こんにちは♡
看護師ねふなです
復職に向けて
知識の整理をしました
右室梗塞について
お伝えします
5つのポイントで知る右室梗塞
右室梗塞の予後は不良といわれ
そんな右室梗塞を5つの
ポイントにまとめて記載しています
ポイント1:右室梗塞
右室梗塞
右冠動脈は主に右心室を養っています
右冠動脈閉塞による下壁梗塞の
約半数が右室の虚血になります
右室梗塞の合併率は10~15%といわれ
その予後は不良といわれています
右室梗塞は右心不全を併発する
閉塞性ショックであり
それ以外の心筋梗塞は左心不全を
併発する心原性ショック
(左心不全性心原性ショック)です
ショックの機序が違うため
初期治療(昇圧治療)も異なります
ポイント2:右室梗塞による低心拍出
右室梗塞による低心拍出発生機序
右室収縮力の低下による左室の前負荷減少
右心室の動きが悪くなって左心室へ
血液を十分に送り出せなくなる
右室拡張に基づく心室中隔左方偏位
心嚢内圧上昇による左室のコンプライアンス低下
右室の動きが悪くなり心室中隔
(右室と左室の間の壁)が右室から左室側へ膨れる
心嚢の圧が上昇したために
左心室の拡張ができなくなる
ポイント3:右室梗塞徴候
右室梗塞の徴候
1.低血圧・ショック
低血圧を示す下壁梗塞
2.静脈怒張Kussmaul徴候
吸気時に頸静脈がプクッと
膨れる状態を認める
3.呼吸性変動血圧奇脈
観血血圧モニタリング時
吸気時に合わせて血圧が
10mmHg以上の低下を認める
ポイント4:右室梗塞診断
心電図
Ⅱ・Ⅲ・aVFでST変化が認められた場合
下壁の急性心筋梗塞であることが疑われ
さらに胸部に貼っているV1-6の
電極のうちV1よりも右手側に
2つ電極を貼りV3R・V4Rと
呼ばれる誘導を追加します
このV4RでSTの変化が認められたときには
右室梗塞の状態であることが疑われます
ポイント5:右室梗塞治療
右室梗塞の治療
冠動脈の早期治療・再灌流が重要
緊急カテ―テルによる血液再灌流
右室の前負荷の早期維持
生理食塩液または低分子デキストラン
急速大量輸液を行い左室への
前負荷を増加させます
ボリューム負荷により拍出させる
血液量を稼ぐということです
急速大量輸液後その反応が
認められない場合は
カテコラミン投与
IABP、補助循環適応を考慮します
右室の後負荷の低下
強心薬による右室機能障害の治療
房室同期の維持
※急性心筋梗塞患者には「MONA」
M(Morphine:モルヒネ)
O(Oxygen:酸素)
N(Nitroglycerin:ニトログリセリン)
A(Aspirin:アスピリン)の治療を
行うことが原則ですが
右室梗塞の場合は血圧低下の
リスクがあるため
ニトログリセリン・モルヒネ
利尿薬を投与さけます
硝酸薬や血管拡張薬は禁忌です
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復職に向けて
知識の整理をしました
右室梗塞について
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現役看護師がネフローゼ症候群発症
職場復帰を目指し奮闘する日々を綴っています
初めて入院にまで至った
ネフローゼ症候群について
入院の経緯・療養生活の不安などを
お伝えして少しでも同じ症状の方の
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