ネフローゼ症候群③ステロイド薬

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ネフローゼ症候群療養日記~自宅療養⑨~ ネフローゼ症候群
ネフローゼ症候群療養日記~自宅療養⑨~
看護師ねふな
看護師ねふな

こんにちは♡
看護師ねふなです

ステロイド薬と
易感染について
お伝えします


ステロイド薬と易感染

看護師ブログ:医療従事者イメージ
看護師ブログ:医療従事者イメージ

今回はステロイド薬と
易感染性

ワクチン接種を中心に
記載しています


1.ステロイド副作用

摂取量イメージ画像
摂取量イメージ画像

ステロイド副作用投与期間と安全域
短期間の投与
安全域が広いため超大量投与も可能

長期間の投与
中等量以上の使用が長期間におよぶと
安全域が狭くなり重篤な副作用が発現

ステロイドの投与量によって
副作用の発現時期は異なる
※ステロイド投与量
 (プレドニゾロン換算)
 少量
 1日20mg未満
 中等量
 1日20mg〜40mg
 大量
 1日40mg以上


2.易感染性

内服薬イメージ:看護師ブログ
内服薬イメージ:看護師ブログ

ネフローゼ症候群プチ情報免疫不全

ステロイド
強力な抗炎症作用・免疫抑制作用を有す
反面、生体防御機構が低下して感染症を
誘発することがある

易感染性
1.T細胞に作用してIL-2、IFN-γの分泌を
抑制する

2.マクロファージによるIL-1を抑制する

3.ヘルパーT細胞、B細胞を抑制し
抗体産生を低下させる

4.単球、マクロファージの炎症局所への
浸潤を抑える

5.ホスホリパーゼA2
シクロオキシゲナーゼなど酵素の
発現を抑制することにより
プロスタグランジン、ロイコトリエン
産生を低下させる


3.感染症発生リスク

イメージ画像:看護師ブログ
イメージ画像:看護師ブログ

感染症の発症リスク
患者背景や基礎疾患・合併症、投与量
投与期間、併用薬剤によって異なる

投与量および投与期間に相関する

ステロイドの中等量(20〜40mg)以上に
なると感染症の発生頻度は高い

少量(20mg未満)投与では頻度は低いが
免疫力が低下し感染症のリスクは高まる

総投与量(700mg以上)が多くなるほど
発生頻度は増加する

一般細菌感染
中等量のステロイド投与直後から
増加し・真菌・結核菌・ウイルスなどの
多くの病原体への感染リスクが高くなる

免疫が抑制されると健常な人では発症
しない病原性の弱い病原体でも発症する
ことがあり日和見感染症と呼ばれる

日和見感染は中等量のステロイド投与
数ヵ月後から増加する

ステロイド投与中は感染兆候が
マスクされやすいため兆候があれば
感染症の関与を疑い正確な鑑別・診断を
心がける必要がある


4.易感染性注意点

看護師ブログイメージ画像
看護師ブログイメージ画像

1.感染症を発症しても発熱や
CRPの上昇が認められない場合がある

2.感染がなくても白血球数が上昇する
場合があることを認識する
感染症を疑う兆候があれば
局所炎症症状の確認を行う

発赤・腫脹・疼痛があれば感染を疑い
画像診断や病原菌診断を進める

感染症状が不明確な場合でも
最小限呼吸器感染、尿路感染の可能性を
考えるよう心がける必要がある
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5.ステロイド薬とワクチン

看護師ブログ:ワクチン説明イメージ画像
看護師ブログ:ワクチンイメージ画像

ワクチン接種
種類により接種に制限がかかる事がある

不活化ワクチン
 インフルエンザ・肺炎球菌
 Hib(ヒブ)4種混合・日本脳炎など
ステロイドや免疫抑制剤内服中でも
接種は可能だが注意は必要

1.ステロイドの使用量によっては効果が
減弱する可能性がある
 接種が待てる状況であれば減量して
 から接種を行う

2.リツキシマブを使用中の患者は
投与直前や投与後最低6ヶ月以内の
接種は効果が減弱することがある

3.免疫抑制剤を開始することが事前に
わかる状況で急性期でなければ
免疫抑制剤開始2週間前までの摂取が
推奨される

生ワクチン
 麻疹風疹 MR、水痘、おたふくかぜ
 ロタウイルス、BCG
免疫抑制剤内服中の接種はできない

免疫抑制剤中止後一定の条件を満たせば
接種可能になる

水痘ワクチン
ステロイド内服中でも一定の条件を
満たせば接種可能

※接種は一刻を争う事は稀なため
 主治医と接種時期を検討する


6.COVIDワクチン

コロナワクチンのイメージ画像
コロナワクチンのイメージ画像

ネフローゼ症候群とCOVIDワクチン
ステロイドや免疫抑制薬の投与を
受けている者は優先接種の対象者と
定義づけられている

厚生労働省
「ワクチンの優先接種の対象とする
基礎疾患の定義について」より

ワクチンの有効性
免疫抑制薬服用によってワクチン接種後
の抗体獲得効率低下は懸念される

重症化リスク軽減効果が期待されるため
積極的接種を推奨されている


7.ステロイド薬とCOVIDワクチン

くすりの説明イメージ画像
薬の説明イメージ画像

ステロイド薬とCOVIDワクチン
mRNAワクチン
ウイルスベクターワクチン


新型コロナウイルスが含まれてはいない
ステロイド内服中、副作用による

易感染性や免疫低下が原因で
ワクチン接種により感染することはない

ワクチンの有効性
接種を受ける人の免疫応答に依存する

免疫が低下している場合は通常免疫の
人と比較し予防接種の効果が低い
可能性はある


8.実際投与してきました

ネフローゼ症候群プチ情報免疫不全とワクチン接種
ネフローゼ症候群プチ情報免疫不全とワクチン接種

休職中ではありますが職場より
COVIDとインフルエンザワクチン接種の
案内が来ました

早速主治医へ確認したとこと接種は可能
とのことで予定を組み接種してきました

投与したワクチン
ファイザー社製 1価オミクロン株XBB.1.5対応ワクチン

今までCOVIDワクチン接種時も3回目
ぐらいまでは発熱したこと、穿刺部の
痛みが出た程度でした

今回はステロイド内服中の為どのような
反応は出るか少し心配ではありました

実際接種後15分間待機においても
症状出現なく自宅帰宅も発熱なし

2日後ぐらいまで穿刺部の痛みがある程度

ワクチンの有効性は免疫が低下している
場合・効果が低い可能性があるため

感染予防対策は今後も継続的に
行っていきます

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9.ステロイド離脱症候群

医療関係者の投薬イメージ
医療関係者の投薬イメージ

長期間ステロイドを外部から補給
→副腎皮質が委縮
→ステロイドを作る力が弱くなる
→体内で作るステロイドの量が減少する

ステロイドを急にやめる飲み忘れる
体内のステロイドの量が急激に減少

 不足したステロイドを自らの分泌で
 補うことができない

副腎不全・離脱症状
 病態の再燃・悪化の可能性もあ

副作用が気になったり
症状が改善しても
自己判断での中止は
絶対にやめましょう!

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ステロイド薬について

ネフローゼ症候群ステロイド薬:プレドニン
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前回の記事はこちら

看護師ねふな
看護師ねふな

復職に向けて
療養生活の振り返りと
知識の整理をしました

今回はステロイド薬と
易感染性について
お伝えしました

前回の記事も
ごらんくださいね♡

看護プチ情報看護知識:血液浄化療法③

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最後までご覧いただき
ありがとうございます

ねふなHappyワークライフ
バランスは現役看護師が

ネフローゼ症候群発症
職場復帰を目指して
奮闘する日々を綴っています

入院した経緯や療養生活で
感じた不安など実体験を

同じ症状の方や看護や
仕事に悩む方の参考に
なればと思っています

約10年間異業種で働いた後
看護師に復帰した経験もあります

看護師以外の方にも仕事や
日常生活をHappyにする
情報を提供できればと思っています

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