こんにちは♡
看護師ねふなです
復職に向けて
知識の整理をしました
今回は
術後の体液管理
について
お伝えします
術後体液管理3つのポイント
手術は患者にとって大きな侵襲を伴います。
そのため、出血量や尿量のチェック、血圧変動など、観察すべき項目は多くあります。
術後の体液管理の必要性や循環血液量の変動、チェックすべき血液データーなどをまとめています。
1.水分バランス
1.体重の増減
手術前後や日々体重増減の変化を比較することで、水分出納の目安となります。
2.水分in、outの計算
投与した水分量(輸液+経口)-排出した水分量(尿量、排液量)
3.術中水分バランスの把握
術中の水分バランスの把握
出血量、尿量、輸液量、輸血量
術中の不感蒸泄
手術切開による侵襲は体内が露出し、体表面積拡大も伴い不感蒸泄が大幅に増加します。
不感蒸泄の目安量
開胸手術:4~6ml/kg/h
開腹手術:10ml/kg/h
小切開術:1~2ml/kg/h
4.尿量・尿比重
最低限尿量0.5ml/kg/h
尿量減少
腎機能低下 循環血液量減少による腎血流低下 バソプレシンの分泌亢進等
尿比重上昇
循環血液量減少に伴い尿の濃縮し尿量も低下する
高血糖→尿中のグルコースにより尿比重は高くなり尿量が増加する
利尿剤使用による尿量増加
「病気がみえる(vol.3) 糖尿病・代謝・内分泌」はこちら↓↓
2.循環血液量の変化
術後、炎症反応やその他要因により浸透圧が変化し血管内外で、水分移動がおこります。
1.炎症反応
手術野感染などの侵襲によりサイトカインが放出されます
→血管内皮細胞の間が広くなり、タンパク質やNa⁺が血管外に濾出し、サードスペースへ水分が移動し、浮腫、胸水、腹水などが出現します。
2.Refilling
侵襲反応後、正常化に向かうと、血管透過性も正常化し、サードスペースの水分が血管内へと戻ってきます。
血管内水分過剰
CVP、PAPの上昇 尿量の増加の反応が認められます。
心機能、腎機能低下の場合は心不全、肺うっ血、肺水腫を引き起こす可能性があります。
CVP(中心静脈圧)
上大静脈、下大静脈合流点に留置されたカテーテルによりモニタリングされます。
基準値:4~8mmHg
測定時注意点
カテ―テルの留置位置、測定ラインの接続、0点校正、測定基準点とトランスジューサーの位置
3.動脈圧の波形変化
樹幹血液量減少によって動脈圧波形の尖鋭化、呼吸性変動が認められます。
尖鋭化
拡張期左室容量減少し、駆出する血液が減少することでおこる
呼吸性変動
呼吸による胸腔内圧変化により、静脈灌流量・一回拍出量の変化が大きくなりおこる
3.血液データ
1.浸透圧の評価
アルブミン
膠質浸透圧に影響する
Na⁺
電解質浸透圧に影響する
アルブミン、Na⁺は水を引きつけるため、血中濃度が低いと循環血液量が維持できなくなります。
2.心臓うっ血の評価
BNP
心臓への灌流量が増加すると、心臓はその分拡張されます。
過剰な拡張刺激が加わると水分を排除します。
その機能を伝達するための物質の一つです。
BNPの上昇は心臓のうっ血をあらわします。
3.脱水の評価
BUN/Cre比
Creは腎機能が変化しなければ値はほぼ一定です。
脱水の場合、水の再吸収が促進されBUNが上昇しBUN/Cr比値が上昇します。
4.貧血の評価
出血の直後では全血を失うため血球成分の割合変化はありません。
その後、細胞内やサードスペースから水分が血管内に移動し、血液が希釈されHb、Ht値は低下します。
大量輸液後も同様に血液は希釈されます。
逆に血管透過性の亢進により、血液の血漿成分が血管がへ濾出すると血液は濃縮され、Hb、Ht値は上昇します。
「検査ポイントブック」はこちら↓↓
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看護師ブログ:ねふなHappyワークライフバランスは現役看護師がネフローゼ症候群発症し職場復帰を目指し奮闘する日々を綴っています。
ネフローゼ症候群について、入院の経緯、療養生活の不安などをお伝えしています。
同じ症状の方の療養生活への不安や悩みの参考になればと思っています。
また、一度看護師をやめて、異業種で約10年働き再び看護師復帰をした経験もあります。
そんな経験が、看護師の方への仕事の参考になればと思っています。
看護師以外の方の悩み解消や日々をHappyに過ごす参考になればと思っています。