
こんにちは♡
ねふなです
病院勤務復職に向け
知識整理をしました
ステントグラフト
内挿術の合併症と
看護について
お伝えします

ステントグラフト内挿術合併症と看護

大動脈瘤・大動脈解離の
治療である
ステントグラフト内挿術
その合併症と看護に
ついてまとめています
1.ステントグラフト内挿術合併症

おもな合併症
エンドリーク
動脈損傷・出血
脳障害
呼吸不全・腎不全
脊椎神経障害

2.合併症エンドリーク

エンドリーク
ステントグラフトを挿入し
血液が流れていた
大動脈瘤の中には血液が
流れないようにする手術だが
血液が流れないはずの
ステントグラフトの周りに
血液が流れること
エンドリークの種類
タイプⅠ
ステントグラフトと
ランディングゾーンに
おける血管壁の間を
通じた瘤内への血液の漏出
動脈壁とステントグラフト
圧着部からの血液の漏れ
破裂リスクが高い
エンドリークで治療が必要
タイプⅡ
下腸間膜動脈や腰動脈から
瘤内への逆行性血流によるもの
大動脈瘤から出ている
血管からの血液の逆流
破裂のリスクが少ないが
最近・瘤拡大や破裂の
事例が報告されている
タイプⅢ
ステントグラフト接合部や
グラフト壁の破損を
通じた瘤内への血液漏出
破裂リスクが高い
エンドリークで治療が必要
タイプⅣ
グラフト自身から瘤内へ
血液の染み出しによるもの
留置直後に見られる
エンドリークで
術後拡大の原因と
なることはほとんどない
観察
CT確認
腹部拍動の強まり
※造影CTやエコー検査で
エンドリークの有無や
そのタイプを診断する
3.その他合併症

動脈損傷
(アクセスルート損傷)
挿入ルートの血管損傷により出血
解離を起こすリスクがある
血管狭窄を起こす
リスクもある
観察
下肢の循環障害
足背動脈触知の有無
色調・冷感の有無など
ABI
脳障害
治療部位に動脈硬化があれば
それだけ脳梗塞のリスクが高まる
壁在血栓が飛んで梗塞を
起こしたり術中の血圧変動や
ヘパリンの影響で
出血を起こす可能性がある
観察
神経学的所見
(対光反射、瞳孔不同など)
痙攣の有無
動脈閉塞
ステントグラフトで治療する
部位によって閉塞させる
部位がありそれぞれ
合併症が異なる
弓部:鎖骨下動脈・総頸動脈
腹部:内腸骨動脈
例:左鎖骨下動脈閉塞の場合
血圧の左右差に注意が必要
完全に閉塞させた場合には
左上肢の圧は6割程度になる
左鎖骨下動脈の順行性血流が
なくなることで左椎骨動脈は
ウィルス動脈輪経由の
逆行性血流となる
左右椎骨動脈の血流が
不十分な場合は小脳梗塞の
症状が出ることがある
例:内腸骨動脈閉塞の場合
両側を閉塞させたり
上殿動脈と下殿動脈分岐部
遠位側でコイル閉塞をした
場合には殿筋跛行
骨盤内臓器障害がでることがある
腸管血流が乏しくなり
上腸間膜動脈経由の血流が
不十分ふだと
腸管虚血の危険性がある

全身麻酔術後の一般的観察項目

全身麻酔術後の
一般的観察項目
鎮痛・鎮静管理:RASS評価
呼吸管理:酸素化
呼吸パターン
腎機能:術前腎機能
造影剤使用による
腎機能悪化・乏尿
循環管理:血圧
脈拍・末梢循環など
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「病気がみえる(vol.2) 循環器」はこちら↓↓
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ねふなHappyワークライフ
バランスは現役看護婦が
ネフローゼ症候群発症し
職場復帰を目指して
奮闘する日々を綴っています
入院した経緯や療養生活で
感じた不安など実体験を
同じ症状の方や看護や
仕事に悩む方の参考に
なればと思っています
約10年間異業種で働いた後
看護師に復帰した経験もあります
看護師以外の方にも仕事や
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