採血検査項目の凝固検査
看護知識:採血検査項目の、凝固検査について記載しています。
プロフィールでもお伝えしているように約10年看護師として勤務後
異業種で働き再び看護師復帰をした経験があります
ネフローゼ症候群に罹患し職場復帰を目指しています。
初めて入院にまで至った病気、ネフローゼ症候群について
入院の経緯をお伝えし少しでも同じ症状の方の
療養生活の参考になればと思います
不安や悩み・参考になったことをお伝えしていき
看護知識もまとめてアウトプットしていきます
採血検査
採血検査では多岐にわたり様々なデーターを徴取することができます。
今回は採血検査の中でも一般的である血球検査・凝固能検査を中心に説明していきます。
※外注検査ではなく入院施設のある医療機関であれば即日結果の出る検査
また、採血は看護師が実施する検査の中でも患者様への侵襲がある検査でもあります。
血球検査とは
血液中の血球成分の数や割合を測定する検査です。
測定する項目としては赤血球数、白血球数、ヘモグロビン値、血小板数があります。
血球検査血小板
血小板数:出血傾向の検出に有用
高値場合は本態性血小板血症などが疑われ、低値場合は再生不良性貧血などの
骨髄での生産の低下、特発性血小板減少性紫斑病などの免疫の異常、血小板の再生を
促すトロンボポエチンの低下なども考えられます。
網赤血球数:骨髄における赤血球産生の指標となり、貧血の治療効果判定に有用
増加の場合は溶血性貧血、減少の場合は再生不良性貧血が疑われます。
凝固・線溶検査
血液凝固線溶スクリーニング検査
凝固・線溶検査は、止血に関与する血液凝固因子能と線溶能の検査
出血傾向または血栓傾向を示す患者に対して原因検索のため検査します。
先天性の凝固因子欠乏症の検索(血友病など)や、播種性血管内凝固症候群(DIC)の
診断・治療、抗凝固薬治療のモニタリングなどに有用です。
プロトロンビン時間(PT):血液の凝固異常を調べる検査
ワーファリン内服中は、薬の効果の判定にも用います。
活性化部分トロンボプラスチン時間(APTT):血液の凝固異常を調べる検査
ヘパリン療法の経過観察にも用います。
フィブリノゲン(Fib):低下すると出血傾向、高度に増加すると血栓傾向が発生します。
感染症などで高値になります。肝硬変などの肝障害で低値になります。
アンチトロンビンⅢ(ATⅢ):肝障害などで低値になります。FDP血栓症などで
高値になります。
Dダイマー:血栓症などで高値になります。