出量の低下を示唆
5.頻呼吸の有無
酸素吸入や換気補助を行っても頻呼吸が見られる場合は以下が考えられる
肺水腫やARDSの様に肺のコンプライアンスが低下した状態
COPDや喘息発作により肺が過膨張して呼吸筋仕事量が増加した状態
エネルギー代謝が亢進し酸素需要バランスが悪化した状態
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前回の記事はこちら
復職に向けて
知識の整理をしました
今回は
人工呼吸器
管理中の
フィジカルアセスメント
について
お伝えしました
前回の記事も
ごらんくださいね♡
最後までご覧いただきありがとうございます
看護師ブログ:ねふなHappyワークライフバランスは現役看護師がネフローゼ症候群発症し職場復帰を目指して奮闘する日々を綴っています
入院した経緯や療養生活で感じた不安など実体験を、同じ症状の方や看護や仕事に悩む方の参考になればと思っています
約10年間異業種で働いた後に看護師に復帰した経験もあります
看護師以外の方にも仕事や日常生活をHappyにする情報を提供できればと思っています