血液ガスと酸塩基平衡

*本サイトはアフィリエイト広告を利用しています。
血液ガスと酸塩基平衡 看護
血液ガスと酸塩基平衡
看護師ねふな
看護師ねふな

こんにちは♡
看護師ねふなです

  

復職に向けて
知識の整理

血液ガスと
酸塩基平衡
について

お伝えします

血液ガスと酸塩基平衡

急変時にもよくきく、酸塩基平衡障害、呼吸性アシドーシスや代謝性アルカローシス
ポイントを押さえて混乱しないように血ガスデーターからその違いをまとめました。

マイナビ看護師

1.血液ガス

動脈血(静脈血を用いる場合もある)を採取して、動脈血中の酸素分圧(PaO2)や二酸化炭素分圧(PaCO2)、pH(血液酸度、アルカリ度を示す)の数値などを測定する
血液ガス測定にて以下判定
1.肺胞と毛細血管とのガス交換が正常か障害されているか
2.酸塩基平衡(血液の酸性とアルカリ性のバランスを保つ)が正常か障害されているか

ひとつずつわかりやすく!血液ガス分析」はこちら↓↓

2.血液ガス基準値

血液ガス基準値
pH:7.4±0.05
PaCO2:40±5mmHg
PaO2:90±10mmHg
HCO3⁻:24±2mEq/L
BE:0±2mEq/L
SaO2:96-98%
AG:12±2mEq/L(NaーClーHCO3⁻)
LAc(乳酸):3.3-14.9mg/dL(0.5-2.0mmol/L)

3.酸・塩基平衡の調整因子

pHの評価(酸塩基平衡)
血液中のpH
7.35~7.45(7.40±0.05)の範囲で一定に保たれている
人はpH6.8~7.8の間でしか生存できない
酸・塩基平衡の調整因子
1.呼吸による酸の調節
肺で、換気回数を増減することで二酸化炭素の排泄量を調整する
PaCO₂:35~45mmHg

2.腎臓による塩基の再吸収
腎臓では重炭酸イオンの再吸収を増減して排泄量を調整する
HCO₃⁻(重炭酸イオン):22~26mmol/L
生体内で酸を中和する最大の緩衝装置とし機能しpHを7.4に維持する役割を果たす
腎臓の糸球体で濾過され、その90%が再吸収される
不足分は遠位尿細管でアンモニアを排泄する際に生産される
腎不全ではHCO3⁻が不足しアシデミア(血液が酸性の状態)を来しやすくなる

4.アシドーシス

アシドーシス
正常値よりも酸性に傾くこと(pH7.35以下)
症状
心収縮力の低下 薬剤(強心薬)効果の低下 自律神経機能の機能不全
⇒低血でショック状態になっても治療効果がでない

呼吸性アシドーシス
pH7.35以下 PaCO₂45以上
低換気(呼吸数または呼吸量の減少)に起因する二酸化炭素の蓄積によるもの
機序
1.肺のガス交換障害
2.二酸化炭素上昇(PaCO₂45mmHg以上)
3.血液pHが酸性に傾く(pH7.35以下)
原因
肺気腫 重症肺炎 肺水腫 喘息 呼吸筋疲労
呼吸中枢異常(脳神経疾患 鎮静剤)
人工呼吸器設定(換気量不足)

代謝性アシドーシス
pH7.35以下 HCO₃⁻22mmol/L以下
代謝的な要素によって酸の産生過剰や排泄低下、HCO3-の低下によるもの
機序
1.過剰な酸の蓄積 HCO₃⁻の喪失
2.血中のHCO₃⁻が低値(HCO₃⁻22mmol/L以下)
3.血液pHが酸性に傾く(pH7.35以下)
原因
ショックによる末梢循環障害や臓器の虚血(乳酸蓄積)
糖尿病性ケトアシドーシス(ケトン酸蓄積)
腎不全による酸(H⁺)の排泄不良
膵液の大量喪失
頻繁な下痢
薬物または毒素の摂取

5.アルカローシス

アルカローシス
正常値よりもアルカリ性に傾くこと(pH7.45以上)
症状
痙攣 テタニー めまい

呼吸性アルカローシス
pH7.45以上 PaCO₂35以下
深く速い呼吸により血液中の二酸化炭素濃度が低下して生じるもの
機序
1.過換気
2.過剰な二酸化炭素の排出(PaCO₂35mmHg以下)
3.血液pHがアルカリ性に傾く(pH7.45以上)
原因
呼吸中枢での過度な呼吸刺激
低酸素血症を伴う過換気
心因性の過呼吸(過換気症候群)
人工呼吸器設定(換気量過多)

代謝性アルカローシス
pH7.45以上 HCO₃⁻26mmol/L以上
HCO3−の一次性の増加によるもの
Pco2の代償性の上昇を伴う場合と伴わない場合とがある
機序
1.酸を中和する重炭酸イオンの蓄積
 酸である水素イオンの喪失
2.血中のHCO₃⁻が高値
3.血液pHがアルカリ性に傾く(pH7.45以上)
原因
遷延性の嘔吐
循環血液量減少
利尿薬の使用
低カリウム血症

6.代償反応

代償反応
pHを正常に近づけるために働く生体反応
呼吸性代償
代謝性の酸塩基平衡異常が発生した時
⇒CO₂を排出調性
 秒・分単位で換気量を調整しすぐに代償する
代謝性代償
呼吸性の酸塩基平衡異常が発生した時
⇒HCO₃⁻を排出調性
 十分に代償されるまで5日間を要する

ひとつずつわかりやすく!血液ガス分析」はこちら↓↓

7.酸・塩基平衡に関連したデーター

BE(base excess余剰塩基)
基準値:0±2mEq/L
「血液37℃、PaO2 40とした時pHを7.4まで滴定するのに必要な強酸の量」を示す
純粋に代謝性要因を表す
BEがプラスなら代謝性アルカローシス
マイナスなら代謝性アシドーシスが存在すると判断できる
AG(anion gap)
基準値:12±2mEq/L
血漿中の陽イオンと陰イオンの差のこと
代謝性アシドーシスの原因を鑑別する指標となる
AG=血中Naイオン値ー炭酸水素イオン値ー塩化物イオン値
AGの開大は内因性・外因性に不揮発性酸が増加していることを示す
内因性の酸は乳酸やケトン体など、外因性はメタノールなどの薬物

8.代謝性アシドーシスとメイロン補整

代謝性アシドーシス
pH7.35以下 HCO₃⁻22mmol/L以下
メイロン(7%NaHCO₃)
炭酸水素ナトリウム(NaHCO3:重曹)が主成分
炭酸水素ナトリウムによってアシドーシスを補正する
メイロン投与量=体重×BE×0.25
※メイロン補整はpHを元に戻すための一時的な対処のため原因のアセスメントが必要

関連記事はこちら

検査項目
検査項目

押さえておきたい検査項目

血液ガスと呼吸評価

前回の記事はこちら

看護師ねふな
看護師ねふな

復職に向けて
知識の整理

 
今回は

血液ガスと
酸塩基平衡
について

お伝えしました

前回の記事も

ごらんくださいね♡

4つの因子から考えるADL拡大とLOS
4つの因子から考えるADL拡大とLOS

4つの因子から考えるADL拡大とLOS

看護師資格あるし復職しようかな?ブランクありの求人も掲載中【看護師求人EX】

最後までご覧いただきありがとうございます
看護師ブログ:ねふなHappyワークライフバランスは現役看護師がネフローゼ症候群発症し職場復帰を目指して奮闘する日々を綴っています

入院した経緯や療養生活で感じた不安など実体験を、同じ症状の方や看護や仕事に悩む方の参考になればと思っています

約10年間異業種で働いた後に看護師に復帰した経験もあります
看護師以外の方にも仕事や日常生活をHappyにする情報を提供できればと思っています

タイトルとURLをコピーしました