看護師復帰ブログではプロフィールでもお伝えしているように約10年看護師として
勤務後一旦異業種で働き再び看護師復帰をした経験があります。
今回ネフローゼ症候群に罹患し、職場復帰を目指しています。
初めて入院にまで至った病気、ネフローゼ症候群について、入院の経緯をお伝えし
少しでも同じ症状の方の療養生活の参考になればと思います。
その時々の不安や悩み、また参考になったことをお伝えしていきます。
看護の知識もちょっとずつまとめてアウトプットしていきます。
ネフローゼ症候群について、入院の経緯をお伝えし、少しでも同じ症状の方の
療養生活の参考になればと思います。
入院翌日~腎生検前日まで
「利尿剤飲んでも効かない」20日目~22日目(※症状に気づいた日を1日目としてます)
翌日は胸腹部CT、レントゲン、骨密度の検査です。入院後部屋横のトイレまでは歩いて
いたので、検査も行けるだろうと思ったけれど、数歩で断念。車椅子での移動です。
自分の体が重いのと、呼吸がつらいのです。
朝から利尿剤(アゾセミド30mg1錠)開始になっていますが、体の水分のほとんどが
浮腫みや胸水、腹水に移動しているので、ほとんど反応はないのです。
低蛋白血食の治療食だが、食べると吐き気と腹痛にさいなまれて
食べる気が起きてこない。
ただ、点滴とかあるわけじゃないので、食べないことには栄養も取れない
何とかおかずだけでも半分目標にする。
部屋で、自分のベッド周りや洗面、トイレ移動は休み休みだけど一人で何とかできている
しかし、浮腫みもあるから動作はゆっくり、一動作ごとに同じ程度の休憩必要
入院までよく動いていたなと感心するぐらい、入院後はぐったりしている時間がふえた。
![ネフローゼ症候群を含む医療検査イメージ](https://nurse-kangoshi.com/wp-content/uploads/2024/01/image62.jpg)
腎生検当日
「いよいよ、腎生検、地獄の安静」23日目
腎生検自体は30分程度の検査、何よりもその後の安静が「地獄」と主治医より事前に
説明は受けていました。
翌朝までの安静のため検査前に尿バルーン挿入、静脈末梢血管に点滴挿入されます。
いよいよ検査です。うつ伏せ寝で検査開始。
局所麻酔のチクチクの痛みが最初にはあるけど、腎生検で採取の時にはちょっと
押される感じがする程度。数回採取にて終了。出血しないよう一旦圧迫され
その後強力テープで固定そこからはベッドアップもできない臥床安静。
この時はまだ最初だからなんてことはなかった。
腎生検は腎臓の組織に針をさしているため、一旦止血しても動いたりすることで出血の
可能が高いため、安静必須と言われたら本当に動けない。
点滴も止血剤入りを使っているぐらい。
真面目にじっとしていました。結果、夜中にかけて腰の痛みが半端なくもう激痛です。
枕をかましての横にもなれないので、痛みがどうしようもないと、結局ナースコールで
除圧を依頼。でもここ本当に大事、気を使って自分で動いて出血したら意味がないので
ちゃんとヘルプをだしましょう!
それに限界きてからだと、なかなか痛みも引かないので早めにヘルプを出しましょう!
腎生検の病理の結果は約3週間後に出る予定
ステロイド点滴開始~点滴終了まで
「ステロイド点滴したからってすぐに何かがかわるわけじゃない」24~25日目
腎生検の結果はまだですが、発症や症状など経過から、ステロイドパルス療法開始。
点滴は昨日入れてあった末梢を使います。点滴は小さいので一時間程度で終了。
利尿剤(ラシックス20mg)の注射も同時に開始。明日以降つかうので、生理的食塩水を
流して点滴は抜かずに固定です。
昨日は生検の後にしっかり点滴で水分が入ったけど、結局利尿はさほど増えずで
体の水分バランスはプラス。その分体重もプラス1㎏。
この間の体重が入院時のMAXで平常の+10㎏オーバー!
腎生検の後から、寝ているときに息苦しさが強くなってきて、SPO2モニターでも
90前半になり、酸素投与開始。息苦しい時は、息を吸おうとしても喉に何かが
引っかかるようで吸えない感じ、「深呼吸して」と言われても
「す、吸えない」って思ってしまった。そしてやたらと咳がでる。
食事も変わらず食べられないから、補助食品メイバランスミニが毎食開始。
1パック125ml飲めばごはん1杯分のカロリーがとれる。大変助かる。
そんなこんなで、病人感が増していく。
アルブミン製剤投与開始
「アルブミン様様、入院して初めての尿量かも」26日日~29日目
呼吸苦は続き、酸素量も増えているので、少しでも胸水の改善目的もかねて
25%アルブミンの点滴が開始(4日間)、同時に内服の利尿剤(トルバプタン7.5mg2錠
トラセミド4mg2錠)も開始。
アルブミン点滴後、ラシックスの注射と内服利尿剤で一気に反応。
この間の利尿効果が出てきて、酸素流量も4Lから3Lへ減量。
ただ、足や体幹の浮腫みは変わらず強いから動いては休み動作や、足をおろして座るのは
けっこうきつい。皮膚裂けそうなぐらいぱんぱんになっちゃう。
![看護師ブログ・診療方針は慎重に決めましょう](https://nurse-kangoshi.com/wp-content/uploads/2024/01/image27.jpg)
ネフローゼ症候群とアルブミン製剤投与
アルブミン製剤投与で利尿もはかれ、症状の軽快にもつながった今回ですが
本来ネフローゼ症候群などの慢性の病態は、通常アルブミン製剤の適応とはなりません。
その理由は、投与され たアルブミンが尿中に排泄される際に、近位尿細管で再吸収を受け
尿細管障害を増悪させることも考えられるからです。
むしろ、アルブミンを投与することによってステロイドなどの治療に抵抗性となることが
知られています。
そのため、単に浮腫改善目的のためだけに使用は推奨されていません。
ただし、アルブミン濃度が 2.5 g/dL 以下(投与時の値0.6g/dl)のネフローゼ症候群患者で
膠質浸透圧の膠質浸透圧の低下に起因する病態があり、急性かつ重症の末梢性浮腫
あるいは肺水腫に対しては、利尿薬に加えて緊急避難的に高張アルブミン製剤を
使用を検討されます。
※ネフローゼ症候群のへのアルブミン投与は慎重に検討
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