こんにちは♡
看護師ねふなです
人工呼吸器療法の目的や
メリット・デメリット
について
お伝えします
人工呼吸器管理目的メリット・デメリット
原疾患の治療や換気を維持するためにも人工呼吸器管理は重要です。
人工呼吸器管理の目的や侵襲的陽圧換気/IPPV、非侵襲的陽圧換気/NPPVのメリット、デメリットについてまとめています。
1.人工呼吸管理
人工呼吸器管理の目的
肺胞換気の維持
酸素化の改善
呼吸仕事量の軽減
原疾患や炎症による障害の進展の悪循環を断ち、寛解するまでの時間をかせぐ
人工呼吸管理の適応
呼吸不全(肺炎、喘息、COPD等)
循環障害(うっ血性心不全、心筋梗塞等)
意識障害(気道確保のため)
手術後
胸部外傷
その他の重症疾患
人工呼吸器開始基準
1.十分な酸素療法下でPaO2が60Torr未満
2.換気量の低下(急性呼吸性アシドーシス)
3.意識レベルの低下、奇異呼吸、呼吸困難
2.人工呼吸器の種類
人工呼吸器の種類
侵襲的陽圧換気/IPPV
人工気道を介して酸素と空気と混ぜて人工的に肺に送り込む器械
主に呼吸不全の原因疾患を治療する際に、呼吸の補助を目的に人工呼吸器を用いた人工呼吸療法を行います。
非侵襲的陽圧換気/NPPV:non-invasive positive pressureventilation
気管内挿管や気管切開をせず、鼻マスクや顔マスクを用いて陽圧で肺胞換気を促す
急性期では比較的軽症のうちにアシドーシスを改善すること、慢性期でも1日のうち部分的に換気の補助をすることで、日中覚醒時を含めた終日の呼吸不全症状を改善することを目的に実施されています。
3.IPPVのメリット・デメリット
侵襲的陽圧換気/IPPV
メリット
肺のリクルートメントのための高い気道内圧確実に気道内にかけられる
気管支鏡検査や喀痰培養の検体採取が容易で安全に行える
気道内分泌物の吸引が確実に行える
デメリット
気管チューブにより発声不能となる
咽頭不快感や疼痛、事故抜管防止のための安静強要など患者にストレスを与える
VAP(人工呼吸開始48時間以後に新たに生じた肺炎)のリスクを負う
一般的に2週間を超えて挿管・人工呼吸管理が継続される場合は気管切開を考慮します。
気管切開の実施によって鎮静薬の中止や理学療法のステップアップが可能となり
人工呼吸器からの離脱が早まる効果があるとされています
4.NPPVメリットデメリット
非侵襲的陽圧換気/NPPV
メリット
気管内挿管と比較し、侵襲度が低い
人工呼吸器関連肺炎や肺の圧損傷といった合併症が少ない
デメリット
呼吸改善の効果が確実でない
気道と食道が分離できないため確実な気道確保ができない
患者の協力と慣れが必要
マスク圧迫による発赤、潰瘍形成のリスク
分泌物の吸引が困難
誤嚥のリスク
※うまく導入するためにはマスクフィッティングが欠かせません。
関連記事はこちら
看護プチ情報看護技術:呼吸の観察
人工呼吸器管理中フィジカルアセスメント
前回の記事はこちら
復職に向けて
知識の整理をしました
今回は
人工呼吸器療法の
目的や
メリット
デメリット
について
お伝えしました
前回の記事も
ごらんくださいね♡
最後までご覧いただきありがとうございます
看護師ブログ:ねふなHappyワークライフバランスは現役看護師がネフローゼ症候群発症し職場復帰を目指して奮闘する日々を綴っています
入院した経緯や療養生活で感じた不安など実体験を、同じ症状の方や看護や仕事に悩む方の参考になればと思っています
約10年間異業種で働いた後に看護師に復帰した経験もあります
看護師以外の方にも仕事や日常生活をHappyにする情報を提供できればと思っています