ネフローゼ症候群と安静とエコノミー症候群

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ネフローゼ症候群と安静とエコノミー症候群 ネフローゼ症候群
ネフローゼ症候群と安静とエコノミー症候群

ネフローゼ症候群での安静もは必須ではないにしても入院中は、呼吸苦と労作後の動悸、全体がむくみでパンパンなっているので、積極的に動けず、ベッドで寝ていることが多くなりがちでした。
安静をしていることで、エコノミー症候群(深部静脈血栓症)のリスクが高くなります。
深部静脈血栓症についてまとめてみました。

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深部静脈血栓症(deep venous thrombosis:DVT)

主に、下腹部や大腿、膝の中心を走る深部静脈(腸骨静脈、大腿静脈、膝窩静脈)に血栓(血の塊)ができることです。
血栓が崩れ、深部静脈から心臓や肺に向かって流され、肺の血管に詰まった場合、肺塞栓症という重篤な状態を引き起こすことがあります。

深部静脈血栓症

DVT原因

DVT原因
静脈還流の障害:長期臥床、長時間の飛行機旅行での同一姿勢など
内皮の損傷・機能不全:下肢の骨折後、整形外科手術後、注射薬物による内皮損傷など
凝固亢進状態:プロテインC異常症、プロテインS異常症、抗リン脂質抗体症候群など
悪性疾患
妊娠、経口避妊薬服用

マイナビ看護師

ネフローゼ症候群とDVT

ネフローゼ症候群では血栓促進因子の増加、血栓抑制因子の減少、線溶系の活性低下により血栓塞栓症が生じやすく、下肢の深部静脈血栓症や腎静脈血栓症から肺血栓塞栓症などの重篤な合併症を併発する危険性があります。
尿中への過剰なタンパク質の排泄により、アルブミンなどのタンパク質の血中濃度が低下します。
低アルブミン血症、低蛋白血症は、血液中から水分が組織内に流入し、血液粘稠度が上昇します。
また、血液中の脂質濃度が上昇し、血液が固まりやすくします。
ネフローゼ症候群も急性期であれば、その他の症状(呼吸苦か全身浮腫等)によって臥床傾向になる事も大きな要因となります。

入院中の実際

入院初期は呼吸苦や下肢の浮腫みが強すぎて動く事もままならず、臥床していることがほとんどでした。
しかも、足の浮腫みがあるので、DVTの症状が出ていても全く気付かないし、肺塞栓症になっていても、もともと呼吸苦あるのでこれも気づかなかったと思います。
幸いにもそんな状態でありながら、かろうじてトイレやシャワーには歩行していたのもあってかDVT発症することなく経過しました。
Dダイマーも正常値で経過でした。

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症状

無症状のことが多い
足全体やふくらはぎが急に赤黒く腫れる、痛みがあらわれる
数日をかけてゆっくりと進行することもあります。
症状が進行し、放置した場合、腫れがつづき、皮膚が茶色く変色したり、崩れ潰瘍となる。
特異的な所見
圧痛
下肢全体の腫脹
3cmを超える腓腹部周径の左右差
圧痕性浮腫
肺塞栓症の症状
呼吸困難、胸膜性胸痛
重症化するとふらつき、失神前状態、失神、心肺停止に至ることもあります。

検査

超音波検査
大腿および膝窩静脈の血栓症について感度が90%を超え精度が高いです。
Dダイマー検査
入院中のDVTハイリスク患者ではスクリーニングで発見されることも多いです。

DVT治療

抗凝固薬
初期治療としてヘパリンの注射剤投与
経口薬(ワルファリン)による長期治療を開始する。
下大静脈にフィルター留置:血栓が肺の血管へ詰まるのを防ぐ

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DVT予防

長期臥床患者
早期の歩行再開、下肢の挙上
抗凝固薬
抗凝固薬を投与すべきでない患者には
間欠的空気圧迫装置、弾性ストッキング

一般的なエコノミー症候群の予防
軽い体操やストレッチ運動を行う
こまめに水分を取る
かかとの上げ下ろし運動、ふくらはぎを軽くもんだりする
着圧ソックス
眠るときは足をあげる
ゆったりした服装
アルコールを控える、禁煙する

エコノミー症候群予防運動

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現役看護師がネフローゼ症候群発症し、職場復帰を目指し奮闘する日々を綴っています。
治療経過は順調ですが、「再発リスクも高いため一生付き合っていかないと」と覚悟してます。
看護師として医療知識があるのでネフローゼ症候群も学んで療養生活に生かそうと思っています。
初めて入院にまで至った病気、ネフローゼ症候群について、入院の経緯をお伝えし少しでも同じ症状の方の療養生活の参考になればと思います。
現役看護師としても、その時々の不安や悩み、また参考になったこと、看護の知識もちょっとずつまとめてアウトプットしています。

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