こんにちは♡
看護師ねふなです
心電図判読
について
お伝えします
心電図判読のコツは基本を押さえる
循環器領域では基本的な検査である心電図検査。
12誘導心電図を中心に判読のコツや、ドクターコールのタイミングについまとめています。
1.心電図検査
心電図(electrocardiogram:ECG)
心臓の電気信号を身体の表面からみたもの
心臓は筋肉でできた臓器で、その筋肉はわずかな電気刺激により興奮し拍動する
この心臓を動かす電気の流れを測定する
心電図の電極は近づく電気刺激は上向きに、遠ざかる電気刺激は下向きに記録される
心電図検査の主な目的
1.脈の乱れがないか(不整脈)
2.心臓の筋肉に異常がないか(心筋梗塞、狭心症、心筋症など)
2.心電図判読のコツ
心電図判読のコツ
測定する指標の順番をまもり、漫然と全体を読まないようにする
1.脈拍数
正常50~100回/分
RR間隔で脈拍数を簡易に判定
2.リズム
正常の洞調律(サイナスリズム)か
心電図のP、QRS、T波が規則正しく表れ一定のリズムで繰り返される状態
サイナスリズムでのP波は必ずaVRで下向き、aVF、Ⅱ誘導上向きとなる
PQ時間:正常値0.12~0.2秒
洞結節から心室までの刺激が伝わる時間
特に房室結節により刺激が伝わるのが遅れる時間を反映している
PQ短縮:後期興奮症候群(WPWなど)
PQ延長:房室ブロック
QRS:正常値0.08~0.1秒
右脚ブロック
左脚ブロック
3.心房、心室肥大
右房肥大:Ⅱ、Ⅲ、aVF、V1,V2のP波が増高
左房肥大:Ⅰ、V5、V6のP波が幅延長し、二峰性となり後半部分が高くなる
右室肥大:V1のR波の増高が起こり、V5、V6のS波が深くなる
左室肥大:V1のS波が深く、V5、V6のR波が増高する
5.梗塞の有無、部位、時間
心筋梗塞と心電図について詳しくはこちら
P波を見つけるならⅡ誘導
心肥大はV1のS波とV5のR波で判定
SV1+RV5>35mm
RV5(V6)≧26mm
3.心電図波形の意味と異常波形
心房の興奮(脱分極)がおきると心臓は機械的活動として収縮を始める
心電図上ではP波が出た後、心房は収縮し始め、QRS群の終末点では心室が収縮し始める
基線
心房、心室の活動はみられず、心臓は静止状態にあり波のない直線
P波
心房の興奮を表す
正常幅0.01秒 高さ2.5mm以下
肺性P波
高さ2.5mm以上
肺気腫、先天性心疾患
僧帽性P波2峰性P波(Ⅰ、Ⅱ誘導)
僧帽弁膜症 左房負荷
QRS波
心室興奮の瞬間
幅の広いORS波=興奮がゆっくり伝達される
脚ブロック 心室性期外収縮 WPW症候群
振幅の大きいQRS波=起電力が強い
左室肥大
肥大型心筋症
やせ型(電位の減衰が少ない)
振幅の小さいQRS波=起電力が小さい
心筋障害
心嚢水
心タンポナーデ
浮腫
肥満
ST部分
心室筋すべての興奮
基線に一致=心筋が一様に興奮
ST偏位:本来一様である心筋の興奮にムラがある
低下:狭心症
上昇:心筋梗塞 心膜炎
T波
心室が興奮からさめる回復過程
QRSの最大振れ幅と同方向
陰性T波
心筋梗塞 心肥大 心筋症
増高T波
心筋梗塞 高カリウム血症
1.5mv以上が2か所
平低T波
心筋虚血 低カリウム血症
R波の1/20未満
4.こんな時はドクターコール
緊急度MAX
心室頻拍 心室細動
即座の救命が必要
循環変調(血圧低下等)を伴う場合は急いで
心拍数
40回/分以下:薬剤性ジギタリス Caブロッカーの可能性も考慮
120回/分以上:発熱、貧血等の要因をアセスメント
新たなST偏位
以前のモニター波形、12誘導心電図と比較する
※頻脈時はST低下をきたしやすい モニター感度に注意する
不整脈の出現
房室ブロック
初めてのPVC
多源性、連発、RonTのPVC
発作性心房細動
発作性上室性頻拍
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前回の記事はこちら
復職に向けて
知識の整理をしました
今回は
心電図判読
について
お伝えしました
前回の記事も
ごらんくださいね♡
最後までご覧いただきありがとうございます
看護師ブログ:ねふなHappyワークライフバランスは現役看護師がネフローゼ症候群発症し職場復帰を目指して奮闘する日々を綴っています
入院した経緯や療養生活で感じた不安など実体験を、同じ症状の方や看護や仕事に悩む方の参考になればと思っています
約10年間異業種で働いた後に看護師に復帰した経験もあります
看護師以外の方にも仕事や日常生活をHappyにする情報を提供できればと思っています