心不全とβ遮断薬

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5つのポイントで知る心不全とβ遮断薬 看護
5つのポイントで知る心不全とβ遮断薬
看護師ねふな
看護師ねふな

こんにちは♡
看護師ねふなです

復職に向けて
知識の整理をしました

 
今回は心不全と
β遮断薬をお伝えします

5つのポイントで知る心不全とβ遮断薬

冠動脈解剖
冠動脈解剖

心不全の薬物治療に欠かせない
β遮断薬について記載しています

ポイント1:β受容体

薬イメージ画像:看護師ブログ
薬イメージ画像:看護師ブログ

神経伝達物質のアドレナリンを
受容するタンパク質の一種で

カテコラミンの作用を
発現するための受容体です

心筋に存在するβ-1受容体と
気管支や血管の平滑筋に
存在するβ-2受容体に分別

β1受容体
おもに心筋の収縮に関与

分布
心臓・消化器・脂肪組織
冠血管・大脳皮質

作用
心拍数増加・心筋収縮力増加
脂肪分解・冠血管拡張・消化管弛緩

ノルアドレナリンが
β受容体に結合すると
活性化され作用が発現

β2受容体
気管支や血管の平滑筋の
拡張・子宮の平滑筋などの弛緩関与

ポイント2:β遮断薬

看護師ブログ:治療の説明イメージ
看護師ブログ:治療の説明イメージ

β遮断薬(beta blocker)
交感神経のβ受容体への作用を
ブロック(遮断)する薬

交感神経は心臓への作用として
強心作用を発揮しますが

疾患を抱えた心臓には負担を増やし
心不全という状態になってしまいます

βブロッカーは心臓を適度に
休めることで心機能を保護する作用があり

心筋の収縮力を落とす作用
(陰性変力作用: negative inotropic effect)

心拍数を減らす作用
(陰性変時作用: negative chronotropic effect)

薬理作用
血圧が上昇する因子の一つは
心拍出量の増加による血管内血液量の増加があります

心臓において交感神経の
β1受容体が心臓の機能に関与しています

β1受容体を遮断すると
心機能が抑えられ心臓の仕事量が減少すると

血液を送り出す量が減る
⇒血管における血液量の減少による血圧低下がおこる

心機能を抑えることで心拍数を低下させる
上記のように心機能を抑え心臓の
仕事量を抑えることで血圧を下げ

狭心症や頻脈性不整脈の
諸症状を改善する作用があります

また心臓の動きを緩やかにし
負担を減らすため慢性心不全などの治療有効です

ポイント3:β遮断薬適応

看護師・看護婦ブログイメージ:症状説明
看護師・看護婦ブログイメージ:症状説明

適応
虚血性心疾患・心不全
肥大型心筋症:心筋酸素需要を軽減

頻脈性の心房細動等
頻脈性不整脈:頻脈を抑える

大動脈疾患の進行抑制効果
血圧上昇作用をブロックすることで

降圧作用・収縮期血圧と
拡張期血圧の差・脈圧を軽減する作用

※心筋酸素需要
(Myocardial oxygen demand)

心臓の筋肉が必要とする酸素の
量が多ければ多いほど心臓への負担が大きい

注意
β1非選択性薬剤
(プロプラノロールなど)

β1遮断薬の中にはβ2受容体に
対し遮断作用をあらわす場合もあり

β2受容体遮断作用による
気管支収縮のため喘息などの
患者に使用できない薬剤もあります

喘息患者にはβ1受容体を選択的に
作用するβ1選択性薬剤
(アテノロールなど)使用が検討されます

ポイント4:心不全とβ遮断薬

摂取量イメージ画像
摂取量イメージ画像

慢性心不全の治療目標は
予後とQOLの改善です

β遮断薬は陰性変力作用を
もつ薬ですので左室の収縮力を
低下させます

そのため以前は心不全には
禁忌薬とされてきました

しかし、現在は左室収縮能が
低下している心不全の患者に

おいてこのβ遮断薬は大変に
有効な治療薬として広く使用されています

β遮断薬の投与が心不全症状を改善し心機能を改善する機序

心拍数の低下や陰性変力作用に
よる心筋酸素需要の抑制

拡張時間の延長による拡張機能の改善

交感神経・レニンの抑制による血管拡張
カテコラミンによる心筋傷害の抑制

※β遮断薬は導入期に心不全の増悪を
引き起こすことがあるため

極く少量から開始し緩徐に
漸増する必要があります

2.5 mg/日より開始
(重症例では半量で開始)
維持量5~20 mg/日1日2回投与

ポイント5:主なβ遮断薬

アーチスト
(カルベジロール)

αβブロッカー
心不全・頻脈に対して
心保護作用のために使用

β1選択性なし
α:β遮断作用1:8

メインテート
ビソノテープ(ビソプロロール)
死亡率・心血管死
入院リスクが有意に減少する

心不全・頻脈に対して
心保護作用のために使用
β1選択性75:1

セロケン(メトプロロール)
全死亡・突然死
心不全悪化による死亡が有意に減少する

心不全・頻脈に対して
心保護作用のために使用
インデラル(プロプラノロール)
β1選択性あり内因性交感神経刺激作用なし


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看護師ねふな
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復職に向けて
知識の整理をしました

心不全とβ遮断薬を
お伝えしました

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ごらんくださいね♡

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看護師ブログはネフローゼ症候群発症
職場復帰を目指し奮闘する日々を記載

初めて入院にまで至った
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まとめてアウトプットしています

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