急性心筋梗塞の急性期・亜急性期の薬物治療

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急性心筋梗塞の急性期・亜急性期の薬物治療 看護
急性心筋梗塞の急性期・亜急性期の薬物治療
看護師ねふな
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こんにちは♡
看護師ねふなです

  

急性心筋梗塞の
急性期・亜急性期の
薬物治療
について

お伝えします

急性心筋梗塞の急性期・亜急性期の薬物治療

日本における死因の第1位悪性新生物(癌)に続き第2位の心疾患。
心疾患の41%が心不全、33%が虚血性心疾患です。
虚血性心疾患、急性心筋梗塞の急性期・亜急性期の薬物治療についてまとめています。

マイナビ看護師

1.急性期・亜急性期の薬物治療

急性期・亜急性期の薬物治療
再梗塞と冠動脈ステント挿入後の亜急性冠動脈内血栓症(Subacute Thrombosis:SAT)を予防
心不全への治療


薬物治療
抗血小板薬
アンジオテンシン変換酵素阻害薬orアンジオテンシン受容体拮抗薬
β遮断薬
その他
胃粘膜保護薬 緩下剤
利尿薬 亜硝酸薬

2.抗血小板薬

抗血小板薬(アスピリン プラビックス シロスタゾール バイアスピリン)
再梗塞とSATの予防 血栓・塞栓形成の抑制
アスピリン喘息患者には禁忌
胃・十二指腸潰瘍の患者でも、バイアスピリンなどの腸溶解剤であれば禁忌ではない
シロスタゾールは作用発現2時間
バイアスピリン通常100mg1錠/日内服
プラビックス初回300mg/回、2日目以降維持量として75mg/日
PCI施行前にプラビックスを投与する(4錠=300mg)ことにより血管性イベント(心血管死や心筋梗塞)を抑制

3.抗凝固療法

抗凝固療法
不安定狭心症患者における静脈内ヘパリン投与はアスピリン内服と併用により、心筋梗塞発症率と、死亡率を減少させる
ヘパリンは薬効に個人差があるため、活性化凝固時間(ACT)をモニタリングし、180秒以上になるようにコントロールする
HITについて詳しくはこちら
ヘパリンの長期使用はヘパリン誘発性血小板減少症(HIT)が起こりやすくなるため使用は数日にとどめる
ワーファリンの抗凝固作用を減弱させる必要のある時にはビタミンKを投与する

4.ACE阻害薬・ARB

ACE阻害薬(アンジヲテンシン変換酵素阻害薬)
カプリトル セタプリル レニベース コナン アデカット ロンゲス コシバル
ARB(アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬)
ブロプレス ディオバン ニューロタン
心筋梗塞の心筋保護(リモデリング抑制)を目的とする
腎障害の進行、高K血症に注意
ACE阻害薬の副作用(空咳、咽頭痛、味覚障害)がみられらたらARBへ変更する
血圧が低い場合は少量から開始する

5.β遮断薬

β遮断薬
アーチスト セロケン
カテコラミンがβ受容体と結合するのを遮断して、カテコラミンの作用を抑制する
心筋収縮力、心拍数を抑え心筋の酸素消費量を抑制することにより、抗狭心作用を示す
心不全による再入院と突然死の回避が目的
冠攣縮性狭心症では禁忌
投与後は自覚症状やSPO₂、呼吸音または、呼吸機能検査で注意深いチェックが必要
副作用
心機能低下と徐脈
気管支喘息や慢性閉塞性肺疾患の増悪
末梢血管障害の増悪
抑うつ症状の悪化などにも注意
運動負荷反応への影響
抗狭心作用により、運動負荷中の二重積(心拍数×収縮期血圧)を低下させる
血圧が低い症例でも、心筋リモデリング予防を目的とするため目標血圧値を検討する
微量から開始する
β遮断薬について詳しくはこちら

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6.抗不整脈剤

抗不整脈剤
アミオダロン(アンカロン)
肥大型心筋症を合併しぃた心房細動や心房粗動及び心室性頻拍、心室細動に適応
重篤な副作用に肺繊維症がある

ジソピラミド(リスモダン)
プロカインアミド(アミサリン)
シベンゾリン(シベノール) キニジン
上室性期外収縮、心室性期外収縮、心房細動、心房粗動、上室性頻拍、心室性頻拍に適応
QT延長やQRS幅の拡大に呈し、稀に心室頻拍を生じる
また、心機能を低下させる

リドカイン(キシロカイン)
メキシレチン(メキシチール)
Naチャンネルをブロックし、活動電位持続時間を短縮させる
心室性期外収縮、心室性頻拍に適応
QT延長やQRS幅の拡大を伴わない

ピルジカイニド(サンリズム)
フレカイナイド(タンボコール)
Naチャンネルをブロックするが、活動電位持続時間には影響を与えない
上室性期外収縮、心室性期外収縮、心房細動、上室性頻拍、心室性頻拍に適応
QT延長やQRS幅の増大、稀に心室頻拍を生じる
また、心機能を低下させる

7.狭心症薬の作用

抗強心薬の作用
冠動脈の拡張による冠血流量増加作用
末梢の動静脈の拡張により前負荷と後負荷を軽減させ、心仕事量を軽減
冠攣縮にも有効
副作用
血管拡張に基づく頭痛や血圧低下によるふらつき
網膜血管の拡張作用により眼圧を上昇させるので緑内障の有無に注意する

ニトログリセリン(ニトロペン ミオコール ニトロダーム)
舌下錠やスプレーは即効性で効果持続が短い
テープ製剤は肝代謝を受けにくいため一定の血中濃度を比較的長時間維持できる
硝酸イソソルビド(フランドル ニトロールR アイトロール)
通常内服には徐放性の物が用いられる
ニコランジル(シグマート)
降圧作用が少なく主に内服薬としてもちいる

8.高脂血症薬

高脂血症薬
冠危険因子であるコレステロールの合成を抑制し血清コレステロールを低下させる
その結果、冠動脈疾患の一次予防、二次予防を可能にする
スタチン系製剤(クレストール リバロ リポバス メバロチン)が頻用される

9.EPA製剤

EPA製剤(エパデール)
魚油から精製された脂肪酸
主に中性脂肪を減らす
スタチン系との併用も多い

10.利尿薬

利尿薬
ループ利尿薬(ラシックス ダイアート)
ヘレンのループにおいてNaとClの再吸収を阻害

サイアザイド系利尿薬(フルイトラン)
遠位尿細管においてNaとClの再吸収を阻害
降圧剤としても使用

K保持性利尿薬(アルダクトンA ソルダクトン)
高アルドステロン薬
遠位尿細管においてアルドステロン(抗利尿ホルモン)に拮抗し、Naの再吸収を阻害する
Kの尿中排泄を抑制
その他
サムスカ上はバソプレシンV2受容体拮抗剤

関連記事はこちら

看護情報虚血性心疾患

前回の記事はこちら

看護師ねふな
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復職に向けて
知識の整理をしました

 
今回は

急性心筋梗塞の
急性期・亜急性期の
薬物治療

について

お伝えしました

前回の記事も

ごらんくださいね♡

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約10年間異業種で働いた後に看護師に復帰した経験もあります
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