看護師ブログ:聴診・心音

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看護プチ情報聴診:心音

看護師ブログはプロフィールで掲載・約10年看護師として
勤務後一旦異業種で働き再び看護師復帰をした経験があります。
今回ネフローゼ症候群に罹患し、職場復帰を目指しています。
初めて入院にまで至った病気、ネフローゼ症候群について、入院の経緯をお伝えし
少しでも同じ症状の方の療養生活の参考になればと思います。
その時々の不安や悩み、また参考になったことをお伝えしていきます。
看護の知識もちょっとずつまとめてアウトプットしていきます。
看護技術の聴診:心音の聴取についてです。

聴診の目的

胸部の聴診の目的は、呼吸音の聴取と異常心音の聴取です。
このページでは呼吸音の聴診についてお伝えしていきます。

看護師ブログ・心音聴診目的

心音聴診の目的

心拍数=脈拍数ではありません。
心臓が1回収縮すると1回脈が触れると考えがちですが、必ずしもそうではありません。
心房細動や心室性期外収縮などの不整脈がある場合、心室に血液が充満していない状態で
血液を送り出すことになり、末梢血管まで十分な血液が供給されない場合
手首等で触れることができないこともあります。その場合心拍聴取は重要となります。
異常心音の聴取によって心臓弁膜症や先天性心疾患の有無のアセスメントに繋がります。

心音の聴診方法

心音の聴診では、聴診部位によって音の聞こえ方が異なるため
必ず複数箇所で聴診する必要があります。
第2肋間胸骨右縁
大動脈弁の狭窄や閉鎖不全がある場合に心雑音が聴取されます。

第2肋間胸骨左縁
肺動脈弁の狭窄や閉鎖不全がある場合に心雑音が聴取されます。

第4肋間胸骨左縁
三尖弁の狭窄や閉鎖不全がある場合に心雑音が聴取されます

左第5肋間と鎖骨中線の交点
心尖部に近い領域のため、僧帽弁に異常がある場合に心雑音を聴取されます。

心音聴診部位

正常な心音

心音とは、心臓の弁が閉じる時に生じる音です。

心臓から血液が送り出されるために心房と心室の間の房室弁と心室と
動脈の間の動脈弁が開閉する必要があります。
心房が収縮して血液が心室を満たすと、房室弁(僧帽弁と三尖弁)が閉じ
それに伴って心室が収縮を始めます。心音の第Ⅰ音は、この時の音です。

心室が収縮して血液を動脈に送り出すと、動脈弁(大動脈弁と肺動脈弁)が閉鎖されます。
これが心音の第Ⅱ音です。
このⅠ音とⅡ音が「ドッドッ(Ⅰ音Ⅱ音)」と聞こえます。

心音説明

異常心音:心雑音

心臓の弁は、心室、心房内に血液貯留し、一方通行の流れをつくりす役割があります。
弁がしっかり閉まらないことにより逆流が発生し、心雑音が聴こえます。
また、弁が解放し血液が送り出されますが、完全に開いていないと狭いところを
血液が無理やり通ることにより、心雑音が聴こえます。

心雑音は、血管雑音のような「ザー」というような音が聴取されます。

心雑音分類及び主な原因疾患

心雑音分類と原因疾患

心雑音強度分類

心雑音強度分類

聴診器について

聴診器はイヤーピース、チューブ、チェストピースで構成されています。
チェストピースはベル型とダイヤフラム(膜)型があり形や特色は
メーカーにより様々です。
ベル型:低音の聴取に優れ心音を聴診する時に使用する
ダイヤフラム型:高音の聴取に優れ呼吸音を聴診する時に使用する

聴診器構造説明

聴診器の選び方
デザインやメーカー、カラー様々ですが、何より重要なのは用途使用の目的です
血圧を測るだけなのか?心音や呼吸音を聴取したいのかで選択するのがベストです
現役看護師ねふなはリットマンのマスターカーディオロジーステソスコープ
使っています

特徴・選んだポイント
・一回り大きいチェストピースにより、優れた音響性能
・音の損失を軽減した高感度ツーインワン・チューブ
・周囲の音を遮断し、聴きたい音をしっかり聴診可能
・サスペンデッド・ダイアフラムにより、押さえつける力の強弱で高周波音と
 低周波音のモード切り替えが可能

リットマンのマスターカーディオロジーステソスコープ

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