抗菌薬投与の流れ

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抗菌薬投与の流れ 看護
抗菌薬投与の流れ
看護師ねふな
看護師ねふな

こんにちは♡
看護師ねふなです

  

復職に向けて
知識の整理をしました

 
今回は
抗菌薬投与の流れ
について

お伝えします

抗菌薬投与の流れ

感染症や手術時の予防投与など、多種多様の抗菌薬が使われています。
正しく投与しないと、効果が十分得られないだけでなく、耐性菌の出現のリスクにつながります。
感染症が疑われた時の初期対応から、中止の基準といった投与の流れについてまとめて記載しています。

1.抗菌薬投与の目的

初期治療
感染源や原因菌を推定して行う
最適治療
感染源や原因菌を同定して行う
予防的投与
手術等侵襲を伴う処置の前に行う

マイナビ看護師

2.感染を疑われた場合

感染が疑われた場合
1.組織、器官、臓器のいずれの感染か、どの微生物が原因になっているか検討する
2.感染源と疑われる部位や血液の培養を採取する
※抗菌薬投与後に培養した場合、菌が検出されないことがある
3.予測される原因菌に対する抗菌薬を初期選択薬として投与する
※初期選択薬は広域スペクトルの抗菌薬を投与する
スペクトル
抗菌薬が効果を発揮する微生物の種類や、範囲、その効果の強さをあらわす
広域スペクトル
多くの種類の微生物に対して効果がある
4.培養の結果原因菌や感受性が判明したら、最も適した狭域スペクトル抗菌薬に変更する
感受性
検出された菌に対する抗菌薬の効果を反映する
判定基準
S:効果あり R:耐性効果なし I:中間

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3.臓器別起因菌と初期治療①

呼吸器系
市中原因菌
肺炎球菌 インフルエンザ マイコプラズマ レジオネラ クラミジア
初期治療
セフェム系(ロセフィン)
異型肺炎:ニューキノロン系(クラビット)orテトラサイクリン(ミノマイシン)併用
院内原因菌
黄色ブドウ球菌 緑膿菌を含むグラム陰性桿菌
初期治療
ペニシリン系(ゾシン) カルバペネム(メロペン)
ニューキノロン系(シプロキサン) アミノグリコシド(ゲンタシン)

消化器系
市中原因菌
腸内細菌(大腸菌) 腸球菌
初期治療
ペニシリン系(ユナシン)
院内原因菌
緑膿菌を含むグラム陰性桿菌
初期治療
ペニシリン系(ゾシン ユナシン) セフェム系(セフメタゾン フルマリン)
カルバペネム(メロペン) リコマイシン系(ダラシン)
ニューキノロン系(シプロキサン) アミノグリコシド(ゲンタシン)

軟部組織
市中原因菌
黄色ブドウ球菌
初期治療
ペニシリン系(ユナシン)
壊死性筋膜炎の場合
カルバペネム系(メロペン)+グリコペプチド系(塩酸バンコマイシン)+リンコマイシン系(ダラシン)
院内原因菌
黄色ブドウ球菌
緑膿菌を含むグラム陰性桿菌
初期治療
ペニシリン系(ゾシン) カルバペネム(メロペン)
ニューキノロン系(シプロキサン) アミノグリコシド(ゲンタシン)

4.臓器別起因菌と初期治療②

中枢神経系
市中原因菌
肺炎球菌 髄膜炎菌 リステリア
初期治療
セフェム系(ロセフィン) グリコペプチド系(塩酸バンコマイシン)
院内原因菌
コアクラーゼ陰性ブドウ球菌 黄色ブドウ球菌
緑膿菌を含むグラム陰性桿菌
初期治療
グリコペプチド系(塩酸バンコマイシン)
ペニシリン系(ゾシン) カルバペネム(メロペン)
ニューキノロン系(シプロキサン) アミノグリコシド(ゲンタシン)

泌尿器系
市中原因菌
腸内細菌(大腸菌)
初期治療
セフトリアキソン(ロセフィン)
院内原因菌
腸内細菌 腸球菌
緑膿菌を含むグラム陰性桿菌
初期治療
ペニシリン系(ゾシン ユナシン) セフェム系(セフメタゾン フルマリン)
カルバペネム(メロペン) リコマイシン系(ダラシン)
ニューキノロン系(シプロキサン) アミノグリコシド(ゲンタシン)

血液
市中原因菌
コアクラーゼ陰性ブドウ球菌 黄色ブドウ球菌 緑膿菌を含むグラム陰性桿菌
初期治療
グリコペプチド系(塩酸バンコマイシン)
ペニシリン系(ゾシン) カルバペネム(メロペン)
ニューキノロン系(シプロキサン) アミノグリコシド(ゲンタシン)
院内原因菌
腸内細菌 腸球菌
緑膿菌を含むグラム陰性桿菌
初期治療
ペニシリン系(ゾシン ユナシン) セフェム系(セフメタゾン フルマリン)
カルバペネム(メロペン) リコマイシン系(ダラシン)
ニューキノロン系(シプロキサン) アミノグリコシド(ゲンタシン)

5.抗菌薬投与中止

抗菌薬投与中止
標準的な投与期間を参考とし、患者の自覚症状、バイタルサイン、感染巣の局所症状の改善を重視し中止する
代表的疾患の標準的な治療期間
呼吸器
肺炎球菌:7~10日
マイコプラズマ:14日
レジオネ:7~14日
消化管
腹膜炎、偽膜性腸炎:10~14日
咽頭
A群β溶連菌:10日
感染性心内膜炎
レンサ球菌:2~4週
黄色ブドウ球菌:4~6週
尿路
膀胱炎:3日
急性腎盂腎炎:14日
再発性腎盂腎炎:4~6週
血液
黄色ブドウ球菌:2~4週
コアクラーゼ陰性ブドウ球菌:5~7日
グラム陰性桿菌:10~14日
カンジダ:14日

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抗菌薬投与の注意点
について

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看護師ブログ:ねふなHappyワークライフバランスは現役看護師がネフローゼ症候群発症し職場復帰を目指して奮闘する日々を綴っています。
ネフローゼ症候群で入院した経緯や療養生活で感じた不安などを分かりやすく説明して、同じ症状の方や看護や仕事に悩む方の参考になるようにしています。
看護の知識も少しずつまとめて紹介しています。
また、約10年間異業種で働いた後に看護師に復帰した経験もあります。
看護師以外の方にも仕事や日常生活をHappyにする情報を提供できればと思っています。

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