4つのポイントで知るSGLT2阻害薬と心不全

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4つのポイントで知るSGLT2阻害薬と心不全
看護師ねふな
看護師ねふな

こんにちは♡
看護師ねふなです

  

復職に向けて
知識の整理をしました

 
今回は
SGLT2阻害薬と
心不全について

お伝えします

SGLT2阻害薬と心不全

SGLT2阻害薬と言えば糖尿病薬としてよく用いられています。
その、SGLT2阻害薬が、心不全治療薬として認可されました。
今回はSGLT2阻害薬と心不全について3つのポイントでまとめて記載しています。

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ポイント1:SGLT2阻害薬

SGLT2阻害薬
尿に糖を出すことで血糖を下げる糖尿病治療薬
日本では2014年から使われるようになった新しい薬です。
薬理作用
血液中に含まれるブドウ糖は、腎臓の中の糸球体で血液から原尿の中に出た後、尿細管で取り込まれて血液にもどります。
この結果、健康な人では排泄される尿の中に糖は検されません。
尿細管でブドウ糖の取り込みに働いているのがSGLT2というタンパク質です。
SGLT2阻害薬は、SGLT2の働きを抑え、尿細管でブドウ糖が血液にもどらないようにしてブドウ糖を尿に排泄させます。
この結果、血液中の血糖が下がります。
また、糖とともに水分も排泄されるため、尿の量が増えます。

糖尿病治療薬(α-グルコシダーゼ阻害薬以外)の多くは、インスリンの作用や、分泌を介して血糖を下げています。
SGLT2阻害薬はインスリンと関係なく血糖を下げる作用のある薬です。
糖の代謝に関わるインスリンに直接関与しないため単独投与の場合、低血糖の危険性が低いことも特徴です。

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ポイント2:心不全と利尿

心不全と利尿薬
心不全になるとレニン・アンジオテンシン、アルドステロンなどのホルモンが多く分泌され、体内に水分とナトリウムが溜まる結果、臓器にうっ血が起こり、息切れやむくみといった症状が現れます。
利尿薬は体に溜まった水分やナトリウムを尿として体外に排出することによって、うっ血を改善し、心不全の症状を軽減します。
また、体に貯まった水分を尿として体外に排出することによって循環血液量が少なくなり、血圧を下げる効果もあり、心臓の負担を軽減します。

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ポイント3:SGLT2阻害薬と心不全

SGLT2阻害薬と心不全
腎臓の近位尿細管においてSGLT2を阻害し、尿としての糖排泄を促進することで血糖値を下げる効果をあらわしますが、尿細管で糖の再吸収が阻害されると排泄される水分量も増加します。
この作用による特徴的な副作用の一つに脱水があります。
臨床治験
2015年に発表されたEMPA-REG OUTCOME試験。
対象:心筋梗塞や脳卒中の既往のある2型糖尿病患者
方法:既存の治療薬にSGLTS阻害薬であるエンパグリフロジンを併用
結果:総死亡を32%、心血管疾患による死亡を38%、心不全による入院を35%低下

この、治験の結果、水分の排泄作用を心不全治療薬として使われるようになりました。
その他大規模治験の結果SGLT2阻害薬は心筋のエネルギー効率を改善して、収縮力を改善する、炎症を抑えて、心筋の線維化を抑制する、微小循環を改善するなどさまざまな機序が提唱されています。
しかしこの心筋保護については統一されてた見解はまだありません。
心不全薬として承認されているSGLT2阻害薬
ダパグリフロジン(商品名フォシーガ)2020年認可
エンパグリフロジン(商品名ジャディアンス)2021年認可

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ポイント4:フォシーガとジャディアンスの特徴

フォシーガの心不全に対する機序
心臓への作用
以下の作用による心繊維化抑制効果
マクロファージ増加による線維芽細胞の浸潤抑制作用
細胞外マトリックス減少作用
NHE-1活性低下作用
腎臓を介した作用
浸透圧利尿
血行力学的作用
尿細管糸球体フィードバック機構(TGF)を是正して糸球体濾過機能を正常に維持する
血管内皮機能改善機能
動脈硬化改善機能など
今後使用を検討される症例
高齢の心不全患者
再入院を繰り返す心不全患者
腎機能低下を伴う心不全患者
比較的症状の軽い心不全患者
ジャディアンスの心不全に対する機序
ナトリウム再吸収を抑制することで遠位尿細管へのナトリウム送達を増加させます。
以下の作用を引き起こし長期的に心不全を抑制することに繋がると考えられています。
尿細管糸球体のフィードバックの増加
心臓前負荷および後負荷の減少
交感神経活性の低下
※NT-proBNP
心不全のバイオマーカー
高値をあらわす
心房細動が起こる
腎機能が悪化する
低値をあらわす
肥満などインスリン抵抗性の悪化
SGLT2阻害薬投与時にはNT-proBNPの変化に注意する必要があります。

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今回は
SGLT2阻害薬と
心不全
について

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看護師ブログ:ねふなHappyワークライフバランスは現役看護師がネフローゼ症候群発症し職場復帰を目指し奮闘する日々を綴っています。
初めて入院にまで至ったネフローゼ症候群について、入院の経緯、療養生活の不安などをお伝えして、少しでも同じ症状の方の療養生活や看護や仕事の悩みの参考になればと思っています。
看護の知識もちょっとずつまとめてアウトプットしています。
また、異業種を約10年働き再び看護師復帰をした経験もあります。
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