看護プチ情報看護技術:呼吸の観察

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看護プチ情報看護技術:呼吸の観察

呼吸の観察

看護師ブログではプロフィールでも掲載
約10年看護師として勤務後一旦異業種で働き
再び看護師復帰をした経験があります

今回ネフローゼ症候群に罹患し、職場復帰を目指し
その時々の不安や悩み・参考になったことをお伝えしていきます

看護知識もアウトプットしていきます
今回は看護技術:呼吸の観察について

呼吸器の構造

呼吸器は外気を肺に送る役割の気道とガス交換を担う肺とで構成されています。

気道
外気は鼻腔→咽頭→喉頭→主気管→区域気管支→細気管支→終末細気管支→
呼吸細気管支→肺胞道→肺胞嚢に送られます。

背骨や肋骨などで囲まれた胸郭の内に左右2つに分かれ存在します。
右は上葉、中葉、下葉、左は上葉、下葉で構成されています。
右肺が3葉(上葉、中葉、下葉)に、左肺が2葉(上葉、下葉)に分かれています。
身体の中央よりやや左側に心臓があるため、左肺の方が右肺より
やや小さい特徴があります。

呼吸器構造

ガス交換
酸素と二酸化炭素のガス交換は、肺胞で行われます。
肺胞の周囲には、たくさんの毛細血管が網の目のように張り巡らされています。
全身の細胞から肺胞に流れてくる血液(静脈血)には酸素が少なく、生命活動を行った
二酸化炭素が多く含まれています。毛細血管と肺胞の隙間はわずか0.2〜0.25μmと薄く
肺胞にある空気の成分と血液の成分は、ここで入れ替わります。
このようなガス交換は拡散という原理を利用して行われています。

肺胞嚢ガス交換

呼吸運動の仕組み

肺そのものには肺を動かす骨格筋はありません。
呼吸は横隔膜、肋骨の間にある筋肉(肋間筋)、頸部や腹部の筋肉によって行われます。
横隔膜はドーム状の薄い筋肉でできた膜で、胸腔と腹部とをしきっています。
吸気時に最も重要な役割を果たす筋肉です。横隔膜には筋肉はありませんが
横隔膜と肋骨の間をつなぐ筋肉によって呼吸運動が可能になります。
呼吸は肺が収まっている胸郭を広げることによって肺を膨らませています。
吸気
横隔膜が下に下がることによって、胸郭内の容量が増え、それにより内圧が下がるため
体外から空気が肺へ入ってきます。
呼気
横隔膜が元の位置に戻ることで内圧も上がるため肺の中の空気が押し出されます。

呼吸運動の仕組み

呼吸評価のための観察①

観察項目には、回数、リズム、深さ、SpO2値、呼吸音、自覚症状(息苦しさ・倦怠感)
補助呼吸筋の使用の有無、チアノーゼがあります。

呼吸回数・深さ・リズムは、患者が呼吸を意識せずリラックスした状態で測定します。

なぜ患者様に呼吸を意識させず観察が必要?
自発呼吸運動は自立性呼吸調節と随意性呼吸調整の両者で調整されています。
会話は呼吸を自由に調節し発生するが、いくら話をしても生命維持に必要な換気量は
無意識に調整されています。呼吸は意識するとコントロールができるからです。

呼吸の時相には吸息、吸気ポーズ、呼息、休止期の4つあります。
吸息が1~1.2秒、吸気ポーズが0.2秒、呼息が1~1.2秒で規則的な呼吸をしています。

呼吸評価のための観察②

視診
患者様が意識を向けずに自然な呼吸ができるよう1分間呼吸数を測定します。
リズムが規則的であるか、胸郭動きから呼吸の深さ、補助呼吸筋を使用していないか
表情を含め、呼吸だけでなく、全身状態を目で観ることが重要です。

補助呼吸筋とは?
呼吸困難が生じ、努力性呼吸になると使用される筋肉群のことです。
吸気時には胸鎖乳突筋、前・中・後斜角筋、上後鋸筋などの筋肉が使用され
呼気時には内肋間筋、腹直筋、内・外腹斜筋、腹横筋、下後鋸筋が使用されます。
努力性呼吸が継続すると、胸鎖乳突筋などの呼吸補助筋は高度に緊張してきます。

聴診:呼吸音は、音の減弱・副雑音の有無を聴診します。

   詳しくは看護プチ情報~聴診呼吸音~

触診:両手全体で胸郭に触れ、胸郭の動きに左右差がないか、腫脹や変形がないか、
皮下気腫がないか、ゴロゴロ振動するような感覚がないかを確認します
胸郭の動きが左右対称でない場合は、動きが悪い方に胸水貯留や無気肺、気胸の可能性があります。
また、皮下気腫を認める場合も、気胸の可能性があります。

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