こんにちは♡
看護師ねふなです
復職に向けて
知識の整理をしました
今回は
胸部大動脈瘤
について
お伝えします
5つのポイントで知る胸部大動脈瘤
突然死のリスクもある胸部大動脈瘤を5つのポイントで記載しています。
「病気がみえる(vol.2) 循環器」はこちら↓↓
ポイント1:大動脈瘤
大動脈瘤(aortic aneurysm)
大動脈の血管壁の一部が正常な径の1.5~2倍以上に拡張し、コブ状に膨れ上がった状態
大動脈瘤が自然に小さくなるようなことなく、治療せず放置していると、破裂する
破裂すると、多くは急速に死に至る
真性大動脈瘤
動脈の壁そのものは保たれているもの
壁の一部が膨らんで瘤になった場合:嚢状大動脈瘤
大動脈の壁が全周にわたって膨らんだ場合:紡錘状大動脈瘤
解離性大動脈瘤
動脈の壁の一部が裂けて壁が二重になって血管が2本あるような状態になるもの
仮性大動脈瘤
動脈の壁が完全に裂けてしまって通常なら大出血するところを周りの臓器によって押さえ込まれ、瘤のように見えるもの
ポイント2:胸部大動脈瘤
胸部大動脈瘤(thoracic aortic aneurysm:TAA)
身体の中で一番太い血管である胸の中の大動脈がなんらかの原因で膨らんだ状態
胸部大動脈の正常の太さ:約3cm
一般的には大動脈の直径が正常の1.5倍(約4.5cm)を超えた場合を胸部大動脈瘤という
原因
動脈硬化が最も多い
感染症(梅毒など)
炎症を引き起こす疾患(各種血管炎)
外傷(交通事故など)
遺伝性(マルファン症候群、エーラス・ダンロス症候群など)
※上行大動脈瘤
囊状中膜壊死であることが多い
マルファン症候群やエーラス・ダンロス症候群でみられる
典型的な組織学的所見である瘤壁の弾性線維の減少を認める
※下行大動脈瘤
動脈硬化によるものが多い
ポイント3:胸部大動脈瘤症状
症状
初期は症状がないため、検査でたまたま発見されることもある
胸部大動脈瘤が大きくなり、周囲の臓器を圧迫するようになると症状が出現する
反回神経麻痺による嗄声(声がかれる)
食道圧迫による嚥下困難(飲み込みにくさ)
気管支や気道、肺が圧迫されると、咳や喘鳴、呼吸困難、胸のつかえ、喀血、血痰
感染症や、炎症を引き起こす病気によるものの場合には痛みを感じる
動脈瘤が破裂すると、激烈な痛みが生じ、喀血、吐血を引き起こす
また、体内で多量の出血が生じ、急激なショック症状や突然死に至る
ポイント4:胸部大動脈瘤症診断
診断
胸部X線検査
心エコー検査
造影CT検査
MRI検査
動脈瘤の形態や大きさ、発生している部位などを正確に調べる
直径が5cm以上ある場合は、手術を考慮する
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ポイント5:胸部大動脈瘤治療
治療
破裂を予防することが治療の目標
血圧が高い場合は、内服による血圧のコントロール
破裂の可能性が高い場合、手術を行う
破裂しやすい大動脈瘤
瘤最大直径5.5cmを越えている
半年で5mm以上拡大してきた
形が嚢状である
生まれつき血管の壁が弱い場合は瘤最大直径が4.5cm
仮性大動脈は発見された時点
人工血管置換術
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看護師ブログ:ねふなHappyワークライフバランスは現役看護師がネフローゼ症候群発症し職場復帰を目指して奮闘する日々を綴っています
入院した経緯や療養生活で感じた不安など実体験を、同じ症状の方や看護や仕事に悩む方の参考になればと思っています
約10年間異業種で働いた後に看護師に復帰した経験もあります
看護師以外の方にも仕事や日常生活をHappyにする情報を提供できればと思っています