看護ブログ:体温管理

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看護プチ情報看護知識:体温管理
看護師ねふな
看護師ねふな

こんにちは♡
看護師ねふなです

復職に向けて
知識の整理をしました

今回は
体温管理
について

お伝えします

体温調整

体内で発生する熱と外部への熱の放散を
制御することで行われる体温調整に
ついてまとめています。

1.体温調整

体温
核心温(生体中心部の温度)と
外核温(末梢の温度)がある

生体はエネルギーを使い体温を一定に
維持している

生命活動に必要である酵素の活動が
効率的に行われる温度が37℃程度

体温調節中枢
視床下部にある
セットポイントを37℃程度になるよう
維持されている

熱生産や熱放散を行うよう指令を出す

体温調節は熱生産や熱放散のバランスに
よって行われる

具体的には行動性体温調節
自立性体温調節がある

行動性体温調節
暑い時には服を脱いで日陰に移動
寒い時には服を重ねて日向に移動など

熱産生や熱放散の調整に有効な行動を
とることを指す

自立性体温調節
鳥肌が立って熱放散を防いだり
発汗時の気化熱により皮膚から熱を放散
して、体温調節が行われることを指す

体温上昇時に皮膚の血流が増えて
皮膚の温度が上昇し核心温が
低下することも自立性体温調節

2.高体温と発熱

高体温=発熱ではない
発熱
感染・腫瘍・外傷などから生体が
自ら身を守るために通常より
セットポイントを高温に変化させた
結果、体温が上昇すること

病原微生物や腫瘍細胞などの攻撃因子を
弱めたり、免疫機能を高めたりするなど
生体防御としての意味がある

高体温の原因
頭部疾患で体温調整中枢が機能しない
甲状腺機能亢進で熱生産が増大する場合
熱中症等で熱生産が熱放散より多くなる=鬱熱

高体温=発熱と決めつけず、高体温の
原因を考えることが重要

発熱時の熱生産と熱放散のバランス
体温がセットポイントに到達する前後で
熱生産と熱放散のバランスが大きく変化

体温がセットポイントに到達する前は
熱生産>熱放散となる
そのため、悪寒・戦慄がおこり、鳥肌が
立ち、末梢が冷たくなる

体温がセットポイントに到達すると
熱生産と熱放散のバランスがとれる
そのため悪寒、戦慄、鳥肌が消失し
末梢も暖かくなる

発熱による生体への影響
患者にとって生体防御の意味がある
しかし体温が高くなればなるほど
生体防御としての利益が高まるわけではない

体温が42℃を超えることは稀だが
42℃を超えると生体の蛋白変成を生じる

その他代謝亢進・酸素消費量増大
心拍出量増大といった変化も出現する
⇒39℃以上の高体温の継続は不利益

特にシバリングは酸素消費量が最大で
5倍にも増大するため、不利益な点が多い

発熱が患者にとって利益が不利益かを
考えることが重要となる

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3.低体温

術後の低体温
患者の状態を悪化させるリスクがある

全身麻酔による影響
末梢血管が拡張し末梢への血流が増加
⇒術直後は核心温低下する可能性が高い
 麻酔から覚醒した時、悪寒を訴える
 患者が多い

術後の低体温の影響
熱産生のためシバリングをおこし
酸素消費量が増大
手術創の感染・創傷治癒遅延・出血傾向
麻酔からの覚醒遅延・不整脈などの
リスクが高まる可能性がある

医療イメージ:看護師ブログ
医療イメージ:看護師ブログ

4.高体温の管理

高体温
原因と生体にとって利益か不利益かを
アセスメントしケアを選択する

感染徴候がないか観察する
感染源の検索を行う→検体採取

高体温が発熱であれば、むやみに
解熱しないことが重要
不適切な解熱は生体防御機能を
妨げることになる

不利益な点が多い高体温
39℃以上、シバリング持続するなど
には解熱剤の投与を検討する

クーリングを行うと生体はさらに体温を
上げようとしてエネルギー消費が増大し
生体にとって不利益となる事がある

クーリングはあくまで患者が希望する
場合に爽快感を目的として使用する

中枢性高体温
頭部疾患などで体温調節中枢が
機能しないもの
稀ではあるが予後不良とされる

クーリングの効果が期待できるが
解熱剤の効果はないとされている

意識状態の悪化により誤嚥やカテーテル
感染の可能性もある
感染徴候が隠れていないか観察する

5.低体温の管理

低体温
術後の低体温
血圧低下に注意し予防する
不利益な点が多いので保温に努める

状態観察やライン整理のための肌の露出
はさらに体温を低下させる可能性がある
ため速やかに行う

悪寒・戦慄の場合は加温が必要となる
ただし急激な体温上昇は末梢血管の
拡張による血圧低下を招く恐れがある
→注意深い観察が必要

6.保温・加温

保温・加温の方法
1.室温調整
室内の温度・湿度を調整する

2.タオルで覆う
肩や頸部・頭部を覆うと効果がある
他の保温方法と併せて行う

3.アルミニウム製品の使用
患者の体を覆い、患者自身からの
熱放散を防いで保温する方法
保温効果が高い
ただし熱放散を抑えすぎると鬱熱を
生じる事もあるため適宜観察が必要

4.電気毛布の使用
簡便に効果的に加温できる
低体温熱傷の可能性があるため
頻繁な観察が必要
特に循環不全の場合は注意

5.温水循環式ブランケット
ブランケット内を温水が還流する
低温熱傷に注意が必要
ブランケットは加温、冷却のいずれの
目的にも使用できる

過湿度は皮膚損傷のリスクとなるため
患者とブランケットの間には吸湿性の
シーツを敷いて乾燥状態を保つ

褥瘡予防に注意が必要
循環不全・低栄養の患者はリスクが高い

体温管理イメージ
体温管理イメージ

7.加温

6.温風式加温装置
患者を覆うウォーミングカバーから
温められた空気を送風することで
保温・加温する装置
効果が高く、低体温のリスクも少ない

ただしエアーホースは全体に高温になるため患者に直接触れないようする

ウォーミングカバーのエアスリットが
患者の体表面に来るように使用する

7.輸血・輸液の加温
大量輸液を行う患者、偶発性低体温の
患者などに行われることが多い

輸液は投与前に保温庫で温める
輸液・輸血回路を温める加温装置もある

8.冷却の方法

冷却の方法
1.室温管理
室内の温度・湿度を調整する

2.クーリング
アイスパックや氷枕を当てて冷却する

容易に使用できる
適切に使用しないと患者に悪影響を
与えることがある

唾液や体液によって汚染されることが
あるため感染管理も重要

3.冷却ブランケット
ブランケット内に冷水を灌流させて
冷却する方法
脳低温療法や急速な冷却が必要な場合に
使用される

4.輸液冷却
輸液を投与する前に保冷庫などで
冷却する方法

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今回は
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ねふなHappyワークライフ
バランスは現役看護師が

ネフローゼ症候群発症
職場復帰を目指して
奮闘する日々を綴っています

入院した経緯や療養生活で
感じた不安など実体験を

同じ症状の方や看護や
仕事に悩む方の参考に
なればと思っています

約10年間異業種で働いた後
看護師に復帰した経験もあります

看護師以外の方にも仕事や
日常生活をHappyにする
情報を提供できればと思っています

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