看護技術聴診:呼吸音聴取

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看護プチ情報聴診呼吸音

看護師復帰ブログではプロフィールでもお伝えしているように約10年看護師として
勤務後一旦異業種で働き再び看護師復帰をした経験があります。
今回ネフローゼ症候群に罹患し、職場復帰を目指しています。
初めて入院にまで至った病気、ネフローゼ症候群について、入院の経緯をお伝えし
少しでも同じ症状の方の療養生活の参考になればと思います。
その時々の不安や悩み、また参考になったことをお伝えしていきます。
看護の知識もちょっとずつまとめてアウトプットしていきます。
看護技術の聴診:呼吸音の聴取についてです。

聴診の目的

胸部の聴診の目的は、呼吸音の聴取と異常心音の聴取です。
このページでは呼吸音の聴診についてお伝えしていきます。

聴診器イメージ 看護師ブログ

呼吸音の聴取

呼吸音の聴診は、上から下に向かって、左右対称に聴診します。
呼吸器系の聴診では通常、高い音が多いため聴診器の膜面を使用します。
正常な呼吸音は、頸部気管や胸骨周辺で呼気と吸気の両方が粗く聴取される気管音と
気管支肺胞音、肺野全体で吸気のときにやわらかく聴取される肺胞音があります。

呼吸音の聴診方法

呼吸音聴取肺

①患者様に呼吸音聴診の説明を行い、協力を得る
②呼吸音聴取の場合、聴診器は高音を聴取できる膜型を使用する
③気管音聴診部位から左右交互に聴診する
 ※前胸部、背面ともに聴診する
 ※1か所1呼吸以上聴診する

呼吸音の種類

気管音:胸骨の第2~4肋間上、肩甲骨間周辺で聴診
    呼気と吸気の長さは1:2で呼気のほうが長く聞こえる。
    空気が声門部を流れる時に渦上に生じるので大きく、高く聞こえる。

気管支肺胞音:第2肋間、第3肋間の胸骨縁で聴診。
       呼気と吸気の長さは1:1でほぼ同じ長さ聞こえる。

肺胞音:肺底は前胸部で第6肋骨付近まで、背部で第10胸椎棘突起の範囲で聴診。
    呼気と吸気の長さは2:1で吸気のほうが長く聞こえる。

正常呼吸音

異常呼吸音

呼吸音を聴診時、呼吸音の大きさは?左右差は?聴取部位に異常はないか?

呼吸音の異常原因

副雑音の聴取はないか?副雑音は呼気と吸気のどちらで聴取されるか
音の性状(連続性、断続性、高音性、低音性)を注意深く聴取します。

副雑音の種類原因

聴診器について

聴診器はイヤーピース、チューブ、チェストピースで構成されています。
チェストピースはベル型とダイヤフラム(膜)型があり形や特色は
メーカーにより様々です。
ベル型:低音の聴取に優れ心音を聴診する時に使用する
ダイヤフラム型:高音の聴取に優れ呼吸音を聴診する時に使用する

聴診器構造説明

聴診器の選び方
デザインやメーカー、カラー様々ですが、何より重要なのは用途使用の目的です
血圧を測るだけなのか?心音や呼吸音を聴取したいのかで選択するのがベストです
現役看護師ねふなはリットマンのマスターカーディオロジーステソスコープ
使っています。
特徴・選んだポイント
・一回り大きいチェストピースにより、優れた音響性能
・音の損失を軽減した高感度ツーインワン・チューブ
・周囲の音を遮断し、聴きたい音をしっかり聴診可能
・サスペンデッド・ダイアフラムにより、押さえつける力の強弱で高周波音と
 低周波音のモード切り替えが可能

リットマンのマスターカーディオロジーステソスコープ

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