こんにちは♡
看護師ねふなです
復職に向けて
知識の整理をしました
今回は
デブランチティーバー
について
お伝えします
胸部大動脈瘤Debranch TEVAR
胸部大動脈瘤の治療の一種、バイパス手術+TEVARである、デブランチティーバーについてまとめています。
「病気がみえる(vol.2) 循環器」はこちら↓↓
1.デブランチティーバー
Debranch TEVAR
De:分離、除去、低下、悪化、逆転、否定などを表す接頭語
Branch:枝(を出す)、分岐する
Debranch TEVER=バイパス手術+TEVAR
胸部大動脈瘤への治療
開胸手術またはステントグラフトで治療
弓部大動脈からは脳への血流を確保する血管が分岐する
胸部大動脈瘤が脳への血管にかかっている場合は、バイパスなどでその血流を確保する必要がある
開胸手術では分枝再建という
ステントグラフト治療ではdebranchもしくはhybridといわれる
2.人工血管置換術とTEVER
人工血管置換術(Graft Replacement:GR)
胸部大動脈瘤、腹部大動脈瘤、大動脈解離の治療で、患部の血管を人工血管に置き換える手術
人工血管置換術について詳しくはこちら
TEVAR(ステントグラフト内挿術)
カテーテル操作で、ステントグラフトを留置し、血管を補強とともに動脈瘤の血流を遮断し、瘤の破裂を予防する方法
TEVARについて詳しくはこちら
3.TEVARのZone
TEVARのLanding Zone
正常な大動脈の大きさをしている部分とステントグラフト間の接合部分のこと
ステントグラフト治療にて重要な事は瘤中枢、末梢のLanding zoneを確保する事
Landing zoneの大動脈壁の性状が良好で、直線的かつ長い方が治療として良好な結果が得られる
TEVARの大動脈Landing部の解剖的分類
Zone0
上行大動脈から腕頭動脈分岐部まで
第1枝(腕頭動脈)が閉塞する
Zone1
腕頭動脈分岐末梢から左総頚頭動脈分岐部まで
第2枝(左総頚頭動脈)が閉塞する
Zone2
左総頚動脈分岐末梢から左鎖骨下動脈分岐部まで
第3枝(左鎖骨下動脈)が閉塞する
Zone3
左鎖骨下動脈分岐末梢からTh4上縁まで
Zone4
Th4以下
TEVAR適応
開胸での人工血管置換術が出来ないもしくは周術期合併症リスクが高い症例
開胸手術既往歴がある患者
重度呼吸障害患
超高齢患者
4.Zone2:1debranching TEVAR
Zone2:1debranching TEVAR
左総頸動脈(LCA)―左鎖骨下動脈(LSA)バイパス
Zone2へステントを留置した場合、第3枝の左鎖骨下動脈をカバーするため血流が無くなる
そのため左総頸動脈から血流を確保するためにバイパスを行う
右腋窩動脈(AX)―左腋窩動脈(AX)バイパスを行う事もある
ネックレスバイパスとも言われる
LSA再建率は15~25%と報告されている
LSAを再建する適応
左内胸動脈が冠動脈バイパスに使用されている場合
左椎骨動脈が椎骨脳底動脈の重要な血流供給源になっている場合
右椎骨動脈が閉塞ないし低形成の場合
左上肢に内シャントが作成されている場合
脊椎虚血の危険性がある肋間動脈を含むカバー20cm以上のTEVARを行う場合
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5.Zone1:2debranching TEVAR
Zone1:2debranching TEVAR
1.右鎖骨下動脈(RSCA)―左総頸動脈(LCA)―左鎖骨下動脈(LSCA)バイパス
2.右総頸動脈(RCA)―左総頸動脈(LCA)―左鎖骨下動脈(LSCA)バイパス
Zone1へステントを留置した場合、第2枝の左総頸動脈と第3枝の左鎖骨下動脈をカバーするため2枝と3枝の血流がなくなる
第2枝と第3枝の血流確保のためバイパスを行う
右鎖骨下動脈(RSCA)―左総頸動脈(LCA)―左鎖骨下動脈(LSCA)バイパス
右鎖骨下動脈をドナーとしてバイパスを行う方法を採用する施設が多い
右総頸動脈(RCA)―左総頸動脈(LCA)―左鎖骨下動脈(LSCA)バイパス
食道後経路では右総頸動脈をドナーとしてバイパスを行う
食道後経路で行う理由
1.気管切開が必要になった時にバイパスが邪魔になり経路変更が必要になる
2.グラフトの突出の目立ちを気にされる患者がいる
左総頸動脈を吻合する時、脳に行く血流を遮断しなくてはいけません。
6.Zone0:Total debranching TEVAR
Zone0:Total debranching TEVAR
上行大動脈(AAo)―腕頭動脈(BCA)―左総頸動脈(LCA)―左腋窩動脈(AX)バイパス
Zone0へステントを留置する場合、第1枝腕頭動脈、第2枝左総頸動脈、第3枝左腋窩動脈をすべてカバーしてしまい血流が無くなる
第1枝、第2枝、第3枝と上行大動脈へバイパスを行う
デメリット
トータルデブランチは開胸しなくてはならず侵襲が大きい
術後上行大動脈の解離をする可能性がある
脳梗塞のリスクが高い
手術時間も長時間かかる
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看護師ブログ:ねふなHappyワークライフバランスは現役看護師がネフローゼ症候群発症し職場復帰を目指して奮闘する日々を綴っています
入院した経緯や療養生活で感じた不安など実体験を、同じ症状の方や看護や仕事に悩む方の参考になればと思っています
約10年間異業種で働いた後に看護師に復帰した経験もあります
看護師以外の方にも仕事や日常生活をHappyにする情報を提供できればと思っています